2023年4月に顧問に就任した清原慶子氏、佐藤文俊氏、新田信行氏に、6月30日、むすびえの2022年度事業報告について報告しました。
三鷹市長在任中から子ども子育て支援政策の実現に力を注ぎ、「こどもまんなか社会」の実現を目指してこられた清原氏、総務事務次官などを務めて地方自治行政に長年関わり、こども食堂の地域における世代を超えた交流の場としての価値にも注目してこられた佐藤氏、金融業界で長くご活躍され、かねてよりむすびえの活動に共感を寄せてくださった新田氏と、多様な分野での豊富な経験と知見をお持ちの三氏にお集まりいただき、報告会は和やかな雰囲気で始まりました。
それぞれの自己紹介の後には、理事の三島理恵から2022年度事業を報告。「2022年度は、こども食堂の暖簾が掛かってから、10年を迎えるとても重要な1年でした。むすびえでは、『こども食堂10周年』としてさまざまな活動を行い、助成事業といった資金面での支援を行うほか、理解を促進していくためのエピソードを共有し合う全国ツアーの開始など、非資金的支援についても進めてきました」と話しました。
続いて、理事の渋谷雅人が2023年度事業計画を報告し、地域ネットワーク支援事業、地域・団体との協働事業、調査・研究事業という、むすびえの3つの事業を軸にして、2023年度はさらに事業規模を拡大していく考えを示しました。6月3日には、地域ネットワーク団体の方々が一堂に会する「リアル全国交流会」を開催したことも報告、「対面での開催は3年ぶりとなり、参加者の皆さんは久しぶりのリアルでの再会に、胸が熱くなっている様子でした」と述べました。
顧問の皆さんからは「コロナ禍で孤立する家族が増えている。こども食堂は、子どもに焦点を当てているようにも見えるが、実は子育てを抱え込んで悩んでいる母親がほっとする場にもなっている」(清原氏)、「むすびえがこども食堂を中間支援する際に、現場に直接つながるルートがないと、現場から遊離することもあり得るので、中間支援のあり方には注意が必要だ」(佐藤氏)、「企業版ふるさと納税を、こども食堂を支援する共助の方法として活用するのは有効ではないか」(新田氏)などと、三者三様の知見と経験を生かした活発な意見が出され、報告会は終了予定時刻を迎えても話が尽きないほどの盛り上がりを見せました。
3人の顧問の経歴等は下記をご参照ください。
https://musubie.org/news/6400/