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全国40カ所のこども食堂で、おもちゃの貸し出しを通した子どもとのつながりづくり新企画「おもちゃライブ ラリー」始動

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、むすびえ。新宿区、理事長 湯浅誠) と東京おもちゃ美術館(新宿区、館長 多田千尋)は、こども食堂を拠点に継続的で「ゆるやかなつながり」を築くために、協働して「おもちゃライブラリー」を実施します。

コロナ禍での影響が長期化するなかで、国立成育医療研究センターが2022年3月22日に発表した「新型コロナウイルス感染症流行による親子の生活と健康への影響に関する実態調査」(回答期間:2021年12月8日から12月31日。回答数:3,769名) によると、小学1-3年生の25%が「すぐにイライラしてしまう」と回答、小学4年生以上の16%に中等度以上のうつ症状がみられることがわかりました。加えて、小学4年生以上の子どもの40%がつらい気持ちになったとき「相談せず様子をみる」、その理由として66%が「気持ちを表現できなさそう」と回答しています。同センターは子どもの見えづらい内面に寄り添うことが大切だと報告しています。

このような状況において、全国約6千カ所あるこども食堂の多くはたとえ一堂に会して食事をするこども食堂の開催が難しくてもなんとかつながり続けようと、お弁当配布や無償での食品配布活動を展開しています。さらに物をお渡しするだけでなく、もう一歩踏み込んだつながりを築くためのきっかけが欲しいという声も寄せられています。そこでむすびえと東京おもちゃ美術館は、全国のこども食堂から希望する団体を募り、おもちゃを通じた多様な対話や体験機会を提供することに決定しました。

・事業概要

<対象>乳幼児から中学生。
<実施拠点>本年度中に6回おもちゃライブラリーを実施できるこども食堂40団体を全国から公募。
<スケジュール>公募期間2022年5月5日から31日。応募こども食堂向け説明会5月20日午後5-6時オンライン開催。7月上旬おもちゃをこども食堂へ配送。7月下旬こども食堂向け対話力養成研修会開催。夏休みのつながりづくりにも活用。年度末クラウドファンディングページで報告。
<研修会>おもちゃの貸し借りをきっかけに子どもへ声かけをするタイミングや子どもの味方になって話を聴くためのフレーズなど子どもとの信頼関係を深めたい場面で活かせる具体的なコツを紹介予定。

※本プログラムは「食べる・遊ぶ・笑うこども食堂」クラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/tabeasowara)と中部電力株式会社マッチングギフトによる資金を活用して実施しています。

特長1:東京おもちゃ美術館の“心の栄養士”であるおもちゃコンサルタントがセレクトしたグッド・トイを用いて、子どもが五感を磨き、心を解放し、コミュニケーション能力を養う。

特長2:借りたら返すというサイクルがこども食堂へ通うリズムを生み、こども食堂が気軽に立ち寄れる場所になる。

特長3:こども食堂を拠点とした多世代交流の場を通じて、自然と地域で子どもを見守る環境を醸成する。

・代表者コメント

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長 湯浅誠
コロナで「一緒に楽しく食事」がなかなか難しい中、「食事に代わる遊び、居場所づくり」が多くのこども食堂にとっての課題となってきました。今回の取組みは、それに応えようとする取組みの一環です。
おもちゃ美術館さんとは、「食べる・遊ぶ・笑う こども食堂」以来の「同志」です。子どものため、地域のためと、一人ひとりの市民が自分たちの力でにぎわいを創り出そうとすることを、「おもちゃ」を通じて全力で後押しされてきた、私たちの大先輩です。またご一緒させていただくことを光栄に思いつつ、おもちゃや食を通じた住民自治の取組みが、さらに発展することを願います。こういう時代だからこそ。

東京おもちゃ美術館 館長 多田千尋
今から20年ほど前ですが、おもちゃ美術館では「おもちゃライブラリー」として世界のおもちゃの貸し出しを行っていました。親子が目を輝かせながら眺め貸出リストから何を借りるか吟味をしていました。ドイツの積木やイギリスの木馬など、気軽に買うことのできないおもちゃを家に持ち帰り2週間存分に遊んで込んでおりました。
人間にとって、食べるのは、体の栄養補給。
遊び、笑うのは、心の栄養補給です。
どちらも人間が豊かな暮らしを行うために、欠かすことはできません。
コロナ禍で大幅に減った人の関わりですが、この度の「むすびえ」との連携事業によって、新たな風をおこしてくれるでしょう。全国のこども食堂におもちゃの力が加わると、そこでどんな化学反応が起きるのか、今から楽しみにしています。

・団体概要
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ https://musubie.org
所在地:東京都新宿区西新宿1丁目20番3号西新宿髙木ビル7階
設立:2018年12月
事業内容:地域ネットワーク支援事業、企業・団体との連携事業、調査研究事業
東京おもちゃ美術館 https://art-play.or.jp/ttm/
所在地:東京都新宿区四谷4-20四谷ひろば内
設立:1984年4月
事業内容:おもちゃ美術館運営&設立支援、専門家の養成、難病児の遊び支援など

お問い合わせ窓口 <報道関係の方>
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 三島 050-1752-2196 / 鈴木 080-3124-6360

5月5日、募集要項追記

【募集要項】
●おもちゃライブラリーとは:こども食堂でおもちゃを子どもに貸し出し、おもちゃを通じた多様なコミュニケーションや体験機会を提供する。
●貸し出しから返却までの流れ:https://musubie.org/wp/wp-content/uploads/2022/04/96e4595ffe8de2cdf45080e985674b0c.pdf
●対象者:乳幼児から中学生まで
●寄贈物:40団体のこども食堂へ15万円相当のおもちゃセット
●募集期間 :2022年5月5日(こどもの日)から5月31日
●応募条件 :
・営利、宗教活動を目的としない組織・団体等で運営されているこども食堂
・これまでに活動実績があるこども食堂
・寄贈する「おもちゃライブラリー」を活用して、コロナ禍で子どもたちに多様な経験を届ける機会を提供し、実施期間内に6回以上実施(対面での会食・居場所開催だけでなく弁当配布・食品配布活動に併設も可)し、実施報告書を提出することができるこども食堂。また継続して「おもちゃライブラリー」を実施できるところ。
・研修会に参加できる方。録画の確認も可能ですが、使い方などの説明をするため、可能な限り研修会に参加をお願いします。
・贈呈するこども食堂は地域性を考慮します。複数団体からの申請があった場合は選考となります。
・活動実績と実現可能性(継続して活用いただけるところを優先します)
・本プログラムは、東京おもちゃ美術館との協働により実施しています。そのため、おもちゃコンサルタントとの連携があるところを優遇します
●その他:本プログラムは、「食べる・遊ぶ・笑うこども食堂」によるクラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/tabeasowara/announcements/212578)を通じた資金を活用して実施しています。
支援者へのご報告をするためにクラウドファンディングページに活動報告を掲載することを、事前にご了承いただきます。

【スケジュール】
2022年度
5月5 日 募集開始
5月22日 説明会
5月31日 応募締め切り(Googleフォーム必着)
6月24日 プログラム実施団体決定(メールにて各団体へ通知)
7月初旬 順次おもちゃセットを発送
7月下旬 プログラム実施団体向け研修会
8月1 日 プログラム実施期間開始
3月31日 プログラム実施期間終了
2023 年
4月28日 プログラム実施報告書提出締め切り

【プログラム実施団体応募】
期間:2022年5月5日から5月31日
こちらより必要事項を入⼒のうえお申込みください。
応募フォーム→https://forms.gle/CxFDMoRF1i3kb6Av7

【説明会参加】
日時:2022年5月20日(金)午後5時から6時
オンライン(zoom)開催
参加申し込み→https://forms.gle/oVNAHF642vPY5pfS9

【お問い合わせ先】
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
担当:三島・鈴木 omocha@musubie.org

 


こども食堂は、2022年、10周年を迎えます。
こども食堂10周年 特設サイト https://ks10th.musubie.org/


 

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