新着情報

こども食堂は「人や地域がつながる場所」~『ファミリーマート&むすびえこども食堂助成』対象となった全国94団体から報告

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、むすびえ。東京都新宿区、理事長湯浅誠)はファミリーマート(東京都港区、代表取締役社長:細見研介)とともに、2021年11月から2022年3月末までの間、こども食堂を運営される全国の方々を対象に、新型コロナウイルス感染症の対策強化やこども食堂の活動再開のための助成事業を実施しました。
このたび、助成を受けた全国94団体の方から報告会やオンライン報告会を通じて「感染症対策を強化したことで、地域の方々の信頼感向上につながった」「食や人を通してつながる場所が必要不可欠であるということが改めて分かりました」「新たな地域のつながりが構築されました」などと多くのご報告を頂きました。

【こども食堂の方々からのご報告】
1. 新型コロナ対策について
助成によってパーテーションや消毒液、サーモカメラなどを導入し感染症対策を強化しました。対策強化が地域の方々の信頼感向上につながったとの報告がありました。

・おかげさまで、サーマルカメラとアクリル板を導入することができ、安心安全を確保することができました。(京都府・子育て支援団体「ママキラ☆プロジェクト」)
・アクリルパーテーションの追加、テーブルの追加により物理的にも距離的にも感染対策がより強化されました。きちんと感染症対策がされているこども食堂と認識していただけました。(福島県・特定非営利活動法人NEXTしらかわ)

(写真:特定非営利活動法人NEXTしらかわ提供)

2. 活動の継続や再開について
こども食堂を利用する保護者の方から「ここは自分たちにとって不要不急の場所ではない」との言葉をいただいたとの報告や、子どもやお母さんから「今度はいつ開催するの?」と聞いてもらえるのが一番嬉しい、との声が寄せられました。

・親御さんからの嬉しい一言が心に残っています。それは「学校は不要不急の外出は控えてくださいっていうけど、ここは自分たちにとって不要不急じゃないからな~」という言葉でした。(埼玉県・長くつ下のピッピ食堂)

・コロナ禍でも、対策強化で普段通りに開催できることが分かり、より一層、参加者同士や地域とのつながりが強化された。(鹿児島県・スマイルキッチン「にんぎまんま」)

・一番嬉しいのは、『頂いたお弁当は完食するんです』『今度はこども食堂いつなの?』『支援食材も、お弁当も本当に助かってます』子どもやお母さんからこんな言葉をいただけること。地域にも浸透してきて、口コミでこども食堂に入りたい家族が増えたことと、地域の農家の方がお米を持って来て下さったりしてきました。思わず涙が出てしまうことがしばしばあります。(埼玉県・さしおうぎ子ども食堂)

(写真:さしおうぎ子ども食堂提供)

3. 地域の居場所としての「こども食堂」
コロナ禍でも、ボランティアの皆さんが協力し合ったり、スクールソーシャルワーカーさんや民生委員さんと新たなつながりを構築したり、こども食堂が地域の居場所として底力を発揮しているとの報告が上がっています。

・食堂を始める為の調理器具や冷蔵庫等を揃える費用に助成金を使わせて頂きました。ボランティアの皆さんが、食材調達、調理、子ども達の話し相手など得意な分野で協力してくださっています。(埼玉県・みんなの居場所)

・今回の助成を通じて、新たな地域のつながりを構築することができました。活動の再開にあたり、スクールソーシャルワーカー、児童民生委員、学校、児童相談所等、様々な関係機関と連携し、それぞれが支援している児童や家庭へアプローチすることを試みました。本活動により、顔と顔が見えるネットワークが構築され、支援者同士が支え合う基盤ができました。(静岡県・はまはっぴー家族食堂)

・コロナの広がる中、活動を継続できたことで地域のひとり親さん家庭のご利用頻度が増えました。また、地域の方からの援助もとても増え、焼き芋を60本も焼いて来てくれる方や手作りのマスクを50枚も寄付してくださる方、お野菜やお米もたくさん届き、支援の橋渡し役となれました。(岐阜県・こどもにじいろ食堂)

・たとえコロナ禍で行事や仕事、学校などで規制される事があっても、やはり必要なことは人と人が語り合って繋がりあっていくということ。学校に行けなくなって不登校になってしまった中学生、リモートばかりで学校に行けない大学生、学級閉鎖で学校にも学童にも行けないこども達、仕事を休めない保護者。コロナ禍だからこそ、みんなの不自由がありましたが、だからこそ、食を通した、人を通した繋がれる場所が必要不可欠であるという事が改めて分かりました。(埼玉県・越ヶ谷こどもかふぇ食堂 ぽらむの家)

 

【オンライン報告会】
2022年4月には、オンラインでの報告会を2回実施し、こども食堂の皆さんからは、「コロナ禍でどうやってこども食堂を続ければいいか悩んでいたが、助成に選ばれたことで『続けていく』という心の支えになりました」「助成によって消毒液やマスク、プラスチック手袋などを用意し、うちはこのような対策を持っていると説明することで安心感を持ってもらえました」との声が上がりました。
ファミリーマート担当者からは「私たちのひとつひとつの店舗も、地域とのつながりがあって成り立っているのは、こども食堂と同じです。皆さんの活動をお伺いでき、嬉しい気持ちです」とのコメントがありました。

【ファミリーマート むすぶ、つながる、こども食堂応援プロジェクトとは】
むすびえでは、みなさまの思いの結集である店頭募金「ファミリーマート夢の掛け橋募金」をお預かりし、これまでも「ファミマこども食堂」や「ファミマフードドライブ」など地域に寄り添い子どもたちの明るい未来のための様々な支援に取り組んでこられたファミリーマート様とともに、「ファミリーマート むすぶ、つながる、こども食堂応援プロジェクト」を立ち上げました。その第一弾として、感染症対策を徹底しながら子どもの居場所を守り、地域でつながり続けようとするこども食堂を応援しようとの思いから、助成事業を実施しました。2021年10月5日から公募を開始。11月中旬、助成対象として全国のこども食堂様94団体を決定しました。
助成対象期間:2021年11月1日~2022年3月31日までの活動
助成費用:こども食堂1件当たり8万円

『ファミリーマート&むすびえこども食堂助成』第三弾『夏募集』にも、多くの募集をいただきまして、ありがとうございました。
https://musubie.org/news/5232/

【問い合わせ先】
familymart@musubie.org

新着情報一覧へ
トップへ戻る