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【お知らせ】むすびえ・休眠預金新型コロナウイルス対応緊急支援助成「こども食堂への包括的支援事業ーこども食堂が地域の明日をひらくー」採択結果について

むすびえ・休眠預金新型コロナウイルス対応緊急支援助成「こども食堂への包括的支援事業ーこども食堂が地域の明日をひらくー」の採択結果につきまして、以下の通り発表いたします。

全国11都道府県12団体(件)からご応募いただきました。

コロナ渦の厳しい環境が続き、様々な取り組みでお忙しくされている中、申請書の作成は大変なご負担だったと思います。こども食堂の地域ネットワーク団体として、地域全体の痛みを肌身に感じながら、思いをもって活動をされておられるご様子に、選考委員・事務局ともども、大変感銘を受けました。

ご応募いただきました皆様に、心から敬意を表します。

むすびえ・こども食堂基金選考会委員 清原委員長からのメッセージ

むすびえ・休眠預金新型コロナウイルス対応緊急支援助成「こども食堂への包括的支援事業ーこども食堂が地域の明日をひらくー」の助成に採択された皆様、おめでとうございます。

 休眠預金とは10年以上お金の出し入れがなく、金融機関との取引がない状態の預金等であり、国民の大切な預金であり、政府は2016年に「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」を制定し、2019年以降に「休眠」ではなく「民間公益活動」に生かす制度を作りました。

そして、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえは民間公益団体として信頼され、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(略称:JANPIA)が実施する「新型コロナウイルス対応緊急支援助成」の資金分配団体に選定されたことから、今回の緊急助成となりました。

むすびえでは、今回の公募対象は個々のこども食堂を助成対象とはせず、こども食堂の地域ネットワーク団体としました。むすびえは公募要綱で、助成の対象を、①こども食堂が居場所の提供と食材配布(フードパントリー)双方を行うための両立支援、②休止していたこども食堂に対する再開支援・新規立上げ支援、③運営者が孤立しないためのピアサポートの促進、④食材・物資・資金の仲介等を提示しました。

新型コロナウイルス感染症については第二波が強く懸念される現状での活動には、こども食堂運営団体の課題はまさに多様であり、その解決には保健衛生、食品衛生の分野をはじめ、子どもや保護者、ボランティアのメンバーへの適切な支援を含めて幅広いものと言えます。採択された団体に、私からは特に、③運営者が孤立しないためのピアサポートの促進を期待します。

今回の選考については、休眠預金活用をめぐる制度の趣旨と意義を尊重して、選考委員長としては、特に法律に基づいて定められた「休眠預金等交付金に係る資金の活用に関する基本方針」の「活用に関する基本的な事項」に列挙されている「国民への還元」「共助」「持続可能性 」「透明性・説明責任」「公正性 」「多様性」「革新性」「成果最大化」「民間主導」の諸点について、念頭において協議を行いました。

慎重かつ丁寧な選考によって採択された団体におかれましては、「休眠預金」の活用によって、公益的社会的な成果を創出するために、行政も含めた分野の垣根を越えて関係各団体がそれぞれの発意を尊重しつつ、多様な立場の関係者が目標及び成果を共有して、連携と協働による事業の推進を図ってください。

そして、採択団体におかれましては、業務を適確に実施する体制づくり、事務局の現地調査を含む継続的な進捗管理や助言・協力・支援及び成果評価の点検・検証等の体制づくり、ICT等の積極的な活用による効率的な組織運営に創意工夫を期待します。

これらの過程については、むすびえのメンバーが「伴走者」として関わります。この助成を活かして、どうぞ、各団体の皆様の活動が「子どもたち本位のこども食堂活動」として活性化することを心から応援しています。

清原慶子(杏林大学客員教授、ルーテル学院大学学事顧問・客員教授、前・東京都三鷹市長、前・全国市長会少子化施策担当副会長)他

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選考委員からのメッセージ

戸田市副市長の内田です。
今回はむすびえ初の、休眠預金を活用した助成事業の選考となりました。
子ども食堂を応援する地域ネットワークの皆さんからたくさんの御応募をいただき、ありがとうございました。

コロナ禍によって、子ども食堂の多くが活動休止を余儀なくされ、再開にあたり運営上の課題、悩み、困りごとが数多く発生しています。

課題解決に向け、運営者を支える地域ネットワークの役割は重要性を増しており、休眠預金がネットワーク強化に活用されることは本当に素晴らしいことです。

コロナ禍のピンチをチャンスととらえ、「社会全体で子供を育てる仕組づくり」に向けて率先して取り組まれる皆さんを、心から応援したいと思います。

内田貴之(戸田市副市長、前 埼玉県福祉部企画幹)

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むすびえ・休眠預金新型コロナウイルス対応緊急支援助成「こども食堂への包括的支援事業ーこども食堂が地域の明日をひらくー」の助成の選考委員を担当させていただきました、採択された皆様、おめでとうございます。そしてよろしくお願いいたします。

採択されなかった皆様、審査の書類が多く大変だったと思います。全部読みました。本当にありがとうございました。今回は残念ですが、活動を続けていただければと思います。

こども食堂の役割は、コロナでますます重要になってきました。現在政府でも「コロナ禍の女性への影響と課題に関する研究会」が開催されています。国連でもコロナは世界中の女性の危機としてレポートが出されました。女性の危機はそのまま子どもの危機に直結します。コロナはもともと脆弱な立場であった人たちの課題をあぶり出します。

待ったなしの支援ということで、むすびえではこども食堂への緊急助成をしてきましたが、今回はさらに大きな休眠預金という枠組みです。むすびえは各団体を訪問し、また採択された後の月に一回の懇談を持ちながら支援していく仕組みです。

また今回はこども食堂本体ではなく、こども食堂の地域ネットワーク団体が対象です。地域のこども食堂をむすび、また新しい立ち上げを支援し、食材や資金の仲介をするという継続的な役割を担います。

審査員としても、「継続的な活動」「地域ネットワーク団体のあるべき姿」に悩みながら話し合い、決定させていただきました。

個々のこども食堂の活動は知っていても、こんなに地域ネットワーク団体がもうできていて活動もしていることに驚きました。まだネットワークに入っていないこども食堂の皆様、ぜひ繋がってください。そしてコロナで休止した活動を再開されたい方、新たに支援を始めたい方、ぜひ繋がってください。

コロナは人を分断しましたが、新しい「繋がり」もたくさん生まれている。むすびえは「つながり」の伴奏役でもあります。今後とも、私も委員として些少でも「つながり」のお手伝いができたら嬉しいです。皆様の活動を尊敬し、応援しております。

白河桃子(相模女子大学 特任教授、昭和女子大学 客員教授、東京大学 大学院情報学環客員研究員、ジャーナリスト)

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むすびえ 理事長からのメッセージ

日々、精力的なご活動をありがとうございます。

採択されたみなさま、これから私たちが資金分配団体としての「伴走支援」を行わせていただきます。至らない点も多々あるかと思いますが、どうか、一つの船に乗ったチームとして、苦労を乗り越え、喜びを分かち合っていければと思います。よろしくお願いします。

残念ながら採択に至らなかったみなさま、申し訳ありませんでした。他の機会でご一緒できますことを願っています。どうかご容赦ください。

休眠預金活用は、仕組み自体が現在「社会実験中」の取組みです。個人預金をお預かりして活用させてもらうに足る効果を生み出せるかどうか、最初の5年間の成果が厳しく問われています(現在2年目)。私たちむすびえは、こども食堂にはそれが可能だと信じています。それはコロナ禍でもすでに立証されている、とも。

だからこそ、みなさんと一緒にこの事業を成功させ、それをより広く、より強い形で世の中にお伝えしていきたい、と願っています。この事業に直接・間接に携わるすべてのみなさんが、本事業が終わる一年後に「やってよかった」と思えるように……。楽しんでいきましょう!

むすびえ理事長・湯浅誠

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事務局より

この度は、ご申請くださいましたこと、誠にありがとうございました。
短期間でのご準備にご負担をおかけしたことと思います。

今回の選考については、全ての事業を応援申し上げたい気持ちがありつつ、予算上の制約もあり、選考基準に基づき、取り組みを選考委員会で検討を重ね、優先順位をつけさせていただきました。

個別の審査結果についてはお答えできないのですが、今回の選考委員会で各委員から出たコメントを踏まえますと、総合的にみて次のような申請書がより高い評価を得た傾向がありましたこと、ご報告申し上げます。

・ガバナンス・コンプライアンス等組織基盤やや実施体制が十分だと感じられる。
・募集事業内容の活動に一致している事業計画になっている。
・事業計画が実施する為の現状が把握されていることが申請書から読み取れる。
・これまでの継続的な活動からの学びや経験を活かして、何か新しいチャレンジを始めようとしている。

なお、当団体は、休眠預金活用事業(通常枠)でも採択をされており、今後、本事業についても公募を行う予定です。その際の参考になれば幸いです。

採択団体一覧

・さが・こども未来応援プロジェクト実行委員会
・特定非営利活動法人山口せわやきネットワーク
・社会福祉法人青森県社会福祉協議会
・一般社団法人フードバンク八王子
・諏訪圏域子ども応援プラットフォーム

申請団体一覧(PDF)

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