感染症対策みんなの事例紹介

<事例4>いつ中止になるかわからないから、冷凍食材を活用 福岡県 とくりきワクワク☆ドキドキ食堂 下林ゆりさん

現在フードパントリーとお弁当配布を行っていますが、スタッフがいつ感染するか予測できませんし、障がいのあるお子さんの子育てをしているスタッフもおります。先が読めないこともありますし、活動がいつ中止になるかわかりません。このような状況なので、食材は生ものや日持ちのしない物だと無駄になりかねません。

そこで、私たちは比較的日持ちのするレトルト食品や乾物、冷凍食品、スープの素を頻繁に利用しています。

また、フードバンクや企業から頂いた食品を北九州こども食堂ネットワークが冷凍・冷蔵庫で預かってくれるシステムを利用しています。食品管理の面でとても便利で助かっています。

フードパントリーを実施している会場では、サッカー台 (カウンター) を活用して受け渡しをしています。

受け渡すスタッフは食品を直接お渡しせずにサッカー台に置きます。受け取りに来る方には、持参したエコバックにスーパー中袋1つ分くらいの食材をご自身で詰めてもらいます。そうすることで他の人と手が直接触れませんし、少ない人手で済むので密集を防ぐこともできます。

感染症対策のルールは、会場に掲示しても見てもらえないこともあります。私たちの団体では、スタッフや参加者宛に前日にメールなどでルールを送付して徹底をお願いしています。

このように頑張って感染症対策をしていますが、人間だから全部を完璧には出来ません。自分も忘れてしまうこともあります。人命に関わることなので、どうしても1人でやろうとするとピリピリしすぎて疲れてしまいますね。 

たとえば、入口でアルコール消毒や検温などを忘れずに実施してもらうには、利用する側とスタッフ一人ひとりの意識と声掛け、見守りが必要ですね。現在アイデアとして、衛生係を設けて開催時に見守りやアルコール消毒、密になってないか見守る役目など、スタッフに分担してもらうことも考えています。先行きがみえない不安な状況ですが、みんなで乗り越えていけたらと思います。

※自前で食材の保管場所が用意できない場合もあるかもしれません。近隣のフードバンクや地域ネットワークにご相談ください。類似のサービスを利用できるかもしれません。

<団体基礎情報2021年12月現在> 団体正式名称:とくりきワクワク☆ドキドキ食堂 開催場所:北九州市立上南方集会所 福岡県北九州市小倉南区南方4丁目5-1 開催日:フードパントリー・お弁当配布月1-2回第1・3土曜日(変更になる場合があります) 参加者人数:50-80名 参加費:無料 代表者名:下林ゆり スタッフ人数:5-10名 主な運営資金源:市からや企業さまの助成金、一般の方からの寄付

※この記事は、2021年度にむすびえが主催した感染症対策プロジェクトのイベントご登壇者のお話を元に、追加取材した内容を加筆編集したものです。

この事例webページは、「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成」を受けて実施した活動の一環で制作しております。

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