感染症対策みんなの事例紹介

<事例3>旅行はできないけれど、擬似遠足で「ほんまもの」を 滋賀県 逢坂smiledoor子ども食堂 殿城弘子さん

2020年8月にこども食堂を立ち上げました。対象は逢坂小学校区の子どもから大人までどなたでも。地元の公民館が飲食禁止になったことをきっかけに、カレンダーさんというレストランのテラスをお借りしてこども食堂を開催することにしました。屋外のテラスで食事をすることで密接・密集を避け、感染症対策にもなっています。参加者は毎回40-50名ほど、スタッフは8名くらいに来てもらっています。

月1回のこども食堂は、カレンダーさんにモーニングの時間に貸切にしてもらいました。夏休み期間中は毎日テラスでラジオ体操をさせてもらい、その後は隣の和室に移動して絵本を読んだり子育て相談できる時間にしました。

こういった活動を地域の人にも知ってもらいたいという思いから、公園でシャボン玉を飛ばすイベントをしました。これを見た近隣のマンションの方々がたくさん公園に集まってくれました。このシャボン玉でこども食堂を知ってくださった方もいらっしゃいました。こども食堂ってこんなこともやってるよとお伝えするこんな方法もあります。

食に関わることで「ほんまもの」を提供したいという思いで活動しています。その活動の一つが栗拾いです。公民館の床にビニールシートを敷いてバケツに栗の木を立てました。床には栗を撒いて、子どもたちが栗拾いをするという場をつくりました。

初めてイガを触るお子さんもいて「痛い。助けて。楽しい〜」という声も。栗はお家に持って帰ってもらって栗ご飯にしたおうちもあったようです。

農家さんから筍を頂いて、同じく公民館の床に竹林を作ってみんなで筍掘りをして、その場で筍を湯がいて持ち帰るという活動もしました。

さつまいもで芋掘りをした時は、土の中に地下茎も埋めて、どんなふうにさつまいもが育つのか観察してもらいました。

食を共にしたつながりで、一人ひとりのお子さんとの距離も縮めることができます。保護者さんとの関係も深まってきました。参加者であった保護者さんがこんどは企画者という立場で参加してくれるという変化も生まれています。

<団体基礎情報2021年12月現在> 団体正式名称:逢坂smiledoor子ども食堂 代表: 殿城幸雄 事務局:殿城弘子 参加人数:40-50人 開催場所:逢坂公民館、大津駅前公園、レストランカレンダー 開催日:月1回モーニング食事会と月毎のイベントとフードパントリー、土日ラジオ体操、絵本タイム、カフェ子ども食堂(長期休業中は毎日開催) メールアドレス:mimosa7.hiro@gmail.com スタッフ: 12名 活動資金:滋賀県社会福祉協議会より立ち上げ助成金と大津市チャレンジ事業、その他助成金、募金、寄付金

※この記事は、2021年度にむすびえが主催した感染症対策プロジェクトのイベントご登壇者のお話を元に、追加取材した内容を加筆編集したものです。

この事例webページは、「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成」を受けて実施した活動の一環で制作しております。

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