感染症対策みんなの事例紹介

<事例1>開催場所に困っても、お寺や神社もあります 東京都 フードバンク八王子 川久保美紀子さん

居場所を再開したい皆さんが開催場所に困っていらっしゃるという話を聞きました。感染拡大の影響で公民館等でのこども食堂の開催が難しい場合もありますね。この解決策をご紹介します。

まずは、お寺や神社での開催です。

これはdattochiみんなの食堂が、お寺の本堂をお借りしてクリスマスイベントをした時の写真です。dattochiは現在月に1回ずつお寺と神社で、食料配布やお弁当配布をしています。お寺には法事をするための立派な厨房があるので、厨房をお借りしてお弁当を作っています。

こちらはスマイルカフェがお借りしている町内会館です。どの町の町内会館も割と老朽化していて使われていないところも多いと思います。八王子市では少しずつ改修が始まり、すまいるカフェが使っているのも改修後の施設です。キッチンもありますし、公園の中にあるのでとても使いやすい環境です。現在人数制限をしているところも多いですが、子どもたちは待ち時間に公園でお兄さんたちと遊んで過ごすことができます。

これは町会の方にご理解をいただいて使用させていただいています。こども食堂は常に100人くらいの食事を作るノウハウを持っています。災害時にそのノウハウを生かすことができますし、町内会館にあることで地域と連携し、食事の提供などの防災拠点になることもできるでしょう。

虹色食堂さんは(現在休止中)、夜営業の飲食店の昼間をお借りしています。このように店舗の空いている時間帯や休業日に場所をお借りする方法もあります。

それから、メニューの工夫についてもご紹介します。

調理や食事に時間が掛かると感染のリスクも上がります。パパッと食べられる手軽なメニューもおすすめです。たとえば、パン工場から頂いたパンと市内の餃子屋さんから頂いた餃子、それから缶詰のフルーツポンチ。餃子にパン?と思いましたが、子どもたちは出来合いのものや簡易なメニューでもあまり抵抗がないようです。

なかよし子ども食堂では、パン工場から頂いたパンでサンドイッチと市内のキムチ屋さんから頂いたフランクフルト、市内の研修農場から頂いた玉ねぎを使ったオニオンスープ。皆さん、ある材料で工夫して楽しく居場所開催を続けていらっしゃいます。

<団体基礎情報2021年12月現在> 団体正式名称:一般社団法人フードバンク八王子 開催場所:東京都八王子市中町2-9ランメンビル3F 開催日:パントリー毎月第2・4土曜日 参加者人数:30~40世帯 参加費:無料 代表者名:國本康浩 担当者名:川久保美紀子 担当者メールアドレス:info@foodbank8.tokyo 担当者電話番号:042-649-1769 スタッフ人数:8人(フードバンクの活動にかかわっている人数) 主な運営資金源:フードバンク活動に関してはほとんどボランティア

※この記事は、2021年度にむすびえが主催した感染症対策プロジェクトのイベントご登壇者のお話を元に、追加取材した内容を加筆編集したものです。

この事例webページは、「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成」を受けて実施した活動の一環で制作しております。

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