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株式会社高速による こども食堂、地域ネットワーク団体、むすびえを対象とした支援活動についてご紹介します

2024年6月7日、株式会社高速による、宮城県・長野県・岐阜県・千葉県の地域ネットワーク団体への寄付贈呈式・交流会を実施しました。

食品トレー等の軽包装資材の専門商社である株式会社高速(本社:宮城県)は、こども食堂への食品容器等の贈呈や寄付といった支援を継続的に取り組んでいます。
本年度も、本社所在地である宮城県内のこども食堂とむすびえに加え、営業拠点のある3地域の地域ネットワーク団体へそれぞれご支援くださいました。

♦株式会社高速について

株式会社高速(本社:宮城県仙台市 代表取締役社長 赫 高規)は1966年の創業以来、食品トレー等の軽包装資材の専門商社として事業を展開してきました。
BtoB企業であるため、消費者に名前を知られることが少ないけれども、地域のスーパー等を通して消費者の生活を支えている。そんな「縁の下の力持ち」的存在です。
また、東北に本社をおく企業として、東日本大震災以降、社会貢献活動にも積極的に取り組んできました。
https://www.kohsoku.com/

株式会社高速 総務部長 及川さんより、株式会社高速がなぜ、こども食堂への支援を行うのかをお話しいただききました。

♦ご寄付の経緯

東日本大震災の際、株式会社高速の営業所も被災しましたが、食品パッケージの専門商社であるため地域での包装資材の配布や機械の貸し出しを行いました。当時の経験をきっかけに、自社の復興が完了後、社会貢献活動を行うことを決意し、子ども支援を始めました。コロナ禍においては集まって食事をすることが難しかったため、こども食堂がお弁当配布に切り替える中、地域貢献活動の一つとして、宮城県内こども食堂へのお弁当容器を、社員自ら直接届けてまわりました。現在も宮城県内にあるほぼ全てのこども食堂に対して寄付を行っています。

当初は本社所在地である宮城県での活動に注力していましたが、「宮城県内だけでなく、県外のこども食堂も支援したい」と、昨年度より営業拠点のあるエリアにも支援をひろげました。

♦地域ネットワーク団体とは

地域ネットワーク団体とは、こども食堂の立ち上げ支援や、運営者同士のネットワークづくり、行政や関係団体との連携、寄付物品の仲介、情報提供など、各地でこども食堂を支えている団体です。
こども食堂が全国各地で新たに開設されたり、運営が続けられていくためには、地域内のこども食堂同士をつなぎ、必要な支援を行う地域ネットワーク団体が重要な役割を果たしています。

むすびえでは、「地域ネットワーク団体支援事業」として、全国各地の地域ネットワーク団体(準備会を含む)の方々をパートナーとし、以下のような活動を行っています:

❶ 全国の各現場の現状や課題について学びます。 ❷ むすびえから全国各地の状況をお伝えします。 ❸ 寄付やサービスの仲介を行います。 ❹ 必要に応じて「地域ネットワーク団体」の立ち上げ支援を行います。

今回の贈呈式では、目録を贈呈した後、各地域ネットワーク団体から団体の概要や活動内容、今回の寄付の活用方法についてご紹介いただきました。


長野県みらい基金(長野県)

私たちの暮らしの周りには福祉、教育、まちづくり、環境保全など、多くの人々の利益のために行われている非営利の活動が数多くあります。しかし、これらの活動は常に資金不足という課題を抱えています。
このような状況を改善し、信州のさまざまな公共的活動を支援するために、「長野県みらいベース」が設立されました。企業や団体から寄せられた寄付を子どもたちの居場所支援に直接活用していたり、沖縄県と長野県の子どもたちの交流支援といった活動も始まっています。

こどもがセンター(岐阜県)

岐阜県内のこども食堂同士が情報共有したり、協力関係構築の必要性からネットワークの形成を模索し、実現しました。特にコロナ禍で子どもたちが家に閉じこもっている姿を目にし、心を痛め、キッチンカーを活用して子どもたちのもとへ届ける企画等も実施しました。密を避けるためにネットで予約を受け付け、分散配布で岐阜県内の5ヶ所で合計1700食の弁当を提供しました。
現在も、さまざまな工夫を凝らしながら、県内複数の団体と協力し、こども食堂の活動を支援しています。

子ども食堂連絡会(千葉県)

千葉県の「子ども食堂連絡会」 高橋さん

千葉県子ども食堂連絡会は、県内各市のネットワークを結ぶ連絡会であり、各市での活動のあり方を尊重し、県全体で共通の取り組みを推進することを目指しています。
この連絡会の目的は、各市のネットワークをサポートすることにあります。県内のこども食堂からは、コロナ禍においてフードパントリーをはじめたものの、食材提供だけでは本来行いたい交流が難しい、運営者も高齢化して人手不足といった声も届いています。
体制整備を進めることで、こども食堂の数を増やすだけでなく、子どもたちが安心して自分らしく過ごせる場所になっているのか、という点に重点を置きながら活動を進めていきたいと考えています。

ふうどばんく東北AGAIN(宮城県)

「こども食堂を立ち上げ運営していく中でさまざまな問題が発生し、こども食堂同士の情報交換の場が必要」という声からネットワークが立ち上がりました。
宮城県の委託を受け、AGAINが代表団体を勤め、みやぎ生協と共同事務局を行っています。昨年度の子ども食堂の箇所数調査では139箇所のこども食堂があり、徐々に入会団体も増え、2024年3月現在で82団体のこども食堂がネットワークに入会しています。
また、AGAINはフードバンクとして宮城県内13ヶ所に倉庫を持っており、こども食堂さんにも物資や食材の保管場所としてご利用いただいています。


その後、高速と4つの地域ネットワーク団体、むすびえとで交流会を実施しました。昨年12月に閣議決定された「こどもの居場所づくりに関する指針」で定められた基本的な視点である「ふやす」、「みがく」、「つなぐ」、「ふりかえる」を中心テーマとして様々な意見交換を行いました。

ご支援への感謝を伝えるだけでなく、それぞれの事業についてより理解を深めることができた贈呈式・交流式となりました。

むすびえは、全国にあるこども食堂の地域ネットワークを通じて、企業・団体からの寄付やプログラムなどを個々のこども食堂につないでいます。

「こども食堂や地域ネットワーク団体を支援したい」という想いを持たれている企業・団体は、ぜひ以下のページもご覧ください。

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