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【研修会実践報告】こども食堂スタッフ向け、子どもを真ん中にした安心できる居場所づくり 研修会を開催しました

2024年1月、埼玉県久喜市で新たにこども食堂やフードパントリーの運営団体が参加する「久喜市子どもの居場所づくり連絡会」が立ち上がりました。これからの活動に先がけ、市役所の子育て関連部門や社会福祉協議会の職員も一緒に参加して開催された、地域の中の子どもを真ん中にした安心できる居場所づくりについて学ぶワークショップの様子をご紹介します。

「私たちの地域でも、こうした研修を開催してみたい」。そんなご要望がありましたら、ぜひご連絡ください!
研修実施サポート費用、研修ファシリテーター料金(外部講師の場合含む)は、無償です。


<概要>
テーマ:地域の中の子どもを真ん中にした安心できる居場所づくり〜子ども食堂スタッフ向け CAP おとなワークショップ〜
日 時:2024年1月31日(水)10:30~12:00
会 場:栗橋文化会館イリス(埼玉県久喜市)
主 催:久喜市子どもの居場所づくり連絡会
協 力:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
講 師:くきCAP 増田知巳さん、藤田俊子さん、中込裕美さん
参加者:久喜市子どもの居場所づくり連絡会に関わるこども食堂運営者や久喜市役所職員、久喜市社会福祉協議会職員 30

<内容>
講師の増田さんご自身も、こども食堂でスタッフをされています。そのため今回は、こども食堂の活動の視点が織り交ぜられたワークショップとなりました。冒頭では「日々の活動の中で、心が疲れて燃え尽きそうになったり腹が立ったりした時に、優しく自分を振り返る余裕を持てるようにするためにも、必要な知識や情報、技術を知りましょう」とお話がありました。子ども向けCAPワークショップの模擬体験や、子どもに対する暴力やこどもの権利、子どもの話の聴き方にまつわるお話の後、こども食堂や地域の居場所づくりといった観点でのお話やワークショップの時間となりました。

・困った子は「困っている子」。問題の背景を想像する「トラウマのメガネ」をかけよう
周囲から常日頃「困った子」「問題児」と思われている子がいた場合、「その子は困っている」「何かしら問題を抱えている」と捉えます。サポートする側は、どんな問題を抱えているのか背景を想像し、声かけをする必要があります。例えば子どもは「寂しい、わかってほしい」という気持ちを怒りとして表現することがあります。その時に「トラウマのメガネ」をかける意識をすることで、「もしかしたらお家で大変な状況があるのかもしれない」と、子どもの表現方法にとらわれすぎずに、抱える状況を想像しやすくなると増田さんは話します。

トラウマというと、戦争や事故といった大きいものを想像しやすいですが、住む場所や居場所が変わったり、今まで一緒にいた人と離れたりするといった日常生活の中で起きる変化も、トラウマとなり得ます。トラウマを抱えた人を適切に支援する専門家はいるものの、これとは別で「専門家ではない身近な支援者にもできることがある」という考え方があり、それが「トラウマのメガネ」をかけるということです。

「トラウマのメガネ」は、こども食堂の利用者だけでなくスタッフも守ります。お弁当配布の活動において「心をこめて作ったお弁当をいつまで経っても受け取りに来ない…こども食堂で何か嫌なことでもあったのかな…?」というモヤモヤが湧く時があるかもしれません。その時にスタッフ自身のふるまいを振り返りつつも、「トラウマのメガネ」をかけることで、「もしかしたらDVなど大変な状況だったのかもしれない」という、違う見方をすることができます。「何か私が悪いことをしてしまったのかな?」と、スタッフが自身を責めすぎる必要がなくなります。

・褒めずに子どもと関わる「実況中継」ワークショップ
普段、子どもに話しかける時のきっかけは、どうしていますか?「すごいね、上手だね」といった、褒める関わりをされている方も多いと思います。しかし、褒める=大人からの評価と捉え、本当はやりたくないけど褒められるために行動してしまう子がいたり、大人と子どもの間で上下関係ができてしまったりする場合もあります。褒める以外の方法で「私はあなたのことを見ているよ、気にかけているよ」と伝える方法として、子どもがやっていることを実況中継するというワークショップを行いました。

2人組になり、大人役と子ども役に分かれ、絵(今回は線)を描いている子ども役の様子を、大人役が実況中継します。「上手に描けたね、綺麗だね」ではなく、「黒い線だね、丸を描いたんだね」という具合で、その時起きている事実を言葉にします。

大人役の方からは「意外に難しい」「言葉が出てこない」といった感想が聞こえました。増田さんからは「実況中継は意識しないとできません。褒めずとも目の前の子どもに集中するスキルとして、ぜひ生かしてみてください」とお話がありました。

◾️参加者の声、感想
・子どもに対する暴力に気づけるかどうかは難しいことだが、気づいていかねばと思った。
・普段「こどもの権利とはこういうこと」とわかっていても、守られていない状況に直面した時に適切な対応が取れるかは難しく、これからやらねばならないと感じた。
・子どもの話の聴き方は、非常に勉強になった。自分のこども食堂で実践したいので、他のスタッフにも理解してもらえるよう手順を配布するなどしたい。

研修会を実施してみたいという地域ネットワーク団体およびこども食堂運営者の皆さまは、ぜひ以下よりお問い合わせください。

担当:鈴木・出原・光田・森谷
研修実施サポート費用、研修ファシリテーター料金(外部講師の場合含む)は、無償です。


 

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