\2024年2月24日(土)、東京都品川区にて全国交流会2024を開催いたしました!/
現在、47都道府県すべてにこども食堂があり、また各地でこども食堂運営者らの情報交換や意見交換、さらにはスキルアップや広報啓発のための「地域ネットワーク団体」が生まれています。
今回は、37都道府県のネットワーク団体の皆様(都道府県域・市区町村域・圏域共に含む)や登壇者、むすびえメンバー合わせて192名が集まり、交流を深めました。
全国交流会とは、全国の都道府県域・市区町村域・圏域のネットワーク団体の皆さんが一堂に会する企画です。
今回は、まずオープニングにて、石川県かなざわっ子nikoniko倶楽部の喜成さんより、能登半島地震の被災地の様子などについてのお話いただき、「今後、被災地に対してどんなことができるのか?」「こんなものがあったら嬉しい」など、会場の皆さんと共に考える機会を持つことができました。
また、むすびえからは、地域ネットワーク団体の皆さんのご協力を得て進めてきた、2023年度こども食堂全国箇所数調査確定値などについての報告を行い、データから見えるこども食堂の現状について、共有させていただきました。
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今回は、合計4つの「分科会」を開催し、意見や情報の交換、活動の報告・共有を行い、充実した交流会を行うことができました。
①お宝シェアStyleでわいわい座談会
「今回の交流会で、仲間だからこそ、聞いてみたいこと」「最近の活動の困りごと」など、グループごとにさまざまなテーマについて対話し、情報やアイデアの共有を行いました。皆さん広くつながり、たくさんの輪が出来ていました。
②むすびえ交流事業&体験談紹介
交流が生まれるためのむすびえのプログラムについて、実際の事例と共にご紹介しました。
- お宝シェアプロジェクト・アドバイザー派遣制度
お宝シェアプロジェクトの中で取り組んでいるアドバイザー派遣制度は、都道府県単位での地域ネットワーク団体が他のネットワーク団体を講師として招いたり、現地訪問したり、気づきや学び合いを支援する仕組みです。
《体験談》
認定特定非営利活動法人 徳島こども食堂ネットワーク 佐伯 雅子さん
アドバイザー派遣制度を利用して山口県、島根県を訪れた佐伯さん。
実際に現地を訪れ、話すことで、新しいつながり・気づきがあったことを話してくださいました。 - こども食堂間の交流機会創出業務
こども食堂を運営する方々同士が交流し、励ましあうことで、モチベーションの向上や、悩みの解消につながる機会を、都道府県単位での地域ネットワーク団体が創るプロジェクトです。
《体験談》
こども食堂北海道ネットワーク 松本 克博さん
交流創出業務を活用して、「子ども食堂Presents こどもフェスティバル」と「こども食堂釧路管内交流会」を開催。こども食堂16団体が集まってお弁当700食をつくり、そのお弁当づくりを通して、「みんながつながれた。久しぶりに、子どもたちのいい笑顔を見た」と話してくださいました。 - 全国公開ワークショップ
こども食堂運営者のみなさんが、こども食堂の現場のエピソードを語り合うワークショップです。
全国各地の都道府県単位での地域ネットワーク団体とむすびえが、共催で実施しています。
《体験談》
山口県こども食堂・子どもの居場所ネットワーク 杉山 美羽さん
周南ちるちあネット(山口県) 原田 宗隆さん
コロナの後も配食が続き、顔を合わせられないままだったので、その状態から脱却するために、公開ワークショップがきっかけになればと応募してくださいました。
③ テーマトーク〜皆で語ろう、地域ネットワーク団体のあり方・やり方〜
地域の中で多様な役割を担っている地域ネットワーク団体の皆さまで、「物資受入・分配・配送」「新規開拓支援」「企業連携」等のテーマに分かれ、各地の地域ネットワーク団体のあり方・やり方について、語り合いました。
「私の地域では、こんな風に物資を分配しているよ」
「学校との関係づくりはどうしてる?」
「こども食堂の新規運営者が孤立しないように、他の運営者・仲間に繋いでいるよ」
など、テーマを通して、疑問や想いを共有・共感する時間となりました。
④ 多様化するこども食堂と応援のカタチ
近年、こども食堂の多様な広がりによって、多くの企業や業界団体とこども食堂のような市民活動との繋がりが生まれています。この分科会ではむすびえより、「お寺などの宗教施設で開催するこども食堂」そして「飲食店で開催するこども食堂」について、立ち上げを検討している方向けの動画を用いてご紹介しました。
また、SOMPOケア株式会社より介護施設で開催する子ども食堂で生まれるたくさんの笑顔や地域との繋がりのご紹介や、未来に向けた介護業界でのビジョンなどについてお話しいただきました。その後、株式会社ファミリーマートより、2019年から全国の店舗で開催している「ファミマこども食堂」の実践や、こども食堂の立ち上げ支援やフードドライブの活動等の継続的なこども食堂支援についてのご報告をいただきました。
分科会の後は、全体に戻りクロージングとして感想共有の時間を設けました。
「同じ悩みを共有したり、新たな手法を実践されている方の話を聞いたりできて、とてもためになりました」
「あたたかい意見をたくさんもらうことができて、本当に来てよかったと感じました」
「こども食堂運営者だけではない、様々な立場の方との接点がたくさん生まれました」
「”繋がりがあること”をみんなで喜び合える社会を作っていきたいと感じました」
などのコメントが参加者から共有されました。
今回、来場が叶わなかった皆さんも、ぜひ次回のご参加をお待ちしております。
また皆さんと笑顔で再会ができることを心より楽しみにしています!