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【開催レポート】広げよう!こどもの居場所学習会Vol.1 こども食堂ってどんなところ?

主催:社会福祉法人東村山市社会福祉協議会の想い

現在、東村山市には15件のこども食堂があります。今年(2023年)はこども食堂マップが出来上がり、コロナ禍で休止していたこども食堂が再開したりと、活動がコロナ禍前へと戻りつつあります。これは、私たち職員もとてもうれしい状況です。そして、新しく立ち上げたいというお話も増えている中、こども食堂や子どもの居場所を広め、この活動や場所が地域のネットワークの1つになって欲しいという想いがあります。
そのために、私たち職員が出来ることを考え「地域」と「こども食堂」をキーワードに、多くの方に参加いただき、つながりを広め、そしてつながりを深める連続学習会を企画しました。

第一回はこども食堂についてです。地域での役割や全国の状況に加え、運営する時のポイントや食にまつわる注意点を学び、ワークショップを交えた交流の機会にしたいと思います。


むすびえでは講師としてサポートさせていただきましたので、その様子をご報告いたします。

まずは、東村山市社会福祉協議会まちづくり支援係の田中氏からこの学習会の趣旨説明です。
東村山市でのこども食堂の状況と完成したこども食堂マップについてご説明され、今日は参加いただいたみなさんと一緒にこども食堂について学び、これからもっとこどもの居場所(こども食堂)が地域で広がり人々の交流の拠点になって欲しいです!というメッセージをお話しされていました。

講座のスタートです。
地域の方へこども食堂の理解を深めてもらうために、むすびえの森谷がこども食堂ってどんなところ?なんで必要?どんな人が関わっている?など
政府の方針や箇所数のほか、実例など多角的にご説明しました。

そして、「百聞は一見にしかず!東村山にある15か所のこども食堂へ、ぜひ、一度行ってみてください」と呼びかけました。

こども食堂を取り巻く現状(森谷 哲 認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ)

一般社団法人全国食支援活動協力会の荻野氏からは、安心・安全なこども食堂の運営について全国食支援活動協力会発行の「こども食堂・あんしん手帖」に沿って、こども食堂の運営での注意点や大切なポイント「食品衛生」「アレルギー対応」「こども食堂のあり方」の3項目をお話しいただきました。

一般社団法人全国食支援活動協力会 荻野 亜蘭さん
手元に1冊あると安心なハンドブックです。

そして、参加者のみなさんの関心どころである、こども食堂実践者から事例紹介です。
こども食堂は運営者ごとに対象者や運営形態などさまざまです。多様な人々が関りながら運営し受け入れる、とても素敵なコミュニティですが、だからこそ、はじめての方にはイメージが難しいところがあります。

今回は、東村山市でこども食堂を運営されている4団体の方に、いつ、どこで、誰に対して、どんな食の提供をしているのか。また、運営するために必要な人・物・金・場所はどうしているのかなど、運営風景を交えてお話しいただきました。

こども食堂運営者の事例紹介

参加者は職員も含め総勢25名。こども食堂実践者や、ボランティア活動をされている方、これから活動してみたいと思われている方、民生員や町会長など、さまざまな方がご参加されました。
後半のワークショップでは、グループに分かれて「もしこのグループでこども食堂を開催するとしらどんな食堂がいいですか?!」をテーマに、屋号や開催スケジュール、メニューや料金、どんな人に利用して欲しいかなど、それぞれの得意を出し合って考えていただきました。
みなさん、ユニークなアイデアがどんどん溢れます!会場は和やかで、笑い声が飛び交う雰囲気です。

最後はグループごとに発表です。
どんなこども食堂が企画されたかというと…

  • 自分(じぶん)でみんなの分(ぶん)をつくる!がコンセプトの「ぶんぶん食堂」さん
  • 寄付の野菜をたっぷり使い、五穀米とセットでバランスの良い食事が取れる「ワクワク食堂」さん
  • 現役料理人による本格的なレストラン食堂「ニコニコ食堂」さん
  • 街のどこかで出会えたらラッキー!がコンセプトの「リヤカー子ども食堂」さん
  • 買い物から料理までみんなでやろう!がコンセプトの「にこにこ😊食堂」さん

どのこども食堂も参加するだけじゃなく、運営でもお手伝いしたい!そう思えるステキなアイデアが満載でしたし「次回の学習会にも参加したい」「今度うちのこども食堂へ来てください」そんな会話があちこちから聞こえてきて、次に繋がる交流が生まれていました。

グループ発表の様子

参加者からの声(アンケートより抜粋)

  • 基本的な知識も得られて、体験談をうかがったり、色んな方と知り合えた。
  • 実際に運営している方の人となりを知ることができた。ネットワークを知ることができた。
  • こども食堂はハードルが高かったが思いきって始めたい。大切さがわかった。
  • 「いつも」を「もしもに」をこころにとめてできることから取り組んでいきたい。

Vol.0 私たち職員もこども食堂について正しく知ろう

~ 社会福祉協議会の職員向けの「こども食堂勉強会」~

時は遡ること約一年前の2022年12月9日(水)
コロナ感染症が収束し、市民活動が少しずつ戻ろうとしている時期でした。

こども食堂を再開したい、新たに立ち上げたいといううれしい相談をいただくようになったとき、市内のこども食堂を応援するにあたり「どんなサポートが必要だろうか」「どんなサポートができるだろうか」「私たちがこども食堂の事をしっかり勉強しよう」と、社会福祉協議会の職員向けの「こども食堂勉強会」が開催されました。

普段ボランティア団体を立ち上げたいという相談はよく受ける職員さんですが、こども食堂という「食」を通じた活動のサポートを考えた時、衛生管理や支援品の受入れ、運営していく上でのリソース獲得など、スタッフの共通認識を持ちたいという想いがあったそうです。

各地域を担当される職員の方、総勢10名が参加され、みなさまメモを取りながら真剣に聞き入っています。

連続学習会の実施には、このように、職員のみなさまの長期的な連携がありました事、加えてご報告申し上げます。


主催団体の感想

今回はこども食堂をみなさんと一緒に学ぼう!という勉強会を開催しましたが、参加いただいた方が、こども食堂関係者だけでなく、登録ボランティア、民生委員・児童委員、地域住民、社会福祉法人関係者、市議会議員の方と本当に幅広く、地域でこども食堂が必要な拠点、活動になっていけると実感しました。
講座の内容も、こども食堂の基礎的な情報や知識に加え、「食」についての注意点をお聞きすることが出来たので、「やってみたい」という想いから「やれる!やろう!」に、みなさんの気持ちがステップアップしたと思います。
また、ワークショップの効果もあり、さっそく「あそこのこども食堂へお手伝いに行くことになった!」とつながりが増え、動き出した声もいただきました。

次回の「こども食堂」×「防災」の学習会でも、学びと交流でつながりづくりを行っていきたいと思います。

>>>Vol.2へつづく
こども食堂学習会Vol.2 こども食堂×防災~こどもを守る。みんなを守る。~
こども食堂は災害時に地域の安全をつくります

■ イベント概要 ==
開催日時:2023年11月22日(水)14:00~16:00
開催場所:東村山市市民ステーション サンパルネ コンベンションホール
講  師:荻野 亜蘭(一般社団法人全国食支援活動協力会)
     森谷 哲  (認定全国こども食堂支援センター・むすびえ/こども食堂運営者)
内  容:広げよう!こどもの居場所学習会 ~ こども食堂ってどんなところ? ~
共  催:社会福祉法人東村山社会福祉協議会
     認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ

■ 私たちの活動 ==
コロナ禍を乗り越えた今、こども食堂が貧困支援だけでなく、多世代をつなぐ地域の交流拠点として注目を集めております。私たち「むすびえ」では地域ネットワークと協働して、地域にこども食堂が当たり前にある未来を目指し「あっちにも、こっちにもこども食堂を」を合言葉に、ボランティア活動をされている方や、こども食堂を始めようとする方へ、こども食堂の立ち上げ支援を行っています。
こども食堂についての講座をお考えの際は、是非ご相談ください。

本件に関するお問合せは、下記メールアドレスまでお願いします。bousai@musubie.org(担当:森谷、和泉)

Vol.0・Vol.1の2回は株式会社マルエツのご支援のもとに実施させて頂きました。
ご支援に対し深く感謝申し上げます。

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