私たち「むすびえ」は、認定NPO法人芸術と遊び創造協会と一緒に、こども食堂を多世代交流拠点とする「食べる・遊ぶ・笑う こども食堂」の協働プロジェクトを進めています。
2022年より、こども食堂を拠点に、おもちゃの貸し出しを通した“子どもとのつながりづくり”として、貸出用おもちゃを整備する「おもちゃライブラリー」を始動。第1回おもちゃライブラリーでは、全国40ヵ所のこども食堂に、東京おもちゃ美術館の世界のおもちゃセットを寄贈し、おもちゃの貸し出し活動を始めました。
今回、その第2回を企画・募集し、20都道府県、40箇所のこども食堂に「おもちゃライブラリー」をお届けすることができました。
昨年、2022年に実施した、こども食堂からのご感想(一部、抜粋)
- コロナ渦により、ストレスの溜まっていたご家族・子どもたちに、笑顔を届けることができた。
- おもちゃライブラリーを始めたことで、幅広い参加者が来てくれるようになった。
- 子どもがおもちゃを選んでいる間、スタッフと保護者がお話できる時間を持てるようになった。
- おもちゃを通して、初対面同士でも自然と遊びが始まり、多世代交流ができた。
- 障害のある子は、遊べるおもちゃが限られがちだが、毎回違うおもちゃを試し、ご自宅でも楽しんでもらうことができた。
- 利用者の年配女性がお手玉を手にし、「おじゃみって言うのよ、懐かしいわ」と、童心に帰って楽しんでいたのが印象的だった。
第2回のおもちゃが届いた、滋賀県の「むさっ子食堂」さんより、うれしいメッセージをいただきました
「おもちゃが子どもに笑顔を。」
毎日のように、ありのままの自分が出せる(いられる)居場所を求めて、遊びに来る数人の子どもたちのグループがあります。
その子たちは条件的に無理なのか、子ども食堂には、ほとんどきません。でも、この子たちと共に何かできればとダメもとでおもちゃライブラリーの取り組みに応募しました。
数日前に、なんと夢いっぱいの真っ赤BOXが届きました。
あまりの可愛らしさに、びっくりと感激。
70歳前のおばあちゃんですが、ワクワクドキドキしながら、箱を開け、次から次へと出しました。
そして、あったかい気持ちで、胸がいっぱいになりました。
この感激を子ども達と共有したくて、今日、子ども達と再びおもちゃ出しをしました。
子ども達(6年生の二人組)は、「これしたい」とすぐに言いましたが、「今日ズームで使い方の説明を聞いて、それから貸出ルールをみんなに説明してからなぁ」というと、残念がりながらも、納得して、すぐに持帰ることは、あきらめてくれました。
子ども達とBOXの中から出しながら、「わあー」の歓声や、丁寧にやさしく取り扱う様子を通して、おもちゃとの出会いを通して、子ども達のキラキラに光る瞳を見られたこと。
「これやりたい」「やりたい」と胸を弾ませ伝えてくれたこと。
この体験は応募して悩んでいた私に、がんばろうと元気をくれた大切な魔法の時間でした。
おもちゃの貸し出しを通して、ひとりでも多くの子ども、ご家族、こども食堂のスタッフの皆さんに、笑顔をお届けできたら…という願いを込めて、企画・実施をしています。