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イベント開催や夏休み中の保護者の負担軽減に役立つ~「ファミリーマート&むすびえこども食堂」夏募集で助成対象団体から報告

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、むすびえ 東京都新宿区、理事長:湯浅誠)は、株式会社ファミリーマート(東京都港区、代表取締役社長:細見研介)とともに、『ファミリーマート&むすびえこども食堂助成』の第三弾を、全国のこども食堂130箇所を対象に行い、このほど助成を受けた団体からの報告を受け取りました。

第三弾となった「夏募集」は、給食のない夏休み時期にこども食堂の開催回数を増やしたり、夏休みならではの企画開催を応援したりしたいとの思いで実施したもので、2022年6月から同年9月末までの活動に対して助成しました。今回、報告してくださったこども食堂運営者の皆さんからは「イベントを実施し、笑顔と活気が溢れる楽しい時間が流れました」保護者の負担が軽減し親子関係もよくなっていました」などの声が寄せられました。むすびえとファミリーマートは、今後もこども食堂の運営者の皆様と、そこを訪れる皆様の笑顔のため、支援を進めてまいります。

【こども食堂の方々からのコメント】
1. 夏ならではのイベントで楽しい時間
こども食堂の皆さんは、助成を活用して縁日や流し素麺など夏ならではのイベントを企画し、「子ども達の笑顔が嬉しかったです」「笑顔と活気が溢れる楽しい時間が流れました」などと報告が寄せられました。

「2年ぶりの開催」とチラシに記載された子ども食堂縁日でお菓子の無料配布を行うと知り、多くの親子がお祭りに参加してくれました。縁日は楽しいけど、アレコレ出店が並び、お金がかかるというイメージですが、子ども達だけで来てくれた小学生も多く、地元稲荷神社のお祭りを楽しんでいました。何と過去最高の参加者だったようで、地元の新聞にも掲載されました。子ども達の笑顔が嬉しかったです。(静岡県・NPO法人森のようちえん太陽と緑の風クラブ)

代々木立正寺で夏の風物詩「流し素麺」が体験できる夏まつりを開催しました。本物の竹を使った流し素麺は、こどもは勿論大人も未経験者が多く、平日にも関わらず沢山の親子が参加しました。中には両親共に参加された方もおり、笑顔と活気が溢れる楽しい時間が流れ、夏休みの大切な想い出の1ページになりました。参加者はリピーターの方も多く、地域住民にとってこども食堂「渋谷区おばさん」が居場所として定着しつつあると感じています。(東京都・こども食堂「渋谷区おばさん」)

8月の感染拡大、9月の台風の影響で待ちにまってやっと、9月20日~22日までの三日間の夕方4時から8時頃まで「秋のゲーム大会」を開催できました。
近年は大人もこども忙しいですが、日数や時間を長く取ったため、大勢の方々に、保育園のお迎えのあとや部活後など気軽に参加していただけました。コロナ禍の影響もあり最近の子供たちは、家にこもってゲームばかりしていると、困惑している親が多いので今回の企画は、昔の遊びのけん玉やこま、射的などを中心に、身体を動かす健康器具なども取り入れました。最後に、ファミリーマートさんからのご支援の、お菓子や日用品などたくさん入った袋を手に持ち、こどももおとなも楽しかったと、大きな笑顔で帰っていきました。(和歌山県・ありがとう畑こども食堂)

写真:NPO法人森のようちえん太陽と緑の風クラブ提供
写真:NPO法人森のようちえん太陽と緑の風クラブ提供

2. 保護者の負担軽減、世代や学区を超えた繋がりも
夏休みの期間中は給食がなく、就労している保護者にも負担がかかりがちです。こども食堂の皆さんは給食代わりに食事を提供したり、居場所を開放したりすることで、保護者の負担を軽減し、世代や学区を超えた繋がりが広がったとの報告が寄せられました。

保護者の方は、仕事で疲れてご飯の支度をしたくない日もあります。パントリーに来て持ち帰りご飯があると、遅く帰っても子どもにすぐにご飯を食べさせてあげられると感謝の言葉を頂いております。今回のご支援でお米の購入に加えおかずや調味料、デザート材料も買うことができました。夏休み中に宿題をしてからみんなでカレーライスを食べ、室内で涼しく遊んでおやつを食べて夕方帰るイベントも開催することができ、どこにも連れて行ってあげられないので助かるという声もいただきました。(埼玉県・加須子育て応援フードパントリー)

夏休み中、給食代わりに食事の提供をすることで、こどもたちがひとりで留守番をせずに一緒に宿題をしたり食事をすることができた。食事や学習に関しても保護者がすべてを頑張り抱え込むのではなく第三者に頼ることで負担も軽減し親子関係もよくなっている。(大分県・NPO法人子育て応援ワクワクピース)

活動は、全世代参加OKの形式をとっています。理由として「困っている人」という目で見ることに違和感を感じる為であり、全体の中に本当に困っている人がいるとしたら、その方にも届いてほしいという思いからです。夏休み中は週2回の居場所開放も行い、小学生が幼児のご飯を食べさせてくれたり、大学生が小学生の勉強を見てくれたり、70代男性が幼児達と坊主めくりで盛り上がったり、地域での世代や学区を超えた繋がりが広がりました。(京都府・特定非営利活動法人ひと・まち・ジャンクション)

写真:特定非営利活動法人ひと・まち・ジャンクション提供
写真:特定非営利活動法人ひと・まち・ジャンクション提供
*写真のお二人は姉妹ではないものの、小さなお子さんの「あーん」に、大きなお子さんがご飯を食べされてあげている光景とのことです。

3. 物価上昇の中、利用者「右肩上がり」、おやつ配布に喜びも
コロナ禍や物価上昇の中、利用者が増えたとの実感を持つこども食堂さんもおり、利用者の皆さんからは「子どもが多いから助かる!」との声を頂いて頑張れた、との感想が寄せられました。

夏休み期間、いつもの子ども食堂より頻繁に食材を配布したことから、子どもたちや保護者とのコミュニケーションが多く取れました。スタッフは食品の購入など大量で大変な面もありましたが、「食品をもらえて嬉しい!」「子どもが多いから助かる!」「次回も楽しみにしています。」など声を頂いて頑張れました。配布した中では食事用の食材よりおやつの配布が特に喜ばれた印象でした。様々なものが値上がりしているので、出来るだけ節約するとなると嗜好品から減らしているのかなと感じました。(長野県・Glück)

コロナ禍の中、そして急激な物価上昇によってか、子ども食堂の利用者が右肩上がりに増えてきています。参加される方も新たなお顔が増え、また学区外の遠くから参加される方が増えました。「三次に子ども食堂があって良かった。助かります。」と言って頂けています。
子ども食堂の運営にも物価上昇は大きな負担として圧しかかってきていますが、この度のご支援は本当にありがたかったです。ありがとうございました。(広島県・三次いしだたみ子ども食堂)

【オンライン報告会】
10月末には、助成を受けたこども食堂運営者とファミリーマート担当者がそれぞれ参加したオンライン報告会が開かれました。こども食堂の皆さんからは「利用者には母子家庭が多く、子どもたちが自分で調理できるようにするために今回の助成を活用しました。自分の作ったものを『美味しい』と言ってもらい、家庭で会話が生まれたそうです」(京都府・NPO法人NCMジャパン京都事務所)、「子ども司書さんのおはなし会を子ども食堂で行うことができました。たくさんの参加で、中学生の司書さんたちと子どもたちの交流ができました」(埼玉県・〇△□子ども食堂)との報告が寄せられ、ファミリーマート担当者からは「助成はファミリーマート店頭に置いた募金箱の寄付で成り立っており、お客様の思いが詰まっています。コロナ禍や物価上昇の中、こども食堂の皆さんが、熱い思いを持って活動していることに感動しました」とのコメントがありました。

【ファミリーマート むすぶ、つながる、こども食堂応援プロジェクトとは】
むすびえでは、みなさまの思いの結集である店頭募金「ファミリーマート夢の掛け橋募金」をお預かりし、これまでも「ファミマこども食堂」や「ファミマフードドライブ」など地域に寄り添い子どもたちの明るい未来のための様々な支援に取り組んでこられたファミリーマートさんとともに、「ファミリーマート むすぶ、つながる、こども食堂応援プロジェクト」を立ち上げました。感染症対策を徹底しながら子どもの居場所を守り、地域でつながり続けようとするこども食堂を応援しようとの思いから、助成事業を実施し、その第一弾として2021年11月に全国のこども食堂様94団体を助成対象として決定、第二弾の「春募集」は100団体、第三弾となった今回の「夏募集」には130団体、それぞれ採択し、助成しています。

「夏募集」助成対象期間:2022年6月1日~2022年9月30日までの活動
助成費用:こども食堂1団体当たり8万円

【問い合わせ先】
familymart@musubie.org(担当:合田、末岡、コウ)

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