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【お知らせ】むすびえ・こども食堂基金 2022年度冬募集採択団体発表

むすびえ・こども食堂基金 2022年度冬募集の採択結果につきまして、以下の通り発表いたします。

今回の助成事業につきましては、初めて市町村域や圏域の地域ネットワーク団体のみを対象に募集をしいたしました。その結果、全国18都県のこども食堂ネットワーク団体より24件の応募をいただきました。

コロナ禍に物価高が重なり、こども食堂からのネットワーク団体への期待が強まる中、日々の活動に奮闘されていることと存じます。活動と並行しての助成金に応募していただきましたことを、ありがたく受け止めております。ご応募下さいました皆様に、心より敬意を表します。

選考委員の皆様と慎重に審議した結果、15団体を採択といたしました。

申請書を拝見して、立ち上げ支援、食材配付、研修や交流など、各地の実情に合わせた多様な形でこども食堂をご支援されていることを改めて知りました。
また審査委員の皆さまから示唆に富むご意見をいただきました。
これらを今後の助成事業の設計に生かしていく所存です。

不採択とさせていただいた団体様には、ご期待に沿えず、大変申し訳ございません。
むすびえでは今後も助成事業含め、こども食堂の継続・発展にご尽力されるネットワーク団体の皆様の支援に取り組んでまいります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

なお、本助成事業は、むすびえから寄せられている個人・法人皆様からのご支援を受けて実施しております。こども食堂及び地域ネットワーク団体の活動に関心をお寄せいただき、ご支援いただけましたこと心より感謝申し上げます。

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むすびえ・こども食堂基金選考会委員 清原委員長からのメッセージ

今回は、こども食堂の立ち上げ支援やネットワーク化等を行う市町村圏域を活動範囲とする「こども食堂地域ネットワーク団体」に対象を特化した助成でした。
地域によっては一定のこども食堂が活動している地域もあれば、創設支援が必要な地域もあり、申請団体の事業計画も多様です。
長引くコロナ禍に加えて、電力費や食材等の物価高により、地域のこどもを含む多世代の居場所としてのこども食堂の意義は益々高まっています。同時に、こども食堂の運営には他のこども食堂や関係団体とのネットワークの必要性も益々高まっています。
採択された団体をはじめネットワーク団体の皆様には、引き続き運営に創意工夫を進められ、地域の実情に応じた利用者本位のこども食堂の増加と活性化に向けた、公平・中立なネットワーク化の推進をお願い致します。

清原慶子(杏林大学客員教授、ルーテル学院大学客員教授、前・東京都三鷹市長、内閣官房こども家庭庁設立準備室政策参与、他)

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選考委員からのメッセージ

地域ごとのネットワークの強みは、いくつかのこども食堂が単独のこども食堂ではできないことを推進することにあるだろう。例えば、新しくこども食堂を始めたい、始めたばかりでさらに発展させたいという人へのサポートなどは、とても有効であり、そういった助成をすることは意義深い。
一方で、地域のネットワークがさまざまな思いや工夫で活動しているこども食堂を囲い込んだり、それが分断になることはあってはならない。かつて私が代表をつとめる団体の立ち上げ時に奮闘してくれた学生が、あるこども食堂の中心メンバーで、「『子ども食堂』は、『おとな食堂』になっていないか?」という投稿をネットメディアに発表したことを思い出した。助成がなくなれば、活動が停滞してしまってもよくない。さまざまなことを考えさせられた選考だった。

小河光治(公益財団法人あすのば代表理事)

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子ども食堂そのものではなく、ネットワークへの助成という珍しい事業であり、地域特性や、そのネットワークと子ども食堂との関係性など様々なことを想像し、審査しました。
子ども食堂が少ない地域でも、各団体に丁寧に寄り添って活動する事例、またネットワークを活かして定期的に行政懇談を行う事例など、他地域にも参考となる活動がありました。
ネットワークの安定財源を探すのは困難ですが、助成金という外部財源に依存体質とならないか、また単なる継続ではなく新たなステップアップの要素の有無も確認し、審査しました。
子ども食堂がさらに普遍的になるには、多様な資源を仲介するネットワークの存在が肝になります。今後の発展を祈念いたします。

大野覚(認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ常務理事・事務局長、子ども食堂サポートセンターいばらき)

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むすびえ理事長 湯浅誠からのメッセージ

今回はこども食堂基金としては初めて、市町村単位の地域ネットワーク団体を対象にさせてもらいました。
選考会では、委員のみなさまから、ネットワーク団体の意義や役割をどう考えるかについて、ときに厳しいご意見もいただきました。また、過去に助成実績のある団体に関してはその成果(アウトカム)についてのご質問もあり、助成事業が漫然としたものにならないよう、注意をいただきました。
他方、先日うかがった地域では、「むすびえの助成金に落ちたことがある」という嘆きもいただきました。
この資金をより効果的に使ってもらいたいという寄付者の意向と、大事な活動を支えてもらいたいというこども食堂のみなさんの意向は、本来は合致するはずですが、双方が100%満足できる結果を導くのは現実には大変難しく、そこに書類上で審査するしかないという制約も加わって、選考過程は本当に悩ましいものとなります。
それでも、できるところを改善しながら現場を支え続けていきたいと思っていますので、今後とも、よろしくお願いします。

湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

こども食堂基金 2022年度冬募集採択 団体一覧

採択団体の皆様には、今後のお手続きについて、別途メールでご案内いたします。
振込先の口座登録や誓約書の締結など、速やかにご対応をお願いいたします。

参考:募集要項ページ

問合せ先:むすびえ こども食堂基金事務局:
https://form.run/@kikin-inquiry

     

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