「コロナ2年目」となった2021年度も、2020年度と同様、こども食堂の皆さんは獅子奮迅のご活動を展開されました。今年もこのように活動をご報告することができましたこと、心より感謝申し上げます。
2021年度活動報告・決算はこちらからダウンロードができます。
むすびえ理事長・湯浅から、皆様へ
日頃より、こども食堂およびむすびえにご理解・ご協力いただき、ありがとうございます。
気にかけてくれている皆様に2021年の活動報告書をお送りできることを嬉しく思います。
2021年末、政府がこども食堂に新たな位置付けを与えました。こども食堂は、すべての子どものための居場所だ、と。
2010年代を通じて、こども食堂は一貫して増え続けてきましたが、他方で「食べられない子が行くところ」という思い込みに、普及を妨げられてもきました。大変な状態の子に心を寄せる運営者がほとんどですが、それでも「食べられない子が行くところ」と言われてしまったら、大変な子も含めてみんなが来にくい場所になってしまう、地域の人たちは「うちの地区じゃないどこか他所の話」だと思ってしまう…そのような報じられ方、人々の思い込みをなんとかしてもらいたい、という切実な声が全国のこども食堂から上がり続けてきました。その結果が、政府の位置付けの変更でした。
むすびえも、微力ながらも、そうしたこども食堂のみなさんの声や想いを世の中に問いかけ続けてきました。より多くの人がこども食堂の取組みを、より身近に、親近感をもって受け止められる。それが、誰かが見ててくれる、助けてくれる、と誰もが思える世の中になるための近道だと考えるからです。
こども食堂を運営すること、応援すること、その全体が、誰もとりこぼさず、みんなが安心して、ごきげんに暮らせる未来をつくる活動です。むすびえはこれからも、その未来を一緒に作ってくれる仲間を増やし、縁を結んでいきます。