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【ご案内】厚生労働省「ひとり親家庭等の子どもの食事等支援事業」採択団体発表

令和4年度厚生労働省「ひとり親家庭等の子どもの食事等支援事業」「夏休みに体重の減る子を出さないために こども食堂による食事支援応援(助成)事業」における採択団体を発表いたします。

今回の助成事業につきましては、全国のこども食堂等より187件の応募をいただきました。

新型コロナウイルス感染症終息の目途が立たない中、従来と異なる形式でのご活動、コロナ禍で新たに発見されたニーズへのご対応に苦慮されていることと存じます。そんな中で、特に短期間での事業となる本助成事業への申請のご検討、書類の作成は大変ご負担だったことと思います。たくさんの方が思いをもって活動をされているご様子に、選考委員・事務局は大変感銘を受けました。
ご応募下さいました皆様に、心より敬意を表します。

今回、助成金の原資が税金であり、また補助金の目的をより正確に捉える必要があり、すべての団体様を応援したい気持ちを持ちながらも、その思いは叶えることはできませんでした。

むすびえでは、こども食堂基金等の助成事業含め、こども食堂や地域ネットワークの活動を様々な形で支え、皆様と共に歩んでいけるよう、引き続き取り組んで参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

以下、選考委員の皆様からのメッセージです。

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選考委員長からのメッセージ

コロナ禍の中、また猛暑の中で、様々な工夫を重ねて子ども食堂等の活動を行ってこられた、そして今回の助成事業をてこにさらなる拡充を図ろうとされている皆さんの姿に心を打たれました。
来年4月には子ども家庭庁が発足します。これを機会に、子どもに関する国や地方自治体の政策や予算が飛躍的に充実されることを期待しています。
そうはいっても、現場でひとりひとりに寄り添う活動の大切さが変わることはありません。
皆さんの一層のご活躍をお祈りします。

佐藤文俊

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選考委員からのメッセージ

今回の審査に際して、申請団体のみなさまの「夏休みに体重の減る子を出さない」「コロナ禍でも地域でのつながりを絶やさない」という強く、あたたかい思いに触れることができました。
また、本当に多彩な子どもたちへの食の応援や地域での世代をこえた居場所づくりが全国に広がっていることを実感し、住民のみなさんとともに地域福祉に携わってきた者として、子を持つひとりの親として、改めて「市民の力」は無限大であると感じました。
今後も、民間発のこうした取り組みが、市民ならではの自由な発想や柔軟性を失うことなく、そして何より次世代を担う子どもたちの参画も得ながら進化していけるよう、みなさんとともに知恵を絞りたいと思います。

青山織衣(ボランティアコーディネーター/コミュニティワーカー)

子どもたちにとって、大切な夏休み。夏休みは、ゆたかな経験の機会でもある。普段、学校があるときにはできないことができ、夏にしかできない遊びもあり、お祭りや地域の集まりもあり、なかなかお話ししない大人たちとのふれあいもある。本当に大切な時間だと思います。お腹を空かしながら、ひとりぼっちで過ごすことなく、すべての子どもたちがすてきな夏休みを経験できるように、そして地域の豊かさに繋げるために、食の支援を中心とした今回のプロジェクトは、とても有益だと考えます。子どもの貧困対策としても、他世代が集う地域再活性化のための場所としても重要なこども食堂の良さをしっかりと活かしたプロジェクトです。
選考の過程では、多くのこども食堂実践者の皆さんの思いや熱意にも触れました。一方、皆さんが抱える課題を理解する機会にもなりました。

このような良いプロジェクトが一過性のものではなく未来につながること、そして多くの方が、このようなプロジェクトの存在を知ってくださることに、今、とても期待しています。

千住孝一郎(三菱商事株式会社 サステナビリティ・CSR部 シニアマネージャー、慶應大学大学院非常勤講師)

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むすびえ理事長 湯浅誠からのメッセージ

ご応募いただいたすべてのみなさまに感謝します。
今回は、短期間に、こども食堂としては比較的大きな金額を扱う助成で、しかも国の事業で、原資は税金という、いろんな意味で「例外的」な助成事業となりました。
そのため、採択されたみなさまにも、これからの使い道についていろいろな注文をつけさせてもらうことになりました。恐縮ですが、ご理解いただければ幸いです。
行動制限のない3年ぶりの夏休み!と気持ちを盛り上げていたのが遠くに感じられる現在の感染状況で、計画の変更を余儀なくされているこども食堂さんも少なくないのではないかと思います。
人が集まること、会食すること、交流することに関して、さまざまな意見があること自体は避けられないし、特定の意見が封殺されないのが自由な社会の大切なところでもありますが、それでもきっと、どうしようか悩む〜となっている方が多くいるのではないかと思います。
私たちは、そんなみなさんのすべての選択を尊重します。やるかやらないかの結論だけを見れば180度違っていても、その結論に至る悩みのプロセスの99%は一緒。違うのは結論の1%だけ。ーーそんなふうにそれぞれの選択を認め合えればと願っています。

湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ)

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