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「通信環境を整え、こども食堂の可能性を広げる」~株式会社USEN~

―― プロジェクトの概要

店舗BGMに留まらず、店舗の決済システムやレジ、飲食店であれば予約やオーダーシステム、そしてそれらを集めた経営データなど、店舗運営に必要なすべてをITソリューションとして提供し続けてきたUSEN-NEXT GROUP。そのグループ中核企業の株式会社USENでは、2021年夏より、全国30拠点のこども食堂にWi-Fi環境を整えると共に、施設内にBGMを流すことのできるサービス『U MUSIC』を無償提供しています。

当プロジェクトの主管部署である、企画開発本部 編集制作部 菊地崇夫さんにお話を伺いました。

―― 支援しようと思ったきっかけを教えてください。

代表取締役社長の田村が入社間もない頃、阪神淡路大震災を経験しました。当然そのような状況下で通常業務は行えない。けれど、お客様のために何かお手伝いできることがあればと、お客様の店舗を出来うる限り回ったそうです。「日頃お世話になっているみなさんの役に立ちたかった」という当時の体験から、全国各地で発生する自然災害の被災地支援や復興支援など、社会貢献活動を積極的に行ってきました。

こども食堂の支援も行いたいと考えたのですが、これまでの支援と異なり、具体的に何をすればよいかがすぐに思い浮かびません。そんなときに、顧問を通してむすびえさんとご縁ができ、どのような支援ができるのかを一緒に検討しました。そして、こども食堂の利用者はスマホやタブレットなどの通信機器を持っているものの、ほとんどのこども食堂ではまだWi-Fi環境が整っていないということを伺い、通信回線にフォーカスした貢献ができるのではと思いついたのです。より、こども食堂にあった支援を考えた際、Wi-Fi環境と併せて、BGMを提供することができる『U MUSIC』が良いのではないかと考え、サービスの無償提供を決めました。

―― 支援に対しての想いや、実際支援している中で感じていること、具体的なエピソードなどを教えてください

コロナ禍では、こども食堂でも黙食が基本。そのため、サービス提供によって施設内に音楽が流れたことに対し、想像以上に喜びの声をいただくことができました。『U MUSIC』はタブレットを使って簡単に選曲ができるのですが、これが一つのコミュニケーションツールとなり、子どもたち自身で選曲しているところも多いようです。子どもたちが好きなアニメソングを選び、それが流れることで場がパッと明るくなったというお話を聞いて、私自身も改めて音楽の力を感じる機会となりました。私だけでなく、BGMの提供というサービスが日常になっている弊社にとって、空間演出において音楽が果たす役割を再認識することができました。また、子ども食堂の裏側には、それを支えている大人たちがいます。通信環境が整ったことで、オンラインミーティングやデータのやりとりなど、運営面でスタッフの方々のお役に立てていることも嬉しく思っています。

―― 今後こども食堂やむすびえとどのようにかかわっていこうと考えていらっしゃいますか。

いまやネットワークがあることで私たちが享受している価値というのは計り知れません。業務上でも欠かすことができませんし、オンラインで開催されるワークショップなど、ネットワークが整っているからこそできる居場所づくりの可能性も広がっています。まずは『U MUSIC』の提供範囲を拡大しながら、他にも貢献できることがあれば検討していきたいと考えています。

―― むすびえメンバーより

私は子どもの情報格差をなくしたいという想いで、こども食堂の活動に参画しており、USENさんにご支援いただいたことをとても心強く思っています。また、私自身もこども食堂を運営しているのですが、通信環境だけでなく音楽があることで、場の雰囲気が大きく変わったり、新しい繋がりが生まれたりすることを身をもって体験し、新たな気づきを得ることができました。これからもUSENさんと共に、通信環境の整備を進めていきたいと思います。

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