むすびえが実施した「第1回全国こども食堂実態調査」に関して、「まいばら居場所づくりネットワーク」の振角大祐氏らより、添付の「意見書」をいただきました。
それに対して、以下の通り「いただいた意見書について」という文書を作成し、振角氏らにお渡ししました。
以下、振角氏らと合意の上、双方の文書を公開するとともに、やりとりの要点と経緯についてご報告します。
<要点>
むすびえからは、
・何よりもこうして直接に意見いただいたことに感謝しつつ、
・年齢や属性等で人を割らないこども食堂の多くの運営者が大切にしている想いやスタイルを踏まえた上で、
・こうした居場所とそこでの交流が持つ価値と意義が十分に社会的に共有されていないことに問題意識を感じていること
をお伝えしました。
振角氏からは、
・ともすると、教員免許保有者や社会福祉専門職がいると補助金が加算されるような、居場所の価値を相談支援機能のみで測るような考え方にもともと違和感を抱いていた
・今回の実態調査における「設問8」も、年齢や属性等で人を割らないこども食堂運営者の想いやスタイルを壊し、揺るがし、ひいては子どもたちを傷つけるものであると感じた、
・しかし直接の意見交換を行なって、むすびえの見解がそれとは異なり、居場所交流それ自体の価値、独自の価値を見出していることがわかった
・それでも、むすびえからくる多様なメッセージの中には、やはりそうした現場の想いをわかっていないのではないかとの懸念を持たせかねないものがあるとも感じているので、その点は引き続きご留意いただきたい
旨のお話がありましたので、むすびえとしてその点より一層努力していくこと、お約束しました。
なお、以下の経緯にあるように、「意見書」や「いただいた意見書について」文書の内容についての意見交換や、これらの取り扱いについて協議を行った上での報告となりましたので、本おしらせまでに若干の日数を要しましたことを付け加えます。
<経緯>
12月10日:振角氏らより意見書提出
12月16日:むすびえより「いただいた意見書について」送付
12月22日〜24日:電話および対面で意見交換
<添付資料>
・振角大祐氏ら「第1回むすびえ全国こども⾷堂実態調査への意⾒書」(12月10日)
・むすびえ「いただいた意見書について」(12月16日)