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[開催レポート]山口県こども食堂開設セミナーが周南市にて開催

2021年7月29日に山口県の周南市役所にて、新たにこども食堂をやりたいと考えている方にむけた開設セミナーが開催されました。

今回のセミナーは、山口県の「こども食堂サポート事業」の一環として、山口県こども食堂支援センターが主体となり計4回実施されたもので、今回が最後となる4回目、周南市内での運営希望者を対象としたものでした。
むすびえスタッフも見学参加させていただき、その内容をご紹介いたします。

■はじめに
周南市次世代育成課の十楽さんからのご挨拶から始まり、山口県のこども食堂支援センターの杉山さんよりこども食堂についてのご説明がありました。

山口県ではこども食堂の登録制度が施行されており、登録条件としては
・18歳以下の子どもの参加が一人以上いて、
・年に3回以上こども食堂を開催している
上記2点となっています。

現在山口県では100箇所のこども食堂が現時点(2021年7月1日時点)登録されているとのことです。


■山口県のこども食堂に対する支援
山口県こども家庭課 の大野さんからは、山口県としてのこども食堂へのサポート事業についてのご説明がありました。
現在山口県では、
①こども食堂についての相談窓口の設置
→山口県こども食堂支援センターが窓口として様々な相談に対して受付をされている
②こども食堂の開設セミナーの定期開催
③こども食堂開設サポートブックの発行・配布
 →こども食堂に必要なノウハウがまとめられたハンドブックを作成し、配布されている
④こども食堂のマップ作成・更新
⑤こども食堂推進会議の開催
上記のような取り組みをされております。

資金面では「やまぐち子ども・子育て応援ファンド(子ども食堂特別枠)助成金」という、こども食堂の開設に充てられるもの、あるいはコロナ対策に係る、新しい生活様式対応事業への助成金がそれぞれ設けられております。


■実際に山口県でこども食堂を運営されている方の声
後半の部では、実際に山口県で運営されているこども食堂から
・遠石のいーばしょおとなりさん(周南市)
・にぎやかごはん(下松市)
の2箇所の運営者さんから事例発表の時間がありました。

「遠石のいーばしょおとなりさん」はコロナの中で開設を決意され、感染対策はもちろん提供する食品衛生にも丁寧に徹底し、地域の子どもたちが孤立しないことを目指して運営されている食堂です。
地域の方にこども食堂のことを知っていただくためには、ウェブサイトやSNSだけでなくチラシをたくさん配布したり、のぼり旗などを軒先に設置するなど、目に見える告知物も非常に大切な要素であるというアドバイスもありました。

2017年の4月から運営をされている「にぎやかごはん」では立ち上げ時、「自分一人の力でまわりの子どもたちの貧困が解決できるのか」「本当に役に立つ活動ができるのか」というような葛藤がたくさんあった中で、「やれるこをまずはやってみる」「身近にある場所・ひと・ものをうまくつかってやってみる」という気持ちで食堂開設をご決心されたとのこと。実際にやっていくことで、こどもたちの笑顔から、たくさんの充実感を得ることができ、活動を続けていこうと思える源になっているというお話をされていました。
こどもたちへ提供する食事のメニューについては、「みんなでひとつのテーブルを囲って食べる=家族感」を意識するために、季節を感じるものや、伝統・行事食、ピザのような異文化を体験できるレシピを選んでいるというこだわりもご紹介されていました。


■最後に
さいごには周南市社会福祉協議会 生活支援係の木原さんからのご挨拶として、「山口県のこども食堂はとにかく明るい・柔軟性がある・活動を地域に発信しようとしている意識が高い」というようなコメントがあり、今後こども食堂をやろうと思われている参加者のみなさんを激励されました。

セミナー受講者、関係者あわせて約30人程度で開催されたセミナーでしたが、終始暖かい雰囲気でおこなわれ、山口のこども食堂の絆の強さを感じるような時間でした。

今回のセミナーについては下記概要をごらんください。
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/202106/049433.html

山口県こども食堂支援センターについてはこちらから
https://www.ymgckodomosyokudou.com/

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