この度、フードバンク板橋様より情報提供をいただき、東京都が保有している防災備蓄食料を、多くのこども食堂にご提供させていただきました。また、第2回目の応募に関しては、ミツカン様のご協力のもと、「おむすび山」のご提供と併せて、お申込みを募らせていただきました。防災備蓄食料の受入れにご協力いただいたこども食堂の皆さま、フードバンク板橋様、ミツカン様に心より厚くお礼申し上げます。
●合計:285団体 1,155箱 115,500食(1箱=50食×2)
第1回目:178団体 83,000食 830箱
第2回目:107団体 32,500食 325箱
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令和3年3月までに賞味期限を迎える防災備蓄食料のうち、炊き出し用のアルファ化米をご提供いただきました。炊き出し用食材のため、コロナ禍におけるイベント自粛傾向の中では、防災イベントでの食材配布の機会が得られにくく、また、1箱100食入りという量のため各家庭で消費しきれないという課題がありました。
各こども食堂にお声かけしたところ、普段のこども食堂の食事提供だけでなく、こども食堂が開催する防災教室での提供や、カレーピラフへのアレンジメニューなど、様々なご報告が寄せられました。また、第2回目に関しては、9月の台風シーズンとも重なり、特に、九州地区より多くのお申込みをいただき、本来の防災食としての役割を果たすことができました。
東京都保健局のご担当者様にお話をお聞きしたところ、若い世代の方は防災食を口にする機会が少なく、防災イベントでの配布により、防災備蓄食料の美味しさに気づかれる人も多いとのことです。今回、食事提供していただいたこども食堂からも「避難時にこんな美味しいご飯が食べられるなら安心だね!」とのご報告をいただきました。
防災備蓄食料は定期的に入れ替える必要があり、この入れ替えに際して廃棄されることがあります。平成31年3月に総務省より公表された資料によりますと、国の行政機関42%が災害備蓄食料を「全廃棄」しているという結果も過去報告されております。(https://www.soumu.go.jp/main_content/000610240.pdf) この度のこども食堂による防災備蓄食料115,500食の食事提供支援は、社会課題としての食品ロス対策への貢献、地域貢献としての防災教育、防災食の普及活動という価値提供につながる有効活用となりました。