事例紹介

【長崎県佐世保市】「令和元年度 ながさき子ども食堂ネットワーク研修会」に参加しました!

2/24、「令和元年度 ながさき子ども食堂ネットワーク研修会」が開催されました。
当日は、地域ネットワーク団体の方、こども食堂運営者の方、自治体の方などが約100名参加。

こども食堂運営者の方々とむすびえ理事長の湯浅誠、北九州市役所子ども食堂担当係長の長迫和宏さんとの座談会、各子ども食堂の事例発表、最後に湯浅より講演が行われました。

→まずは、参加者の自己紹介から座談会がスタートです!

座談会では、保健衛生関係の質問や地域団体の巻き込み方などについて質問が挙がりました。
子ども食堂担当係長である長迫さんは、
「こども食堂を開催したいという話が市民の方から挙がると、その地域の自治体や学校などに一緒にご挨拶に行く」
という、とても心強いお話をされました。

また、民生委員の方々とのお話も共有されました。
「民生委員の方が集まる会で1時間、お話をさせていただき、最初は2時間、質問がきた。子ども食堂への賛同を得られない時期があった。しかし、去年、もう一度、こども食堂のお話をしたところ、『子供の居場所は誰が作ってもいい。こども食堂も子供の居場所になりますよね!』と発言をしてくださった方がいました。
その瞬間から賛同してくださる発言が多く出て、今では協力体制が築けてきています」
と、地域に「こども食堂」の実態を知っていただくために各地で人に会い続け、伝え続けた経験をお話してくださいました。

やはり人と人。
面と向かって、お互いに納得いくまで話し合うことが大切ですよね。

→座談会は、終始リラックスした雰囲気で進行されました。

次に、「私はこうして子ども食堂をはじめました!」と題して、3つのこども食堂運営者の方の発表があり、コーディネーターのながさき子ども食堂ネットワーク副代表である大西良さんから「継続するために必要なこと」について、ご登壇者への問いかけがありました。

まずは、自分の健康を保ち、町との交流を図ることを大切な要素として挙げられ、必要だけど難しい「人材」についてのお話もありました。

→それぞれがそれぞれの想いを形にしてこども食堂を運営されています。

人材については、アドバイザーの長迫さんより、
「PTA連絡協議会などでボランティア募集のメールを送付してもらうこと」を薦められました。

→地域との連携には時間をかけて、取り組まれている長迫さん。

そして、湯浅より、
「民間の活動であるこども食堂は人材の確保が軸。民間の支え合いをふんだんに活かすためには、行政の助けも必要です」と話しました。
地域をつなげるのは、信頼感のある行政の方が入ってくださることで大きく動くことも。
地域内での「連携」が「継続」につながります。

会場内で目の前に座っていた女性が、自治会から届いたとみられる「こども食堂に対する質問票」を眺めていました。
たくさんの質問項目が並べられていましたが、この質問に一つ一つ答えて、こども食堂の設立を目指されているのだなと思うと、ぐっと胸が熱くなりました。
想いが伝わりますように…心から願っております。

湯浅の講演では、
「異年齢集団とのコミュニケーションが減っている現代。こども食堂は多世代の人に出会え、いろんな人との間合いの取り方を学ぶことができる」とこども食堂において体験できることが挙げられました。

最後に、佐世保のこども食堂の「もくもく食堂」さんが制作された、動画をみんなで観て、
「こども食堂は、現代の大家族なんだ」という湯浅の言葉を噛み締めながら、会場が一体となり、会は終了となりました。

→もくもく食堂の数山さん。研修会の準備をこの日まで懸命にされてきました。

「現代の大家族」という言葉に、ハッとした自分がいました。
核家族で育った私は、地域のおばちゃんに声をかけられるのが嬉しくてしかたなかった。
なぜ嬉しかったんだろうという答えが、長崎で、皆さんのお話を聞いてわかったような気がします。
「大家族に憧れていたのだな」と。食卓を囲んで、大勢であ〜だこ〜だ、お話ができるこども食堂。大家族になれる空間がそこにあるんだ、と改めて実感しました。

運営をされていたながさき子ども食堂ネットワークと参加者の皆様がとても明るく、前向きな雰囲気で、お互いの話を聴き合っていた、まさに会場一体が大家族でした。

今後も各地での連携の様子をレポートしていきます!
長崎の皆様、さらなるご活躍を願っております。

むすびえ 葛西 優香

事例紹介一覧へ
トップへ戻る