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【防災PJ】24年度防災研修開催のご報告ー上半期編ー

こんにちは。防災PJです。
2024年度はさまざまな活動をさせていただき、
全国のたくさんの方々と防災について、地域について考えてきました。
2024年度の防災PJの活動を皆さまと一緒に振り返りたいと思います。
今回は、【上半期こども食堂防災研修】について振り返ります!

【こども食堂防災研修とは?】

防災PJのメイン事業でもある「こども食堂防災研修」。
「こども食堂防災研修」はこども食堂×防災をテーマに、「こども食堂が持つ力が防災に活かせるのではないか」という視点やその地域での災害リスクについて、むすびえ発行の『こども食堂防災マニュアル』に沿って、参加者の皆さまと一緒に勉強する会です。加えて、もしもこども食堂開催中に被災したらという想定の訓練を行うなど、座学だけでなく、身体を動かしながら学んでいきます。


ー目次ー

6月16日 新潟県上越市
8月25日 埼玉県富士見市
8月28日 鹿児島県大隅半島
9月 9日 北海道札幌市
9月11日 大阪府富田林市
9月14日 岡山県岡山市
9月29日 熊本県


ー6月16日 新潟県上越市ー

6月16日に新潟県上越市で「こども食堂防災研修」が、新潟こども食堂・居場所ネットワークにこねっと主催のもと開催されました。
こども食堂の運営者を始め、地域で防災活動を行っている方や行政の方、ボーイスカウト連盟の方も来ており、さまざまな立場の方と一緒に地域防災を考える機会になりました。

【会を開催してみての声】
主催者:新保さん(新潟こども食堂・居場所ネットワークにこねっと)
能登半島地震の影響もあり、参加された皆さんの防災への関心が高い中での開催でした。訓練では、大きな声を出すことが意外に難しく感じたり、避難時の役割分担の重要性など、新たな気づきがたくさんありました。大人が落ち着いて行動できれば、子どもたちの安心につながると思います。それぞれの団体内で、訓練の学びを共有いただけたら嬉しいです。

主催者:近藤さん(新潟こども食堂・居場所ネットワークにこねっと)
今日訓練をやってみて、いざというときに「もしかしたら、子どもが避難できずに残っているかも知れない」等、さまざまな可能性を想定して運営者が動けるかが重要だと感じました。訓練をやってみることが何よりも大切であると思います。

【イベント概要】
開催日時:2024年6月16日(日)14:15~16:00
開催場所:上越市春日謙信交流館
講師:久保井 千勢(防災士・むすびえこども食堂防災拠点化プロジェクト)
内容:「もしも」に役立つ「いつも」のつながり
    ~こども食堂防災研修 IN 新潟県上越市~」
主催:新潟こども食堂・居場所ネットワークにこねっと
協力:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ


ー8月25日 埼玉県富士見市ー

8月25日に埼玉県富士見市で「こども食堂防災研修」第21回目が富士見子ども・若者の居場所応援ネット主催のもと開催されました。
こども食堂運営関係者のみならず、市外の地域づくり活動や学習支援活動をしている方も多く参加され、さまざまな活動知見の共有と地域間の交流の場にもなりました。
研修後には、富士見市で活動するNPO法人ポトフさんによる防災食の試食などがあり大盛況に終わりました。

【会を開催してみての声】
主催者:東海林さん(富士見子ども・若者の居場所応援ネット)
「多様な人が参加してくれたというのが次につながる。こども食堂のことも知ってもらったし、こども食堂と防災が近いところにあるというのも感じてもらえたと思います。それが地域防災という、新たな意識として持ってもらえたと思います。色々な方が参加することによって新しいことができることをとても感じました」

7月に埼玉で行われた子ども食堂防災シンポジウムで東海林さんは、「シンポジウムで得たことを地域に持って帰ってほしい、展開してほしい」と話していましたが、今回の会はまさにそれを実現した会だと感じました。

【イベント概要】
開催日時:2024年8月25日(日)10:00~ 12:00
開催場所:市民福祉活動センターぱれっと
講師:久保井 千勢(防災士・むすびえこども食堂防災拠点化プロジェクト)
内容:「もしも」に役立つ「いつも」のつながり
主催:富士見子ども・若者の居場所応援ネット
協力:富士見市/認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ


ー8月28日 鹿児島県大隅半島ー

8月28日鹿児島県大隅半島で「こども食堂防災研修」第22回目がNPO法人かごしまこども食堂支援センターたくして・おおすみこども食堂サロン主催のもと開催されました。
この研修では大崎町や鹿屋市からの参加者が多くいらっしゃいました。

【参加者の声(アンケート一部抜粋)】
⦁ 防災研修に参加して、本当に火災などが起きてしまった時に子どもたちの行動や誘導の仕方でパニックになるなと思いました。
⦁ 普段自分で行動をとることが少ないので「行動」することを重要視したいと思う。もう少し、自分のこととして、とらえて行動することに気を入れて行きたい。
⦁ ボランティア活動をされている方の話を聞き、頭の下がる思いでした。自分自身も色々なことでお手伝いしたいと思っています。

【イベント概要】
開催日時:2024年8月28日(水)10:00-12:00
開催場所:鹿屋市串良ふれあいセンター
講師:黒木淳子(Mamoruwa代表)
内容:「もしも」が話せる「いつも」の関係こども食堂防災研修 in かごしま
主催:NPO法人かごしまこども食堂支援センターたくして・おおすみこども食堂サロン
協力:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ/かごしまこども食堂・地域食堂ネットワーク


ー9月9日 北海道札幌市ー

9月9日北海道札幌市で「こども食堂防災研修」第23回目がこども食堂北海道ネットワーク主催のもと開催されました。
札幌市内、札幌近郊市のこども食堂の運営者、防災活動をされている方など、合計29名の参加者が集まりました。

【会を開催してみての声】
(こども食堂北海道ネットワーク代表・遠藤輝幸氏)
2016年に台風の被害がありました。一本の木が小さな橋を潰してしまった影響で水道管が壊れ、水道が4ヶ月使えなくなりました。その際、「地域の繋がり」が大切だと感じました。
稀な状況ではあると思いますが、その稀な状況を意識しなければならなければいけないと感じます。子どもたちに対して自分たち仲間で何ができるのかという話し合いをしたら、一つでもできることが増えるかもしれません。
消火器がどこにあるのかなど、声をかけあってほしいなと感じます。一回訓練をやっておくということが大事になるはずです。やるとやらないでは違うと、実際に訓練をしてみて感じました。想定しておく大切さ、頭の中ではなく体を使ってやっていくことが必要です。こういう学習会を一つ一つ重ねていって、皆さんの糧にしていただきたいと思います。

【開催概要】
開催日時:2024年9月9日(月)13:30~ 15:30
開催場所:札幌国際ビル8F A会議室(札幌市中央区北4条西4丁目1番地)
講師:森谷哲(防災士・むすびえこども食堂防災拠点化プロジェクト)
内容:「もしも」の時のことを「いつも」の仲間で考えよう
   ~こども食堂防災研修 IN 札幌市~
主催:こども食堂北海道ネットワーク
協力:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ


ー9月11日 大阪府富田林市ー

2024年9月11日、大阪府富田林市で「子ども食堂防災研修」第24回目がとんだばやし子ども食堂・居場所づくり運営支援ネットワーク主催のもと開かれました。
富田林市内、近郊市の子ども食堂の運営者、防災活動をされている方など、合計18名の参加者が集まりました。

【会を開催してみての声】
(とんだばやし子ども食堂・居場所づくり運営支援ネットワーク・谷口由美氏)
主催者と子ども食堂の参加者の普段のつながりがとても大切だと感じています。「もしも」と言っても、「いつも」の延長線であると感じました。また、一番思っているのは、子どもたちが守られる対象だけでなく、子ども食堂で「防災」を地域の大人と一緒に考えて行くことで、子どもがものすごく知恵を発揮したりとか、力をつけたりとか、育って行くということで、将来、違う地域に行っても助けられる人になるのではないかと思います。そこにすごく期待しています。
また、子ども食堂と防災について、むすびえ開催の能登支援報告会での5歳の子どもさんの話が印象に残っています。地震は怖かったけれど、自分ができることに気がついて、お年玉を握りしめて募金をするという話がありました。あれは感動する話というだけでなくて、子どもは普段から、誰かのために一生懸命になっている子ども食堂の方々を見て学んでいると思いました。だから、自然に自分ができることは何かを考えてアクションしたんだと思います。そういうところが子ども食堂のすごいところだと感じます。子どもたちがそうなっていくことを期待しています。

【開催概要】
開催日時:2024年9月11日(水)10:00~ 12:00
開催場所:TONPAL(富田林市多文化共生・人権プラザ)
講師:久保井千勢(防災士・むすびえこども食堂防災拠点化プロジェクト)
内容:「もしも」の時のことを「いつも」の仲間で考えよう
   ~こども食堂防災研修 IN 富田林市~
主催:とんだばやし子ども食堂・居場所づくり運営支援ネットワーク
協力:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ


ー9月14日 岡山県岡山市ー

2024年9月14日、岡山県で「こども食堂防災研修」第25回目が一般社団法人岡山こども食堂支援センター主催のもと開かれました。
岡山市内、近郊市のこども食堂の運営者、防災活動をされている方など、およそ20名の参加者が集まりました。

【参加者の声(アンケート一部抜粋)】
⦁ 大人になって避難訓練をする機会がなかったのでとてもいい経験になりました。こども食堂にはやはり子どもが多いので逃げる時にも予想外の行動をとったりする子もいるので気をつけたいです。
⦁ SNSの普及やコロナ禍により、お互いに顔を合わせる機会が減っているが、やはり相手の顔が見えることが大事。
⦁ こども食堂の活動=防災という言葉をはじめて聞き、目からウロコな気づきがありました。お話をきけばきくほど、こども食堂が地域の防災拠点にもなるんだと改めて納得でき、参加してよかったです。防災活動やらなければと思いました。

【開催概要】
開催日時:2024年9月14日(土)13:30~ 15:30
開催場所:HASHTAG岡山(岡山県岡山市北区北長瀬表町2丁目17ー80)
講師:久保井千勢(防災士・むすびえこども食堂防災拠点化プロジェクト)
内容:「もしも」に役立つ「いつも」のつながり
   ~こども食堂防災研修 IN 岡山県~
主催:一般社団法人岡山こども食堂支援センター
後援:大和リース株式会社 HASHTAG岡山
協力:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ


ー9月29日 熊本県ー

9月29日に熊本県で「こども食堂防災研修」第26回が開催されました。
こども食堂運営者から自治体職員などおよそ30名が参加し、垣根を超えた交流がみられました。

【参加者の声(アンケート一部抜粋)】
⦁ 防災や災害の時の対応はその時特別なものではなく、日ごろから身近なこととして扱うことが大切だと改めて感じました。こども食堂さんの活動や役割がまさに災害時の強みになることを地域から発信していけたらと思います。食そのものや居場所、つながりなど私たちの命や生活をつなぐ活動をしていただいている団体さんに感謝です。
⦁ こども地域食堂から災害支援につながるという重要な役割が改めて感じられた。地域での防災訓練も行われるが、地域との連携や炊き出しなどについて協力できることをこれより考えていければと思う。
⦁ 防災において「顔の見える関係づくり」が重要であることを改めて学びました。身近なところでは災害から年月がたっていることから常に災害意識を忘れずにいなければと思っています。

【イベント概要】
開催日時:2024年9月29日(日)13:30-15:30
開催場所:嘉島町民会館
講師:講師:久保井千勢(防災士・むすびえこども食堂防災拠点化プロジェクト)
共催:一般社団法人熊本県こども食堂ネットワーク/特定非営利活動法人熊本県地域こども食堂支援センター TSUDOU・NET
協力:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ


【事務局の感想】

この活動の原資は、皆さまのこども食堂へのご理解と想いのこもったご寄付により活動させていただきました。

防災研修の中で、「顔が見える関係が防災において大切」ということが強調されますが、「顔の見える関係づくり」を全国規模でできるのは、我々の強みだと感じています。
今年も全国をまわる機会があるのならば、他県の防災の取り組みを別の県で紹介するなど、出会って知るだけでなく、「広げて繋げる」ことをしていきたいです。全国を回り、研修をとおして学ぶことが多く、こども食堂の可能性や地域のインフラになりつつあることを現場で感じることができました。

伝えることができただろうか、つなぐことができただろうかという反省をしつつ、日本の全土で防災とこども食堂の輪がつながっていくための活動を続けます。


【「こども食堂防災拠点化プロジェクト」とは?】
そこに集う人々の安全確保はもちろん、通常時だけでなく、有事の際にも地域の安心、安全な場として存在できるように、こども食堂の防災力を高めることを目的としています。
また、こども食堂の主体的な防災活動につながるよう、それぞれのこども食堂に「私たちに出来る防災」「地域みんなの防災」について考え・備える機会として防災研修や、さまざまな防災活動の支援提供をしています。
この活動を通して、地域における交流拠点(こども食堂)の認知向上と、つながりを再確認する機会の創出にも寄与しています。
こども食堂での防災研修、訓練をお考えの際は、是非ご相談ください。

bousai@musubie.org(担当:和泉、佐甲)

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