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【研修会実践報告】気になるこどものかかわり方  研修会を開催しました

子どもへの接し方って、みなさんはどうしていますか?

シンプルなようで難しい場面もあり、こども食堂に関わる方から「これでいいだろうか」と悩むことも多いという声を伺います。

木更津市社会福祉協議会では毎年、市内のこども食堂運営者が集まる情報交換会を開催しています。今年度は、関係者のそうしたもやもやを解消する機会を作りたいとのこと。そこで、子どもとの関わり方を参加者同士で話し合いながら、子どもにとって安心安全な場づくりを考える研修が行われました。

「私たちの地域でも、こうした研修を開催してみたい」。そんなご要望がありましたら、ぜひご連絡ください!

<概要>

テーマ:気になるこどものかかわり方
日 時:2025年2月20日(木)13:30~15:00
会 場:市民総合福祉会館 市民ホール(千葉県木更津市)
主 催:木更津市社会福祉協議会
協 力:認定NPO法人ACE、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
講 師:認定NPO法人ACE 杉山綾香さん、坂口志保さん
参加者:こども食堂や学習支援教室の運営者およびスタッフ、行政職員など約25名


<内容>

子どもと関わった実際のシーンを振り返る

講師から、居場所づくりで大切にしたいことや子どもの権利についての話があったあと、グループワークが行われました。テーマは、「実際の子どもとの関わりを振り返ろう」。日々の子どもとの関わりの中で「これでよかったのかな?」「もっとこうすればよかったかもしれない」ともやもやした経験や、活動の中で子どもが危険にさらされてしまった・そのリスクがあった出来事を共有し、その時に大人が取った対応について、グループ内で共有するワークです。

あるグループではこんなもやもやが挙がりました。

・子ども同士のケンカが起こった時に、頭ごなしに叱るボランティアさんがいて気になりました。もう少し双方の話を聞くなど、子どもに寄り添った対応をしてもらいたいなと感じました。

・子どもと遊ぶ時に、女の子を肩車したり、膝に乗せたりする男性ボランティアさんがいました。不快に感じる人もいるのでやめるように伝えましたが、善意でやっていたのかもしれないし、子ども自身がそういう関わりを楽しんでいる場合もあり、判断が難しいです。

子どもにとって安心安全な場づくりに必要なこと

各グループで話し合われたもやもやに対し、講師からは子どものセーフガーディングが紹介されました。セーフガーディングとは、大人が子どもに対して守る「約束ごと」。子どもと接する時に、意識して行動できるように明文化しておくと、何か迷った場合の判断材料になります。

また、「約束ごと」の存在を子どもに知らせることで、子ども自身が危険を感じたり不快な思いをした際に、「自分は悪くない」「嫌だと言っていい」ということを認識してもらうことができます。大人と一緒に対応を考えたり、子ども自身が誰かを傷つけたりすることを防ぐことにもつながります。

「約束ごと」をみんなで守ることで、子どもも大人も安心安全にいられる場をつくることができるのです。

<参加者の声>

  • 子どもの権利について再認識できた。関わり方について考え方を改めるきっかけができた。
  • 安心安全な場づくりについて、しっかり考えることが今までなかったので、学ぶことができ、また考えるよい機会となりました。他のこども食堂さんとも様々な話をすることができ、とてもよかったです。

こども食堂や子どもの居場所が、参加するみんなにとって「安心していられる場所」であり続けるために、むすびえではこうした研修会の開催をサポートしています。
研修会を実施してみたいという地域ネットワーク団体およびこども食堂運営者の皆さまは、ぜひ以下よりお問い合わせください。

担当:鈴木・出原・光田
ibashonoanzen@musubie.org

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