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【開催報告】2024年度 こども食堂全国箇所数調査(速報値)発表会を開催しました

むすびえは2024年12月11日(水)に、「2024年度 こども食堂全国箇所数調査(速報値)」発表会を開催しました。

第一部の発表会は東京会場とオンラインにて、第二部の交流会はオンラインにて開催。
なんと、計200名近い方にご参加いただきました。心からお礼申し上げます。

第1部: 発表会

〜記者発表会 登壇者〜
むすびえ理事長 湯浅誠
むすびえ調査研究担当 尾木和佳子 南谷友香
「渋谷区社会福祉協議会 子ども支援課」石嶋瑛一さん
「ながさき子ども食堂ネットワーク」数山有里さん


まず、むすびえ理事長の湯浅より、「こども食堂が10,000箇所を超えた」という今回の事実に対しての受け止めについて、大きく2つの柱でお話をいたしました。

〜地域の方々によって全国で生まれ、応援が溢れるこども食堂〜
湯浅(むすびえ)「地域住民の方々が社会の実情を考え、必要なこと・できることを始め、生まれてきた活動がこども食堂であり、また、この活動を応援している方々の裾野がこんなにも広いからこそ、持続性に結びついているということ。
そしてこれが「10,000箇所」を超えるほど、こども食堂を立ち上げる人が全国に溢れ、またその活動を応援したいという人も全国に溢れている、社会がそんな状態であるということを、祝福したいです。」

〜「多世代交流」「地域づくり」等の居場所としてのこども食堂〜
湯浅(むすびえ)「こども食堂は、子どもの貧困対策だけのための場所ではない、ということを改めてお話いたします。仮に貧困対策のみであれば、10,000箇所という数字は祝福すべきではありませんが、大半は「多世代交流」の場所となっていることや、SNSでつながることが当たり前となった今の時代に「リアルな繋がり」を実行している方々がこんなにもいる、という事実は、「地域づくりの場所としてのこども食堂が10,000を超えた」とも言えるのです。」

また、上記の他にも、「暮らしの安心」や「女性の活躍の場」など、様々なこども食堂の存在意義や、SDGsにつながるこども食堂の未来の可能性についてなど、多角的な視点からこども食堂についてお話をさせていただきました。


続いて、調査研究担当の尾木より、「2024年度こども食堂全国箇所数調査結果(速報値)」のポイントについて共有しました。

〜こども食堂箇所数についての発表内容〜

全国各地でこども食堂を支える地域ネットワーク団体等の協力を得て行われた2024年度の調査(速報値)では、全国のこども食堂は昨年度より1,734箇所増えて10,000箇所を超え、「10,866箇所」に達したことがわかりました。その数は、公立の中学校・義務教育学校を合わせた9,265校を上回るまでに増えています。*
*小学校数、中学校数は文部科学省「令和6年度学校基本調査(速報値)」における公立の小中学校数および公立の義務教育学校数の合算による。

▼詳しい調査結果についてはこちらの記事をご覧ください。
https://musubie.org/news/10825/

また、公立中学校の数を1,000箇所以上も上回った今回の結果を受け、こども食堂が「地域のインフラ」となりつつあることが見て取れることなど、数字から読み取れる考察等についてもお話いたしました。


続いて、同じく調査研究担当の南谷より、「第9回こども食堂の現状&困りごと調査」の結果を受けた施策について、ご報告をいたしました。

コロナ禍におけるこども食堂の実態・困りごとを把握するために始めたという経緯で始まった本調査。
「社会に向けた継続的な発信」や「施策の導出を行うために社会情勢をふまえたこども食堂の実態・ニーズを捉える」という2つの大きな目的をもって、
「コロナ後も続く継続的な物価上昇がある中で、どのような困りごとがあるのか」ということを中心に聴取した結果をお伝えいたしました。

また、この結果を受け、今後むすびえとして取り組んでいく活動について、お話をいたしました。

▼詳しい調査結果についてはこちらの記事をご覧ください。
https://musubie.org/news/10211/

ご参考) 経済同友会との協働による物資支援
https://musubie.org/news/10665/

改めまして、調査にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。


第1部の後半は、
ひとつひとつのこども食堂を各地で支え、応援する活動をされている地域ネットワーク団体の方々から、「こども食堂を支える人たち」「こども食堂のこれから」について、お話をいただきました。


「渋谷区社会福祉協議会」石嶋瑛一さん

こども食堂だけでなく、子どもの居場所づくりを含め、様々な活動を行う地域ネットワーク団体「渋谷区こどもテーブル」と、その具体的な活動のご紹介をいただきました。

企業との協働やフードパントリー、食育プロジェクト、学びながら楽しめるユニークなイベント実施のお話など、幅広い実施内容について、お写真を交えてお話をいただきました。


「ながさき子ども食堂ネットワーク」数山有里さん

2016年よりご自身でこども食堂を始め、県のネットワーク団体立ち上げにも携わり、現在3人のお子様の子育てをしながら活動を続けられている、数山さん。

ネットワーク設立当初のご経験や、「ながさき子ども食堂ネットワーク」の強み、

長崎県の特徴を活かしたこども食堂のご紹介などをいただきました。

発表会の最後には、会場およびオンラインでご参加いただいた全国各地の報道関係の皆さんよりたくさんのご質問をお寄せいただき、活発な質疑応答が交わされました。


第2部:オンライン交流会

第2部では、ご参加の皆さまに複数のグループに分かれていただき、むすびえのメンバーを交えてオンライン交流会を行いました。
地域内資源循環・活動資金・食品ロスの削減など、話題は多岐にわたり、こども食堂に関する現状の課題や情報交換、意見交流が活発に行われました。

こども食堂に関わる方々や報道機関の方々をはじめ、年末のお忙しい時期に今回の発表会へご参加くださった全ての皆さまに、重ねてお礼申し上げます。

【本件についてのお問い合わせ先】
pr@musubie.org  (むすびえ広報)

▼ メディア関係者の皆さま:素材の追加・更新などはPRTIMESにてご案内しております。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000044382.html

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