認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ
第1回つながる上伊那 ~そなえフェスタ~の防災セミナーへむすびえ・こども食堂防災拠点化プロジェクト・プロジェクトリーダーであり防災士の森谷哲が登壇いたしました。
私たち「むすびえ」では、こども食堂への支援の一つとして、防災についての取り組み「こども食堂防災拠点化プロジェクト」を行っています。 この活動の一環として、こども食堂防災研修を開催しております。
今回は、長野県上伊那地域にて長野県災害時支援ネットワーク(N-NET)、一般財団法人伊那財団、一般社団法人nicollapをはじめとする地域に関わる多くの方々が協力し開催された地域防災イベントの一部として、こども食堂防災研修をお伝えしてまいりました。
イベント詳細
【日時】2026年2月1日 10:00~15:00
【場所】伊那市武道館/伊那市防災コミュニティセンター
【主催】長野県災害時支援ネットワーク(N-NET)、一般財団法人伊那財団、一般社団法人nicollap
【共催】上伊那災害支援ネットワーク(K-NET)、長野県経営者協会、一般社団法人暮らすroom’s
【協力】公益財団法日本財団、高速高校、興亜化成株式会社、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
【プログラム】
対象:上伊那のこどもたち 10:00~15:00 お昼休憩あり
ぼうさい運動会 場所:上伊那武道館
対象:地域関係者/一般参加者
①トークイベント 高校生による能登支援の報告
②トークイベント 防災士からのお話し
③昼食・こども食堂 こども食堂によるランチ提供
④防災セミナー むすびえによるこども食堂防災研修
⑤ワークショップ 防災トイレづくり

今回は「第1回つながる上伊那そなえフェスタ」にて、防災研修を実施させていただきました。
会場は伊那市防災コミュニティセンターと隣の伊那市武道館。

子どもたちは武道館で「ぼうさい運動会」、大人はコミュニティセンターでトークイベントとセミナー、ワークショップなど盛りだくさんの内容でした。
まずは高遠高校美術専攻メンバーによる能登支援の報告。
モザイクアート、バスソルト作り、椅子作り、写真立て作り、蒸しパン作りなどの活動を計画段階から紹介。実際に現地に赴き、穴水高校との交流会、仮設住宅にて現地の方とのワークショップ、蒸しパンを食べながらの交流会など、地域の商店街の協賛もあり、たくさんの経験ができたそうです。
発表の後は会場とのディスカッションもあり、このタイミングで行く意味について、「心のケアのフェーズ」と言う言葉が印象的でした。

続いては女性防災士による活動発表。ワークショップを織り交ぜながら、地域防災を考える時間でした。
ファシリテーターは助産師であり看護師の宮澤恵子さん、登壇者は管理栄養士も兼ねる高木和代さん、助産師でもある小林さゆりさん。
トイレの課題から、参加者同士で被災後の災害弱者の問題を話し合う時間もあり、プライバシーの問題、LGBTQの問題、高齢者の課題、意識の差の問題などなど、多様な意見が飛び交う内容でした。
ランチタイムはロータリークラブさんによる「こども食堂」。
美味しい炊き込みご飯と豚汁をみんなでいただき楽しい時間に。
親子での参加も多く、子どもたちの楽しんでいる声も響き渡っており、こども食堂の楽しさを実感できる時間となりました。

午後からはむすびえが講師を務める「防災セミナー」。「こども食堂防災マニュアル」を活用しましたが、今回はこども食堂の運営者さんのみならず、地域活動をされている方々にもたくさん参加していただきました。防災マニュアルにある各チェックシートは皆さんにも活動場所や地元を思い出していただきながら進行しました。
いつもの避難訓練パートも盛り上がり、参加者さんからは「楽しかった」「やってみたい」と嬉しいフィードバックをいただくことができました。

最後のパートは「段ボールトイレ作り」。市役所職員でもあり、主催である長野県災害時支援ネットワークにも所属する小松 剛さんが講師となり、段ボール2つで1つのトイレを作ると言うワークショップ。
親子参加も大人だけの参加もありましたが、1人が1つずつ段ボールトイレを作るというミッションだったのですが、1人ではできない工程もあり、協力し合って作り上げるところに避難所で必要となる「共助」を感じることができました。

◎参加者アンケートより
・実際に訓練をしてみて、どういうふうに声を子どもに掛けたら良いかということに注意を払う必要があると感じました。
・子ども食堂が災害がおきた時にできること・・・という点を私は今まで思ってもみなかったことなので、それを知ることができてありがたかった。大川小と門脇小との対比から、日頃から考え・備えておくことの大切さを改めて学んだ。
・中高生も興味をもてる防災訓練や、備えについて考えていきたい。
・大変ためになるイベントでした。第2回目は、今回より多くの方に参加して考える機会にしてほしいと思いました。

今回参加した高校生から、ボランティアを行っての感想を聞く場面があったのですが、「就職先にボランティア活動のある企業を選んだ」と言う言葉があり、社会活動に参加することで、未来をつくる人材が育つキッカケになるんだなと改めて感じることができました。
こども食堂や居場所の価値を多くの方に知ってもらえる機会になったのと、地域の皆さんで防災について考えるキッカケを作られていた伊那地域の方々のパワフルさに学ばせていただくことも多い時間となりました。
主催団体からのメッセージ
長野県災害時支援ネットワーク(N-NET)(長野県NPOセンター)の大日方さんに感想を伺いました。
今回のつながる上伊那〜そなえフェスタ〜は、子どもから大人までがそれぞれの関心に応じて参加できる複合型イベントとして開催し、全体で200名近い方にご参加いただき、地域全体で防災を考える機会となりました。
中でも、防災セミナーでは、こども食堂や子どもの居場所づくりに関わる方々が集まり、災害時の具体的な対応や日頃の備えを考える実践的な学びを得ることができました。森谷さんのお話では、仙台や能登での実例を交えながら、備えとしてどんなことができるのかを具体的にイメージすることができました。
また、ワーク形式の避難訓練では、支援者役だけでなく子ども役も体験することで、子どもの心情や不安に寄り添う視点の大切さを実感しました。どのような言葉がけや行動が安心感につながるのかを考える機会となり、支援する側として足りなかった視点にも気づかされました。防災は特別な取り組みではなく、日々の居場所づくりの延長線上にあるものだと感じ、今回の学びを今後の活動へしっかりつなげていきたいと思います。
このような貴重な学びの機会をいただきましたこと、改めて心より感謝申し上げます。
■「こども食堂防災拠点化プロジェクト」とは?
そこに集う人々の安全確保はもちろん、通常時だけでなく、有事の際にも地域の安心、安全な場として存在できるように、こども食堂の防災力を高めることを目的としています。
また、こども食堂の主体的な防災活動につながるよう、それぞれのこども食堂に「私たちに出来る防災」「地域みんなの防災」について考え・備える機会として防災研修や、さまざまな防災活動の支援提供をしています。
この活動を通して、こどもの居場所や福祉施設との連携や官民連携(行政)など地域における交流拠点(こども食堂)が広がり続けております。関心をお寄せいただけましたら是非ご相談ください。
本件に関するお問い合わせは、下記メールアドレスまでお願いします。
bousai@musubie.org(森谷・和泉)
むすびえへの講師派遣のご依頼について
むすびえでは『こども食堂』をはじめとし、地域の居場所を取り巻くさまざまなテーマで、講演会やワークショップに講師を派遣させていただいています。
ご依頼テーマに合った活動経験を持つむすびえメンバーが皆さまの元へお伺いし、熱意を持ってお伝えします。
ご検討段階の方も、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
掲載事例
https://musubie.org/news/activity-report/27503
https://musubie.org/news/activity-report/26976
