実施概要
防災研修 | 全国 計23カ所で実施 参加者約470名 |
オンライン座談会開催 | 2023年9月/2024年3月 2回実施 |
炊き出し動画作成 | 2023年9月 うわじまこども食堂共同制作 |
子ども向け防災コンテンツ制作 | 防災ダンス/防災クイズ 完成 |
企業との協働 | 大豊建設株式会社/リース事業協会 |
アドバイザー研修 | 2023年3月実施 |
展示会参加 | 地域防災EXPO/ぼうさいこくたいKANAGAWA |
SNSグループ運営 | こども食堂防災LINEグループ |
被災地支援 | 令和6年能登半島地震 第1回出張こども食堂 |
防災マニュアル改定 | 2024年3月 第3版 改定発行 |
シンポジウム参加 | 2023年10月敦賀市/2024年1月宇和島市 |
フォーラム参加 | JVOADフォーラム2023年12月13日 |
実施詳細
▶「いつも」と「もしも」をつなぐ防災研修
2019年からスタートしたこども食堂防災研修は、2023年度、全国各地の地域ネットワーク団体と一緒に活動することができ、全国23カ所を巡り、約470名の方と防災について考える時間を共有いたしました。
活動詳細:https://musubie.org/news_cat/bousai/
▶オンライン座談会
2023年9月の会では、洋谷友子講師に風水害と地域防災について、奄美大島のこども食堂運営者「こどもたぬき食堂」の長井 聡子さんに日ごろ実践している防災活動について講演いただきました。
(開催概要:https://musubie.org/news/7233/ ・ 申込者数:106名)
2024年3月の会では、鍵屋一講師に福祉と地域防災について、石川県のこども食堂運営者「えんまん」の八幡真衣さんに能登半島地震のその後を、講演いただきました。
(開催概要:https://musubie.org/news/8493/ ・ 申込者数:116名)
また、後半の座談会パートでは、主体的に参加いただく情報交換の場として、それぞれ参加者がグループに分かれて、現在の防災活動や防災での困りごと、こんな活動がしたいなど、想いをお話しされていました。
参加者の声(アンケートから抜粋)
- 洋谷さんの実体験が興味深かった。
- こどもたぬき食堂の防災教室クイズやゲームが楽しそう。消防士の早着替えはぜひ見てみたい。
- 知らない事が知れたり、他の地域の生の声が貴重で勉強になりました。
- 災害時ボランティアしたいと思っていても、今までとてもハードルが高かったんですが、体験談良かったです。
- 鍵屋先生のお話しも、トイレの大切さを改めて感じて、この子ども食堂や居場所づくりでも簡易トイレの必要性やあり方を考えなければいけないと思いました。
- 災害時の大切な知識がまだまだ足りないと思った。被災地状況など、必要で知らなかった事がたくさんあることに気が付いた。
- 能登地震でこども食堂開催中に被災にあわれた運営者さんのお話が聞けてためになりました。また、備蓄品に携帯トイレを早急に準備しなければと思いました。
▶こども食堂運営者向け炊き出し動画完成
こども食堂運営者の方向けに、炊き出しを行う時の注意点や方法を動画にまとめました。
宇和島市子ども食堂連絡協議会と共同制作いたしました。
> 別ページで動画を再生する場合はこちら(Youtubeが開きます)
▶子ども向け防災コンテンツ完成
子どもと一緒に防災に触れ、日ごろの活動を通して身近に感じてもらうためのコンテンツ開発をしました。
防災ダンス さるさるサンバ
慶應義塾大学防災社会デザイン研究室(大木聖子 環境情報学部 准教授)で開発した「さるさるサンバ」を、むすびえで踊ってみました。
「さるさるサンバ」:http://www.bosai.sfc.keio.ac.jp/column-dance
防災クイズ
施策から1年を経て完成したクイズを約500のこども食堂運営者へ無料配布いたしました。(配布時期2024年6月)
配布案内:https://musubie.org/news/8665/
▶企業との協働・ご支援
CSRや社会貢献活動の一環として協働いたしました。
大豊建設株式会社&認定NPO法人キッズドア
学習支援の一環として夏休みに防災学習体験を実施いたしました。
開催レポート:https://musubie.org/news/7622/
公益社団法人リース事業協会
リユースノートパソコン24台を防災に取り組んでいるこども食堂へ寄贈いただきました。
活動報告:https://www.leasing.or.jp/docs/20240523_02.pdf
▶アドバイザー研修実施
防災について継続した活動ができるよう、防災研修に参加いただいた運営者の方に、ステップアップとしてアドバイザー研修を実施しました。地域の担い手として防災を呼びかけるヒントや、合意形成のアイデアなどを参加者の皆さんとワークショップを通じて磨いていただきました。
(参加者数:7名)
参加者の声(アンケートから抜粋)
- いつ起きるか分からない災害に、常に備えておく心構えを活動の中に無理せず浸透させていきたいです。その他、うわじまグランマさんの水害体験のお話は参考になりました。
- ただ単にご飯を作って食べるだけのこども食堂ではなく、日頃から自分たちのこども食堂のできることをもっと意識して一回一回工夫して開催していきたいと思った。またネットワークのメンバーにも今回のワークショップを開催して、もっと災害時の為に今できることを意識して個々のこども食堂だけでなく横の繋がりもある活動もできるように工夫していきたい。
- 早速、現在のコミュニティで防災の研修を提案しているところで、仲間と今回の資料など共有して検討を始めています。
- 意見を出し合い、協力しながらワークをする事で、お互いの距離が近くなりました。
- 短時間で合意形成ができ、ポスターという全体の内容を表現するというやり方は面白いとおもいます。とても参考になりました。
<イベント概要>
日時:2024年3月23日(水・祝)10:00~ 12:30
場所:ビジョンセンター品川304
講師:久保井 千勢(防災士・むすびえこども食堂防災拠点化プロジェクト)
森谷 哲(防災士・むすびえこども食堂防災拠点化プロジェクト)
内容:地域で防災を広めるための必要なスキルと情報交換
▶ぼうさいこくたいKANAGAWA
「こども食堂防災拠点化プロジェクト!フェイズフリーで地域防災の未来を考えるワークショップ」と題して、全国7,363箇所まで増加している「こども食堂」での防災の取り組み事例を紹介しつつ、地域活動を行う方々、自治会の方々、行政・社協職員の方々に向けて、普段の活動からの延長で実践できるフェイズフリーな防災の取り組みと地域防災の新しいカタチを考えるワークショップを実施しました。
<イベント概要>
こども食堂防災拠点化プロジェクト!フェイズフリーで地域防災の未来を考えるワークショップ
日時:2023年9月18日(月)10:30~12:00
主催団体: 認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
協力団体: 特定非営利活動法人 U.grandma Japan(ユーグランマジャパン)
開催レポート:https://musubie.org/news/7747/
▶こども食堂防災LINEグループ
地域を超えたつながりの一つとして、こども食堂防災LINEグループを2022年から運営しています。
研修や座談会でお知らせし、2023年12月時点では参加者は150名程度でしたが、2023年3月時点では220名を超える方に参加いただいています。
また、1月の能登半島地震の際は、このグループLINEによって、全国各地から支援のお声や、避難所での経験を踏まえた励ましのメッセージが送られました。
▶令和6年能登半島地震 第一回出張こども食堂
地震発生から約3ヶ月。未だ震災の傷跡が癒えない輪島市と珠洲市にて、石川県内のこども食堂さんが中心となって「出張こども食堂」が開催されたので、お手伝いとして参加して来ました。
開催レポート: https://musubie.org/news/8930/
▶シンポジウム参加
こども食堂防災拠点化プロジェクト ~自助・共助・公助のつながり~
こども食堂の機能・魅力の一つは、地域の方々が互いに助け合う「共助」です。
災害時は、自助だけ、共助だけ、はたまた公助に頼るだけでは成り立ちませんので、それぞれがつながる活動へも当プロジェクトは力を入れていきたいと考えています。
その第一歩として、今年度は、地域で活動されている愛媛県宇和島市と福井県敦賀市のこども食堂を通じた防災シンポジウムで、「もしも」に備える、自助、共助、公助のつながりづくりに参加いたしました。
参加レポート: https://musubie.org/news/8515/
▶JVOAD全国フォーラム
特定非営利活動法人(認定NPO法人)全国災害ボランティア支援団体ネットワーク
JVOADの全国フォーラムへ、公益財団法人 味の素ファンデーション・愛媛県宇和島市・えひめこども食堂連絡協議会とむすびえの4者協働で災害支援団体JVOADのフォーラム(分科会)へ登壇いたしました。
日時:2023年12月13日(水)10:30~16:30
会場:KFC Hall 東京都墨田区横網 1-6-1 国際ファッションセンタービル
登壇者:原 直樹(TAF 被災地復興応援事業担当 マネージャー)
赤松 (愛媛県宇和島市総務企画部危機管理課 課長)
松島 陽子(特定非営利活動法人U.grandma Japan 代表)
森谷 哲(特定非営利活動法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
こども食堂防災拠点化プロジェクトリーダー)
内容:いざという時どうする?あなたの食と栄養~官民連携の好事例~
味の素ファンデーション
2023年度を振り返って
2023年度は、2020年から始めた防災研修を2025年までに全国47都道府県で実施する目標を掲げ、スタートした年でした。終わってみれば、今年度だけで23か所実施することができ、皆さまの防災に対する関心の高さを実感しました。
また、ぼうさいこくたいKANAGAWAやJVOADなど災害支援団体との連携も進め、こども食堂防災シンポジウムにチャレンジできた年でもありました。
年始の能登半島地震が発生してからは、今までつながってきた全国のこども食堂運営者のみなさんが主体的な支援活動をスタートされ、その情報が迅速に連携される現状を目の当たりにし、私たちプロジェクトにとっても大きな学びとなりましたし、また、この活動の意義を再確認しました。
2023年度の学びから、平時から自分たちにできることとして、こども食堂と行政の災害支援協定や移動こども食堂など、制度、仕組みを整える活動にも目を向けて行きたいと思います。
皆さまのご寄付・ご支援に支えられ活動することができましたこと、感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
こども食堂防災拠点化プロジェクトリーダー 森谷 哲
◇ ◇ ◇
「こども食堂防災拠点化プロジェクト」とは?
そこに集う人々の安全確保はもちろん、通常時だけでなく、有事の際にも地域の安心、安全な場として存在できるように、こども食堂の防災力を高めることを目的としています。
また、こども食堂の主体的な防災活動につながるよう、それぞれのこども食堂に「私たちに出来る防災」「地域みんなの防災」について考え・備える機会として防災研修や、さまざまな防災活動の支援提供をしています。
この活動を通して、地域における交流拠点(こども食堂)の認知向上と、つながりを再確認する機会の創出にも寄与しています。
こども食堂での防災研修、訓練をお考えの際は、是非ご相談ください。
プロジェクトページ
https://musubie.org/pickupproject/bousai/
本件に関するお問合せは、下記メールアドレスまでお願いします。
bousai@musubie.org(担当:森谷、松島、久保井、佐甲、友定、松崎、和泉)