認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ
防災研修「もしも」に備えた「いつも」の活動とつながり ~こども食堂と福祉施設で防災拠点に~でこども食堂防災拠点化プロジェクトリーダー・防災士の森谷哲が登壇いたしました。
私たち「むすびえ」では、こども食堂への支援の一つとして、防災についての取組「こども食堂防災拠点化プロジェクト」を行っています。 この活動の一環として、こども食堂防災研修を開催しておりますが、地域防災や子どもの居場所で行う防災という意識が広がり、今回は福祉施設である児童養護施設の皆さんにこども食堂防災研修を実施いただきました。
本研修は、栃木県児童養護施設等連絡協議会食育部会が主催された企画です。
イベント詳細
【研修名】
「もしも」に備えた「いつも」の活動とつながり
~こども食堂と福祉施設で防災拠点に~
【主催】
栃木県児童養護施設等連絡協議会食育部会
【日時】
2025年10月8日(木)10:00~12:00
【場所】
栃木県さくら市 氏家養護園
【参加者】
栃木県児童養護施設等連絡協議会に参加する施設スタッフの皆さまなど
主催団体よりメッセージ
栃木県児童養護施設連絡協議会 食育部会 アドバイザー
氏家養護園 園長 芝間和典さん より
毎週金曜日にこども食堂を開催している当園の食堂において、10月8日特定非営利活動法人全国こども食堂支援センター・むすびえ様をお招きして『「もしも」に備えた「いつも」の活動とつながり~こども食堂と福祉施設で災害拠点に~』と題した研修を行いました。
当園では、地域の農家の方々やフードバンクの支援を受け、コロナ禍明けの2年前から本格的にこども食堂を開催しています。限定20家族80名以上の申し込みの時もありますが、スタッフ一丸となって対応しております。単に食事提供の場としてだけではなく、スタッフや地域の方々との交流や子どもたちの遊びを通して触れ合うことができる等、来てくださった方々が安心してくつろげる場としての提供も行っております。
本研修を通じて、『防災』という意識が欠けていたことに気づかされました。毎週、スタッフを含めると、90人以上が集う場です。今後は、安心な場の提供に加え『地域のみんなの防災』という視点を持って、安全な場の提供に取り組んでいきたいと思います。

栃木県児童養護施設連絡協議会 食育部会長
児童養護施設きずな 大嶋留美さん より
最近、地域のコミュニティが希薄化しており、住んでいる人々の顔見知りの関係がなくなりつつあります。その中で、私たちが関わっている(社会的養護)子どもたちの中には、親との関わり合いがうまくできていない子が多くいます。今後、災害が起こった時に自分がどうしたらいいかという事も子どもたちに教えつつ、地域での活動を通して知り合えた方々と災害時には福祉避難所としての機能をどう担ったらいいかと想い、研修をお願いいたしました。この研修を通して、考えるきっかけになったとのご意見を多数いただきました。防災食の試食などをすることで、子どもたちにも食べてみての感想を伝えられたらと思います。
たくさんの気づきをさせていただき、ありがとうございました。
参加者からの声
児童福祉施設 栄養士より
小さいことから、できることから備えることが大切だと思いました。みんなが集まれる拠点の大切さを知ると共に、もっとこのような活動を知りたいと思いました。起こりうる各種災害について考え、1つ1つ備えたいと感じました。テレビの防災特集を見たり、100円ショップへ行って防災用品を購入したり、簡単なことから始めようと思います。
児童福祉施設 児童指導員より
災害の準備はもちろん、避難場所、避難所の確認、連絡方法、情報等など訓練もとても大切なことだと実感しました。子ども達を安全に避難させる「自分自身」も安全に避難すること、とても勉強になりました。
児童福祉施設 子ども食堂 栄養士より
子ども食堂が地域にとってどのような役割を担えるかを再確認できました。
日頃の訓練の大切さも改めて感じました。
児童福祉施設 児童指導員より
勉強になる研修でした。いつどこで災害が起きるか分からないことは怖いけれど、怖いだけで終わることでなく、しっかり防災し、備えておくことが大切だとわかりました。食べることは生きる源であり、被災した方々にとっての大切な時間になると感じました。その中で長期に保存することができ、湯や水だけで作れる保存食は持っているだけで安心できるものだと思いました。
講師より
今回は児童養護施設を運営しながらこども食堂も開催している団体さんを中心に、いくつかの施設の栄養士さんやスタッフさんへ向けた研修として実施いただきました。
【こども食堂防災マニュアル】を活用した研修や避難訓練をしながら、アルファ化米やカップラーメンを水で戻して食べてみる体験もしていただきました。各施設で状況も対象も違う中でしたが、しっかり皆さんに気づきを感じてもらえる機会になったかなと思います。
この度は、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
「こども食堂防災拠点化プロジェクト」とは?
そこに集う人々の安全確保はもちろん、通常時だけでなく、有事の際にも地域の安心、安全な場として存在できるように、こども食堂の防災力を高めることを目的としています。
また、こども食堂の主体的な防災活動につながるよう、それぞれのこども食堂に「私たちに出来る防災」「地域みんなの防災」について考え・備える機会として防災研修や、さまざまな防災活動の支援提供をしています。
この活動を通して、こどもの居場所や福祉施設との連携や官民連携(行政)など地域における交流拠点(こども食堂)が広がり続けております関心をお寄せいただけましたら是非ご相談ください。
本件に関するお問合せは、下記メールアドレスまでお願いします。
bousai@musubie.org(森谷・和泉)
むすびえへの講師派遣のご依頼について
むすびえでは『こども食堂』をはじめとし、地域の居場所を取り巻くさまざまなテーマで、講演会やワークショップに講師を派遣させていただいています。
ご依頼テーマに合った活動経験を持つむすびえメンバーが皆さまの元へお伺いし、熱意を持ってお伝えします。
ご検討段階の方も、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
▼掲載事例
https://musubie.org/news/activity-report/27503
https://musubie.org/news/activity-report/26976
