認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ
「むすびえ・こども食堂基金」2025年度 秋募集の結果につきまして、以下の通り発表いたします。
本基金は、ご賛同いただいた多くの寄付者の皆さまとともに、こども食堂の皆さまを応援する助成事業を実施しています。秋募集では、こども食堂運営の継続や、食を通じた地域のつながりづくり、活動環境の改善への助成を行いました。また、地域ネットワーク団体を対象に、地域の連携を促進する活動の助成を行いました。
秋募集には、470団体の皆さまからご応募をいただきました。
活動に日々お忙しい中、丁寧に活動に向けた想いや計画を記載した申請をいただき、ありがとうございました。こども食堂の皆さまには、物価高騰や参加者増加による運営費用負担が増すなか、何とか継続したいという想い、地域のつながりづくりに向けた声、地域の課題への活動展開への意欲など、多くの熱のこもった申請をいただきました。また、地域ネットワーク団体の皆さまには、地域ごとの実情をふまえ、どのように地域のステークホルダーと連携・交流・学びあいを促進したいかを記載いただきました。
選考条件に照らし慎重に検討を重ねた結果、345団体を採択させていただきました。本助成金が活動の支えの一助になることを願っております。
コース別の結果は、以下をご参照ください。
こども食堂向け
| コース名 | 採択団体数・一覧 | 寄付をいただいた皆さま |
|---|---|---|
| ◆ Aコース:継続支援 | 252団体 Aコース採択団体 | 大同生命保険株式会社 株式会社タカラトミー イオン株式会社 株式会社エフエム東京 ピクテ・ジャパン株式会社 個人支援者の皆さま |
| ◆ Bコース:“食のつながり”応援 | 65団体 Bコース採択団体 | 株式会社NTTドコモ |
| ◆ Cコース: 修繕・備品支援 [関東対象] | 17団体 Cコース採択団体 | FJホールディングス株式会社 株式会社富士住建FJK会 |
地域ネットワーク団体向け
| コース名 | 採択団体数・一覧 | 寄付をいただいた皆さま |
|---|---|---|
| ◆ Dコース:地域の連携促進 | 11団体 Dコース採択団体 | イオン株式会社 |
本助成をご支援くださいましたイオン株式会社、株式会社NTTドコモ、大同生命保険株式会社、株式会社タカラトミー、株式会社エフエム東京、ピクテ・ジャパン株式会社、FJホールディングス株式会社、株式会社富士住建、FJK会、個人支援者の皆さま、こども食堂の活動に関心をお寄せいただき、ご支援いただけましたこと、心より感謝申し上げます。
【参考 】募集概要:「むすびえ・こども食堂基金」2025年度 秋募集概要
思いを込めて活動されている様子が垣間見られながらも、今回良い結果をお伝えできなかった団体も多く、大変心苦しい限りです。
なお、選考内容についての個別のお問い合わせには対応しかねます。ご理解くださいますようお願いいたします。
むすびえ・こども食堂基金では、今後も、全国のこども食堂の皆さまの活動の一助となれるような助成事業を続けてまいりたいと思います。多くの団体の皆さまへ、今後も、助成金情報ページで寄付者の皆さまとともに、多様な助成プログラムをご提供してまいりたいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
地域ネットワーク団体の皆さまへ
以下、「Dコース:地域の連携促進コース」の選考を担当した選考委員の皆さまからのメッセージです。
選考委員長からのメッセージ
毎年、この審査を通じて、「地域ネットワーク」の意義と必要性について深く考える機会をいただいています。地域でこどもたちをまん中にしながらさまざまな人々の居場所をつくられている実践者が集い、学びあい、協力しあうことでどのような相乗効果が生まれるのか。また、こども食堂をさまざまな立場から支え、持続可能なまちづくりのしくみをつくるために研究者や中間支援組織が果たす役割とはなにか…。
この助成金を活かし、関係者のみなさまがお互いに困りごとや工夫を共有し、よりよい居場所づくりにつなげていただくとともに、みんなで声を挙げることで、居場所を必要とする人たちや、支援したい市民(企業)の参加、参画のすそ野が広がっていくこと、行政も交えたしくみづくりが進んでいくことを、切に願います。なにより、みんなで協力し合うことで、現場がイキイキと元気になっていただきたいです。
私自身も、コミュニティワーカーとして、ボランティアコーディネーターとして、自分にできることでお役に立てればと思います。
ボランティアコーディネーター/コミュニティワーカー
青山織衣
選考委員からのメッセージ
ご近所に、また、新しいこども食堂ができました。とても、行きやすい場所にあります。多くの方が何度も楽しく訪れる居場所になるのだろうと思います。賑わいがあり、笑顔がたくさんあるこども食堂になっていくのだろうとも。
こども食堂は画一的ではないのも魅力だと思います。全国のこども食堂には個性がある。それぞれの土地で、その土地らしい地域の交流の場になっている。それが、年齢を問わず、いろいろな方をひきつけることにつながっているのではと思い、それぞれの食堂を運営されている方々への敬意につながっています。
そんなこども食堂のための、むすびえ・こども食堂基金の選考に今回も関わらせていただきました。基金を受け取られる食堂が更に発展することにしっかりと繋がる基金であるようにと思いつつ、の選考でした。
貴重な機会をいただいたこと、改めて感謝いたします。
慶應大学大学院非常勤講師
千住 孝一郎
こども食堂の数が全国で10,000カ所を超えたと報じられる今、かつては議論の対象だった活動が、すでに地域の「インフラ」の一部として認識される段階に至ったと感じます。
こども食堂がインフラのような役割を果たしているとはいえ、その一つひとつはNPO、企業、行政など多様な主体によって自立的に運営されています。本助成金は、地域で活動するそれぞれのこども食堂がつながり、助け合い、必要とする人々に届くことを支援するものです。採否にかかわらず、全国の多様な地域から多くの応募があったことは、こども食堂の広がりと可能性を示すものだと感じました。
こうした地域の自発的な営みこそが、子どもや家庭を支える新しい社会的基盤になると感じています。今後も、それぞれの地域の実情に合わせた多様なこども食堂が生まれ、運営されていくことを期待します。
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
小嶋 新
引き続き、HPやメールマガジン等でお知らせしてまいります。ご参照いただけましたら幸いです。
【お問い合わせ先】
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
「2025年度むすびえ・こども食堂基金」事務局宛
メールアドレス : 2025grant@musubie.org