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「\全国横断シリーズ第2弾@埼玉県/ こども食堂オープンデータ・アイデアソン&ハッカソンーUDC2024ー 〜地域×データで課題解決チャレンジ〜」を開催しました!

2024年12月21日(土)・22日(日)に埼玉県さいたま市「エムズスクエア」にて、「\全国横断シリーズ第2弾@埼玉県/ こども食堂オープンデータ・アイデアソン&ハッカソンーUDC2024ー 〜地域×データで課題解決チャレンジ〜」※1を開催しました。

※1 今回のアイデアソン&ハッカソンは、アーバンデータチャレンジ2024埼玉拠点及びアイパブリッシング株式会社とむすびえが主催して実施しました。

アーバンデータチャレンジ2024とは、地方自治体をはじめとする各機関が保有する社会基盤情報の公開・流通・利用の促進に向けた取り組みとして、オープンデータ等を積極的に活用して、地域課題の解決に効果的なアプリケーションや活動等をコンテスト形式で募集するものです。
https://urbandata-challenge.jp/udc2024_entry

当日の概要はこちら:https://musubie.org/news/10552/


◾️当日の様子

①まずはオープンニングで埼玉県庁よりご挨拶をいただいたのち、ハンズオンを実施。
その後みんなで本日の意気込みを記入し、チームビルディングを行いました。

②そこからはアイデアソンでアイデアを出し合い、ハッカソンで実際に手を動かしながらアイデアをカタチにしました!

◾️当日作成されたプロトタイプのご紹介

※参加者の方に当日の様子をブログにて分かりやすくご紹介いただいており、一部参照・引用させていただきました。https://qiita.com/rikukai/items/3970dcd314dc4956589e

こども食堂つなぐマップ(チームめがね)

こども食堂に行ってみたいけど、行ってみないとわからないことが多くて不安・・・」という心理的障壁解決するプロジェクト

こども食堂の基本情報だけではなく、運営者の想いを重視した情報発信を行うことができるマップを作成。基本情報や活動内容に加え、運営者の想いを可視化することで、こども食堂への親しみや理解を深め、不安な気持ちを削減する取り組み。

また、位置情報を活用することで、利用者の現在地に近いこども食堂を上位に表示し、利便性を向上させました。さらに、情報をアイコン表示することで一目でこども食堂での実施内容が分かるようにし、運営者コメントやアンケートなどオープンデータ化されていない情報も連携させることで、より充実した情報提供を実現するマップを作成しました。

②ガク×ショク(Teamガク×ショク)

人手不足や若い人材が少ないこども食堂と学生ボランティアをつなぎ、人手不足を解消するプロジェクト

こども食堂と学生ボランティアをマッチングするアプリを通じて、学生ボランティアを効率的に集めることが可能になります。また、学生が就職活動や単位認定に活用できるボランティア証明を発行する機能を提供し、参加の動機づけを強化することも可能。
さらに、全国のこども食堂と連携を図り、活動の幅を広げるとともに、企業から協賛を募り、ボランティア学生にはクーポンなどの特典を提供することも可能となることで、参加意欲を高める仕組みを構築します。

③支援先への報告書作成の手間をなくすプラットフォーム(チームSARA)

助成金や寄付を受けた際の報告書のフォーマットや送付方法が支援者や中間支援団体ごとに異なり、作業負担が大きいことを解消するプロジェクト

ノーコードツール「kintone」を活用し、統合プラットフォームを構築します。このプラットフォームでは、支援者、中間支援団体、こども食堂運営者が共通して利用できるシステムを提供します。
UIや入力形式を統一することで作業効率を向上させ、報告書作成の負担を軽減します。
また、寄付情報や備品在庫管理などのデータを一元管理し、必要な情報に迅速にアクセスできる仕組みを整えます。
さらに、通知機能を導入することで重要なメッセージの見逃しを防ぎ、迅速な連絡対応を可能にしたり、コミュニケーション機能を備え、メッセージのやり取りをスムーズに行えるようにするなど、業務の負担軽減を可能にします。将来的には、レシピ管理機能の追加も視野に入れ、さらなる利便性向上を目指します。

④こども食堂活動状況の「見える化」(VIZZIES エキシビション枠)

こども食堂に行ったことがない人に向けて、活動状況を簡単に収集し、可視化することで、活動の透明性と利便性を向上させるプロジェクト

各会場の開催回数、平均参加人数など参加者が期待するコンテンツなどの情報を、誰でも閲覧・絞り込みできる形で提供することを目指します。
そのために、まずターゲットである参加者に配慮した、使いやすいアンケートを設計し、参加者から開催の実績データを簡単にかつ効率よく収集できる仕組みを構築します。
そして、収集したデータはTableauを活用して、グラフや図表で分かりやすく可視化します。これにより、誰でも活動状況を直感的に把握できるようにし、支援や参加を促します。
また、本システムを構築するためにもチームとしてこども食堂に関するオープンデータ化の更なる促進を提言し、データ基盤の整備を希望されました。
具体的には、全国でユニークなIDを付与する仕組みを導入し、都道府県コードと食堂IDを組み合わせた一意の識別子を設定することや、機械判読性を意識したデータフォーマットを採用し、データの一貫性と信頼性を確保することが長期的なデータ管理の利便性を向上させる上で重要であるとコメントをいただきました。

◾️各チームの発表および授賞式

今回のイベントでは、UDトークさまより協賛をいただき、最優秀賞の方に開発奨励金をお渡ししました。
審査の結果、チームめがねによる①「こども食堂つなぐマップ」が最優秀賞となりました!

※発表及び審査の様子はYouTubeでご覧いただけます。https://youtu.be/TJH2kZyNdw8


以下、審査員よりいただいたコメントです。

●UDC小俣さん
チームSARA: kintoneの活用可能性をさらに広げてほしいと期待。全国の事例を参考に改善を進める提案。
Teamガク×ショク: 学生ニーズが非常に高い分野であり、埼玉の大学ネットワークとの連携が進むことを期待。
チームめがね: 今後のリクエストを反映した開発の継続および進化を期待。

●むすびえ・長井
全作品に対し、継続的な開発および実現化を希望した上で以下の通り。
チームSARA: 現場の課題の解決策として実現化されることが期待される提案。温かみのある報告書を評価。
Teamガク×ショク: 学生ニーズに対応しつつ、学生に限らない地域とのつながりを広げる可能性を評価。
チームめがね: kintoneのような一般向けのシステムではないが、メンテナンスや継続するための仲間の確保を期待。

●埼玉県庁佐々木さん
各提案が県の課題解決に貢献する可能性があり、高く評価。
チームSARA: 現場の声を反映した業務不可の省力化提案が、団体の継続支援に繋がると評価。
Teamガク×ショク: 学生ボランティアの確保や呼び込みが県の議題と一致。学生以外の参加者への広がりも期待。
チームめがね: データ視覚化の提案が自治体での活用可能性を示唆。他のデータとの連携での拡張性を高く評価。

●埼玉県NW東海林さん
昨年に比べて質が高く、まとまった提案が多かったと評価。
チームSARA: ノーコードツールであるkintoneを活用した提案の実用性を評価。
Teamガク×ショク: 学生を地域に繋げるアイデアの重要性を指摘。
チームめがね: 視覚化や情報発信の工夫を高く評価し、こども食堂の魅力を広げる可能性を期待。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
ここで生まれたアイデアを実現化するために、引き続き活動の継続を期待いたします。


◾️最後に

改めまして、イベントにご参加いただいた皆さまに感謝の気持ちをお伝えします。
皆さまのおかげで、こども食堂情報のオープンデータ化が公開され、更にオープンデータを活用することで、現場の課題が解決されたり、参加を希望する子どもや地域の方たちが必要な情報にアクセスしやすくなることが改めて実感できました。
それだけではなく、これまではイメージが難しかったオープンデータの利活用が、こども食堂を応援したい企業、団体、シビックテックの皆さまによって具体的に実現していく可能性があることを垣間見ることができました。こども食堂は、民間発の自主的・自発的な取り組みです。だからこそ、オープンデータ化を進めることで、民間の力を使って様々なアイデアが実現されていき、課題の解決や新たな可能性が広がっていくことが期待されます。
今回のイベントで終わらず、Discordを活用したコミュニティ「もぐらぼ」でともに活動していただけることを楽しみにしています!

主催:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
企画・運営協力:アイパブリッシング株式会社
共催:アーバンデータチャレンジ2024埼玉拠点
協賛:UDトーク、日本システムケア株式会社
協力:株式会社武蔵野銀行、埼玉県子ども食堂ネットワーク、サイボウズ株式会社、VIZZIES (オープンデータスゴイ)、 シビックテックさいたま、LINEヤフー株式会社
後援:埼玉県、さいたま市


自治体の皆さまへ

むすびえでは、一つひとつのこども食堂を把握・見える化することで、誰もが安心してアクセスできる環境を整えます。その先に、真に“あたりまえ”のものとしてこども食堂が認識され、多くの人がこども食堂を通じて未来をつくる社会活動に参加できるようにすることを目指しています。
※プロジェクト詳細はこちら
https://musubie.org/pickupproject/infra/

公開されるこども食堂情報が共通化されることで、参加を希望する子どもや地域の方たちが必要な情報にアクセスしやすくなることに加え、こども食堂を応援したい企業、団体、個人等による利活用が進み、さらに全国各地でこども食堂の活動に参加したり応援したりする動きが加速することが期待できます。また、自治体にも、こども食堂の情報を更新頻度高く掲示するメリットを実感していただけることが期待されます。

オープンデータ化されたこども食堂の情報を使った調査解析や、こども食堂を応援したい企業、団体、個人等 による利活用の促進、すべての子どもが、こども食堂にアクセスできるための情報インフラ整備のため、より多くの自治体さまへご協力いただきますようお願い申し上げます。

※オープンデータ化キットの詳細はこちら
https://musubie.org/news/9566/

こども食堂情報のオープンデータ化をお考えの際は、ぜひご相談ください。こども食堂のオープンデータ活用に向けた機運を高める上でのご相談もご連絡をお待ちしております。

od@musubie.org
担当:長井、薬師寺、尾木 

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