認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ

むすびえでは、企業・団体との協働事業において、法人や団体からのご寄付の受付や、物資支援の仲介、こども食堂でのプログラム実施などの協働、高齢者施設、飲食店等、業界ごとにこども食堂を増やす取り組み、政府行政との連携など、さまざまなステークホルダーの皆さまからご支援や協働をいただき、全国のこども食堂を支えるための活動をしています。
そんな企業や団体の皆さまに、役員体制刷新のご報告と、日頃からの感謝をお伝えすべく、7月にリアルとオンライン、ハイブリッド形式で「共に、こども食堂2万箇所を目指して ーつながる法人交流会 2025 ー」を開催し、会場は70名以上、オンラインでも100名近い方にご参加いただきました。
今回の会場は、大手町にある「3×3LabFuture」。デロイト トーマツ グループ合同会社より会場提供をいただきました。
新理事長・三島より、新体制のご報告でスタート
オープニングでは、6月から理事長に就任した三島より、日頃のご支援への改めての御礼と、2025年6月からの新役員体制のご報告、新理事長に就いての意気込みをお伝えしました。

続いて、新任理事の遠藤、新田、番野よりご挨拶と、これからの意気込みをお伝えしました。企業団体との協働事業ディレクターを務めてきた遠藤、豊富な金融の知見と全国金融機関やNPOの人脈を持ちこれまでは顧問として関わっていた新田、NPO法人ETIC.で外部専門家として関わっていた番野の3名が新たに理事に加わりました。

また、今回理事長を退任して公共政策アドバイザーとなった湯浅、理事を退任して地域ネットワーク団体支援/組織開発ディレクターとなった渋谷からもご挨拶をしました。それぞれ肩書は変わりますが、これからもむすびえの根幹を支える役割を担っていく決意や想いをお伝えしました。


後半は、むすびえ創設期を知るゲストを迎え、賑やかなクロストーク
会の後半は、長年むすびえをご支援いただいている公益財団法人 浦上食品 食文化振興財団 常務理事の大豆生田清志さん、石川県こども食堂ネットワーク団体でもある、NPO法人ささえる絆ネットワーク北陸・こども食堂部門:かなざわっ子nikoniko倶楽部代表の喜成清恵さん、株式会社カタログハウス編集部で、むすびえ創設時理事の釜池雄高さんをゲストにお迎えし、三島、湯浅を交えたトークセッションを行いました。
ゲストのみなさまには、創設期から今までで記憶に残っている、こども食堂に関する象徴的な写真を1枚ずつご提供いただき、当時のエピソードを交えながらこれまでのむすびえの軌跡をふりかえりました。
こども食堂にボランティア参加した時の衝撃エピソードから、思わず顔がほころぶこども食堂のラジオジングル、過疎地で地域の大人もこどももごちゃまぜで寄り合うこども食堂などなどさまざまなエピソードと、登壇者のみなさんのアットホームな会話の雰囲気に、会場、視聴者の皆さんも笑顔が溢れるひとときとなりました。

石川県こども食堂ネットワーク団体の喜成さんからは、24年度能登被災地支援への御礼と、能登地域の現状について最新の新聞記事を交えてのご報告がありました。24年の震災や豪雨といった災害時に、県内こども食堂ネットワークでの助け合いが被災地支援で大きな役割を果たしました。今後は復興に向けた能登エリアでのこども食堂立ち上げ支援に力を入れて活動されています。
あっという間の1時間で、新体制説明会は終了。
日頃の感謝の気持ちと、新体制で臨むこれからの活動へのさらなるご参加、ご支援のお願いをお伝えして説明会は終了しました。
オンライン参加の皆さんとは、終了後「アフタートーク」として三島との質疑応答やフリートークの時間も持たせていただきました。クロストーク登壇者の釜池さんや喜成さんの飛び入り参加もあり、チャットでのやりとりが盛り上がりました。

ご参加いただいた皆さまからの感想
「和気あいあいとした雰囲気は大変好感をもてました。」
「肌感で心からの言葉が出ていることを感じ、社会を変えてきた思いを感じました。」
「意思や考え方等、引き続きそのまま継承されているようで良かったです。」
「楽しそうでいらっしゃるところに共感いたしました そこにある想いが伝わりました。」
「これまでの歩みとこれからを生で感じられて良かったです。」
「世の中には様々な社会貢献の取り組みがある中で、こども食堂は一般の人々にとって参画しやすい仕組みだなんだなと感じた。」
「地域にとって必要だという考え方がとても浸透しており、今後も子ども食堂が継続し、もっと増えてほしいと感じた。」
「地域のコミュニティの中での企業もその一員であること。むすびえ様の企業も巻き込んだコミュニティ形成へのチャレンジを応援いたします。」
懇親会では、こども食堂をテーマに集った企業・団体の皆さま同士がつながる場に
説明会後、会場では参加者の懇親会も行いました。
この日は、むすびえ顧問であり、杏林大学客員教授、総務省:行政評価局アドバイザー・統計委員会委員、こども家庭庁:参与 文部科学省:中央教育審議会委員、内閣府:休眠預金等活用審議会委員でもあられる、清原 慶子さんはじめのご挨拶を、続いて、経済同友会とのこども食堂支援の協働を推進いただいている、日本ケロッグ合同会社代表職務執行者社長の井上 ゆかりさんに乾杯のご発声をいただき、懇親会がスタート。

お食事は、この春からむすびえと「旅するおむすび屋さん」のコラボレーションで「ITOCHU SDGs STUDIO RESTAURANT 星のキッチン Hanare」で出店がスタートした「おむすびゑ」より、色とりどりのおむすびをご提供いただきました。「おむすびゑ」は、日本全国47都道府県にあるこども食堂の方々とともに作り上げた様々なおむすびを通じて、人と人を結んでいくことをコンセプトとしたおむすび屋さんです。
おむすびゑ〜日本全国47都道府県のおむすびで 人と人を結ぶ場所〜 – 認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ
限られたお時間ではありましたが、日頃なかなかつながる機会の少ない法人支援者の皆さま同士、たくさんの交流をお持ちいただきました。異業種同士や、同じ業界でのつながりも生まれ、これからの新たなコラボレーションにもつながる出会いが会場のあちこちで生まれました。また、これまでオンラインでやりとりしていた方と初めて対面でのご挨拶が叶うなど、むすびえメンバーにとっても貴重な機会となりました。
懇親会の結びに、清原顧問より理事長を退任したむすびえ創設者の湯浅に労いの言葉と、参加者の皆さまへのこれからも変わらぬあたたかなご支援のお願いのメッセージをお伝えいただき、理事長のバトンを受け継いだ三島とともに花束が贈られました。

むすびえではこれからも法人交流会をはじめ、さまざまな形で、企業・団体の皆さまとこども食堂への支援や協働の機会をつくりながら、全国に広がるこども食堂を支援していきます。
今回ご参加くださった皆さん、開催にご協力くださった皆さん、本当にありがとうございました。
(※所属・肩書等は、2025年7月2日現在となります。)