認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ
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地域学校協働プロジェクト

協力:株式会社高速
一般財団法人 三菱みらい育成財団

こども食堂は全国に1万箇所超と、中学校の数を超え、家でも学校でもない「第三の居場所」としての役割が注目されています。地域全体で子どもたちの学びや成長を支えるためには、学校とこども食堂の連携強化が求められています。
当プロジェクトでは、2024年度に「こども食堂・学校 架け橋プロジェクト」を実施し、6地域で学校とこども食堂をつなぐさまざまな活動に取り組みました。https://musubie.org/news/11882/
また、プロジェクトでは学校関係者の皆様向けに出張授業(オンラインも可)やワークショップ、探求授業への伴走などを行っています。これらのプログラムは必要に応じ、地域のこども食堂ネットワーク団体やこども食堂運営者の方々と連携して実施することで、地域と学校との接点づくりにも繋がります。
以下に記載するプログラムは一例となります。ご要望を伺いながらテーラーメイドのプログラムを作成することも可能ですので、お気軽にご相談ください。
このほか、学生さんや学校関係者の皆様に向けて、自由にご利用いただける情報や動画をまとめております。併せて、ぜひご利用ください。
①主なプログラム
1.出張授業(オンラインも可)
むすびえスタッフやお住まいの地域のこども食堂関係者がこども食堂とはなにか、資料や映像などを用いて分かりやすく説明します。
対象:全学年
所要時間(目安):1時間から2時間
2.ワークショップ
A.「Myこども食堂づくり」ワークショップ
学生主体のこども食堂の事例について動画や講義で学んだ後、受講者自身が作りたいこども食堂について考え、仲間と共有することを目的としたワークショップです。受講者一人ひとりが、誰に、どんな価値を提供する(誰のどんな変化を生み出す)こども食堂を、誰と作りたいか等を考え「ビジネスモデルキャンバス(BMC)」を用いて事業のアイディアを作っていきます。
対象:中学生以上
所要時間(目安):2時間程度
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B.「ある日のこども食堂」読書会
様々なこどもたちが訪れるこども食堂では、運営者の方々が時にちょっとしたことから、「あれ、この子の様子気になるな」、「この子はちゃんとお家でご飯を食べられているのかな」などと気づくことがあります。むすびえでは、こうしたこども食堂の “ちょっと気になる子”を支える力を改めて言葉で共有し、経験や知見を分かちあうため、全国のこども食堂の方々にお話を伺いながらエピソードブックとしてまとめました。このワークショップでは、読書会形式でこのエピソードブックを一緒に読みながら、受講者にこども食堂への理解を深めてもらうことを目的にしています。
対象:全学年対象
所要時間(目安):1時間から2時間
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C. カードゲーム「from Me」
「from Me」は、認定特定非営利活動法人 日本ファンドレイジング協会が開発した、寄付・投資・消費・貯蓄など様々なお金の使い方を通して自分のウエルビーイング(幸福)の向上とお金の使い方の関係性を疑似体験することが出来るカードゲームです。公認ファシリテーターの資格を持つむすびえのスタッフとともに、このゲームを通して「ウェルビーイングとはなにか」、「自分のアクションで社会は変えられるのか」、「自分も社会もどちらも幸せになるお金の使い方とは」など、仲間と一緒に楽しく学ぶことが出来ます。
対象:中学生以上
所要時間(目安):3時間程度
3.探求授業プログラム開発・実践(伴走型)
むすびえスタッフや地域のこども食堂ネットワーク団体・こども食堂関係者が、各学校の目的に合わせて一緒に探求授業を作成・伴走します。例えば、過去の事例では都内の公立高校における探求授業として、半年間にわたり、講義やワークショップ、ボランティア体験を組み合わせながらこども食堂について学びを深めるプログラムを実施しています。
対象:全学年
所要時間:応相談
③事例のご紹介
A.東京都立赤羽北桜高等学校(2024年)
実施内容:東京都「専門高校における民間OB等活用事業」キャリア教育授業の一環として、高校2年生を対象にこども食堂についての講義をおこなうと同時に地域のこども食堂でのボランティア体験を通じ、学生たちが自身でできることは何かを学び合う目的で実施しました。


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B. 信州大学付属松本中学校×信州こども食堂ネットワーク(2024年)
実施内容:地域のこども食堂と学校との連携を促進する目的でむすびえが実施した「こども食堂・学校架け橋プロジェクト」において、中学校の探求授業への伴走型支援を行いました。具体的には、信州こども食堂ネットワーク(長野県)との連携により、信州大学教育学部附属松本中学校の2年生と協働し、中学校内でこども食堂が実施されました。「こども食堂とはなにか」から始まった複数回の探求授業での活動を通して、学生の皆さんが自ら企画し、地域のこども食堂運営者さんから助言をいただきながらメニューや当日の運営内容を考え、地域の方々への告知・集客、運営までを行いました。当日は200人を超える住民が訪れ、食事や交流を楽しみました。学生たちはこの探求授業を通じ、社会のあり方やこれからの生き方について等、考えを深めることが出来ました。
先生の声:
子ども食堂は、中学生がイベントの計画・運営を通して協力するだけでなく、多様な人々との出会いの中で社会にある問題を肌で感じ、その解消に向けて自分たちに何ができるかを考え、行動していくことのできる、素晴らしい探究の場になり得ると思います。(信州大学付属松本中学校宮坂浩司先生)



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C. 十勝こども食堂・地域食堂ネットワーク×北海道帯広農業高等学校(2024年)
実施内容:地域のこども食堂と学校との連携を促進する目的でむすびえが実施した「こども食堂・学校架け橋プロジェクト」において、十勝こども食堂・地域食堂ネットワーク、帯広農業高校、地元の製パン会社などが連携し、校内でこども食堂を開催しました。高校生が栽培した小麦を使い、子どもたちと一緒に本格ピザをつくって食べる等の活動を通じ、子どもたち・高校生双方が楽しい時間を共有しながらつながりの大切さを感じたり、地域活動への関心を高めたりすることが出来ました。
こども食堂ネットワーク代表の声:
このプロジェクトの最初にこども食堂について知ってもらう授業をさせていただきました。農業高校生徒が自分たちで作った小麦で子どもたちとピザを作りました。子どもたちには小麦粉を作っている先輩の姿が輝いて見えました。高校生は一連の体験を通して自分なりの生産者としての姿勢を学ぶことができました(十勝こども食堂・地域食堂ネットワーク代表 若菜順様)。


④費用について
各プログラムの実施につき、所要時間に応じた謝金のお支払い及び実施にかかる会場まで の交通費や宿泊費のご負担をお願いしています。むすびえの事業は個人や企業の皆様から の寄付金や助成金で運営されています。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
学校:1万円〜
教育委員会・各種団体等:2万円〜
※探求事業プログラムについては別途ご相談ください。
⑤お申し込み方法
①プログラム実施の2か月前までに以下のフォームにてお申し込みください。
https://form.run/@musubie-irai
※実施時期についてはご希望に添いかねることがあります。
②詳細のご相談
むすびえ担当者よりご連絡します。プログラムの目的や内容、準備頂きたいことや費用について、ご相談しながら決めていきます。
⑥ご利用可能な資料・動画のリンク
(関連資料)
●全国のこども食堂の情報
http://kodomoshokudou-network.com/
●小学校区でこども食堂の「ある/なし」が一目でわかるマップ
https://musubie.org/news/2388/
●あっちにもこっちにもこども食堂プロジェクト
https://musubie.org/about/acchinimo/
●「ここでの出来事」(漫画)
https://musubie.org/manga/
●「こども食堂エピソードブック ある日のこども食堂」
https://musubie.org/news/3198/
(関連動画)
●むすびえ公式YOUTUBEチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC4f0rY1T300WrTnmoD24YmQ
●「こども食堂 多様なカタチ~学生たちとこども食堂」(動画)
https://youtu.be/iRkm8PbX6WI
●「こども食堂 多様なカタチ~福祉施設とこども食堂~」(動画)
https://www.youtube.com/watch?v=KQh5aRdgSO4
●こども食堂「ありがとう」(動画)
https://youtu.be/FCZ3BbVNrrM?si=lKrdIWDBhYxMBKKW
●多世代交流のこども食堂(動画)
https://youtu.be/QAWLmJvVHgY