認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ
ライオンの「おくちからだプロジェクト」が令和6年度「いーたいけんアワード」特別賞連携賞を受賞〜参加した子どもの歯みがき回数が増加〜



こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会の実現を目指す「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、むすびえ)」(東京都渋谷区、理事長:湯浅 誠)は、システマやクリニカなどオーラルへルスケア製品を手がける「ライオン株式会社(以下、ライオン)(東京都台東区、代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)」が実施する社会課題解決活動の一つである、「歯と口の健康」をテーマとして開発された体験プログラム「おくちからだプロジェクト」との連携を続けてまいりました。
「オーラルヘルスケア習慣作り」と「自己肯定感向上」を目指すライオンの「おくちからだプロジェクト」との連携は2021年より開始され、これまで1,669箇所のこども食堂とのべ108,040人分の体験キットを提供いたしました。2024年秋には「おくちからだプロジェクト」体験プログラム〜第5弾が実施され、沖縄県、熊本県、徳島県、大阪府、愛知県、東京都、青森県にある9団体のこども食堂で、「食べたら歯みがき」をメッセージに120名以上の小学生が参加し、体験プログラムの効果を検証しました。今回の体験プログラムでは参加した子どもの1日3回歯みがきを実践する子が13.3%増加するなどの行動変容が見られ、子どもの歯みがきの回数が増えたことがわかりました。
■「おくちからだプロジェクト」体験プログラム~第5弾 実施概要
2024年の秋に実施した体験プログラム〜第5弾では、「食べたら歯をみがこう」をキーワードに、紙芝居やイラストなどの体験を通して、食後の歯の状態や、歯みがきの重要性などを伝えました。また、工作やゲームなど子どもたちが楽しみながら生活習慣を身につけ、自己肯定感を向上させるプログラムを提供いたしました。
◾️プログラム実施後の結果
ライオンは今回の体験キットを使ったプログラムに参加した子どもたちに向けて実施前、実施一ヶ月後にそれぞれアンケート調査を行い、プログラムを通したオーラルヘルスケアの習慣化への効果を確認しました。
アンケート内容は、「食後の歯みがき実施」に着目し、「朝・昼・夜に歯をみがいた/みがいていない」などの内容に答えていただき、歯みがきの実施状況について集計しました。
その結果、歯みがき回数が1日1回だった子どもが10.0%→5.0%へ5ポイント減少(①)、3回歯みがきをする子どもが41.7%→55.0%の約14ポイント増加(②)したことがわかりました(図1)。

その中でも、朝歯みがきを実践した子どもは84.2%→93.3%に増え、夜歯みがきは96.7%→99.2%と高い実践率でした。
◾️プログラムに参加したこども食堂運営者のコメント
こども食堂運営者からは「子どもたちが歯みがきの重要性を再認識できていた」や「こども食堂で配布された歯ブラシを使用して自主的に歯みがきする姿が見られた」「保護者が積極的に参加してくれた」などのコメントが得られ、プログラムを通して、参加した子どもたちはもちろん、保護者に対しても食後に歯をみがく生活習慣づくりに繋がったという実感が見受けられました。
また、「高学年の子どもたちがプログラム実施に協力する機会になった」「みんなで、低学年の子どもたちに歯みがきの大切さを共有できた」や「保護者が積極的に参加してくれた」「(子どもたちが保護者以外の)大人の人たちと接する機会が嬉しかった」というコメントもあり、こども食堂の場で同じ体験をする機会を通じて、年少者に役立った感覚(自己有用感)や本プログラムを通して世代を超えた交流にも繋がった様子も見られました。
◾️全国のこども食堂で実施された「おくちからだプロジェクト」が令和6年度「いーたいけんアワード(青少年の体験活動推進企業表彰)」特別賞の連携賞を受賞
今回のライオンとむすびえによる「おくちからだプロジェクト」では、参加した子どもたちの歯みがき習慣の向上や、子どもたちへの体験機会を提供するために企画段階よりむすびえやこども食堂と連携したことが評価され令和6年度「いーたいけんアワード」特別賞の連携賞を受賞いたしました。

2025年秋頃には第6弾の体験キットの展開を計画しています。
これからも、ライオンとともに子どもたちの「歯と口の健康を通じて自己肯定感の向上」に貢献できるよう、さらに進化していきたいと考えております。
■本件に関するお問い合わせ先
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
担当: 町田・坂井
inclusive@musubie.org