認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ
このたび、11月8日・9日の2日間にわたり「2025中国・四国こども食堂地域ネットワーク交流会&こども食堂フォーラム」が開催されました。むすびえでは2019年度より山陽地域の皆さまと、また2024年度からは中国・四国地域へ拡大し、この交流会をご一緒しています。今回は、地域に根ざしたこども食堂ネットワークの更なる広がりと深まりを実感できた2日間となりました。
本イベントは、むすびえ・こども食堂基金Dコース(地域ネットワーク団体向け・イオン株式会社ご寄付)を活用して開催されました。
イベント詳細
日時:2025年11月8日(土)10:00〜17:30、11月9日(日)9:30〜16:00
場所:広島市総合福祉センター(広島県広島市)
参加者:中国・四国各県こども食堂ネットワーク運営者、こども食堂運営者、および 地域や近隣で関心のある方 など
1日目(11月8日)

ゲスト講演
ゲストに、NPO法人 ふうどばんく東北AGAIN 副代表理事の富樫 花奈さんと、同・高橋 尚子さんをお招きし、フードバンク事業とこども食堂ネットワークの活動内容についてご紹介いただきました。お二人の行動力と、現場に根ざした活動から湧き出てくる力強い言葉に、参加者一同、改めて活動の原点と可能性に触れる機会となりました。
中国・四国地域こども食堂ネットワーク交流会
各県(および宮城県より参加)から活動状況を5~10分ほどで互いに発表し合いあいました。法人化、ロジハブの構築、市域・県域のネットワークづくり、企業との協働、などなど様々な取り組みから相互に学びを得る時間となりました。
2日目(11月9日)

地域ネットワーク座談会
各県の地域ネットワーク団体と、むすびえからは理事長の三島が参加し、「わが県のイチオシこども食堂」「10年経っての課題」「こども食堂のこれから」などをテーマにディスカッションを行いました。
多くの地域で「こども食堂の運営の継続」が大きな課題であるという共通認識が浮かび上がりました。資金・モチベーション・組織体制をいかに維持していくかという問いを共有し、地域ネットワーク団体として何ができるのかという思考を深める時間となりました。.
こども食堂フォーラム2025
広島こども食堂支援センター理事長の越智誠輝氏より「未来への継承」をテーマに、県内こども食堂の実態・本質・社会的意義について講演が行われました。続いて、県内3団体による事例発表が実施されました。
・くまのみんな食堂(子育て世代と高校生が偶然の出会いでタイアップ)
・はつかいちこども食堂TOMO(地域での開催からスタートして中学校内でも開催)
・焼山こどもまんなか食堂 スプーン(子育て世代のママ友たちが我が子と共に運営)
それぞれが地域に根ざした運営実践を「自分の言葉」で語ってくださり、フォーラム参加者の皆さんの高い関心が伺われました。
〜今後に向けて〜
本交流会・フォーラムを通じて、地域ネットワーク・こども食堂現場それぞれの“今”を共有し、今後に眼差しを向ける意義深い場となりました。むすびえは今後も各地の地域ネットワーク間の交流の機会を支援していきます。