認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ

対話と交流でつながる「全国交流会2026」を開催しました


全国に広がるこども食堂の活動を支えているのが、各地の地域ネットワーク団体です。
むすびえでは、そうした地域ネットワーク同士が学び合い、つながりを深める機会として「全国交流会」を開催しています。

日々の活動や課題を持ち寄りながら横のつながりを深めるこの交流会は、こども食堂を支える仲間が年に一度集う、大切な機会です。

今回は、「つながる歩みが、未来をひらく」をテーマに掲げ、対話と交流を軸に参加者同士がじっくりと向き合う一日となりました。

本交流会は、デロイト トーマツ ウェルビーイング財団の共催により、会場のご提供を受けて開催することができました。
緑を感じられる開放的な空間の中で、自然な対話や交流が生まれる時間となりました。

オープニング前には韓国で活動されている団体と中継をつなぎ、海を超えて広がるこども食堂の活動をご報告いただきました

全国から集まった地域ネットワークのみなさんと、むすびえメンバーを含め約200名が着席した会場は活気にあふれていました。
久しぶりに顔を合わせる仲間同士の挨拶や、これから始まるプログラムへの期待が、会場全体に広がっていました。

いよいよオープニング。
当日のプログラムは、次の通りです。

オープニングーはじまりの対話ー

オープニングでは、むすびえより全国交流会の趣旨を共有した後、デロイト トーマツ ウェルビーイング財団との共催セッションを実施しました。

登壇者による事例を交えたクロストークと、会場全体でのグループ対話を組み合わせながら、地域ネットワークを取り巻く環境の変化や、今後の協働のあり方について多様な立場からの声が交わされました。

組織運営やガバナンスをテーマに、助成事業で注意したい点や、日常の運営の中で判断に迷う場面について、具体的な経験をもとに率直な意見が交わされました。

左から むすびえ理事長三島、奥谷様(有限責任監査法人トーマツ)、髙橋様(公益財団法人長野県みらい基金理事長)、大野様(認定NPO法人茨城NPOセンターコモンズ事務局長)、むすびえ渋谷
梅岡様(一般財団法人デロイト トーマツ ウェルビーイング財団 理事)によるご挨拶

語りおろしワーク ー耳を澄まして心で聞く時間ー

前半は、3人1組で行う「語りおろしワーク」を実施しました。

話し手が「これまで・いま・これから」をテーマに語り、聞き手は目を閉じて、評価や助言をせず、ただ受け止める。日々の活動の中で抱えている思いや迷いを言葉にし、誰かに受け止めてもらう時間を通じて、自身の思考を整理し、次の一歩を見つめ直す機会となりました。

話し手は心に浮かぶことを自由に話します
聞き手は話し手の言葉を静かに受け入れます

フィッシュボウルワークー同じ円の中で理解を深めるー

後半は、複数のテーマに分かれてフィッシュボウル形式の対話を実施しました。

行政・企業との連携、組織運営、資金調達、地域ネットワーク同士の協働など、現場ならではの課題や実践知が共有され、参加者それぞれが新たな視点やヒントを持ち帰る時間となりました。
地域ごとに状況は異なりながらも、共通する悩みや問いがあることを改めて認識する場となり、参加者同士が互いの経験から学び合う姿が各所で見られました。

フィッシュボウルのテーマは6つ。それぞれ関心のあるテーマに参加します
発言をしたい人が円の内側に着席し、外側の人はその内容に耳を傾けます
グループに分かれての対話

ワークでは運営を担うむすびえも、一人の参加者として対話に加わり、参加者のみなさんと同じ円の中で、考えや思いを共有する時間を過ごしました。
「答えを出す」場ではなく、「多様な視点で理解を深める」ことを大切にした対話が、各所で生まれていました。

懇親会ー語り合いが続く場ー

4時間にわたるプログラムの終了後には懇親会を開催しました。
プログラム中では語りきれなかった想いや、具体的な取り組みについての会話が自然に広がり、新たなつながりが生まれる場となりました。

参加してくれたお子さんのご発声で「かんぱ〜い!」

参加者の声から見えてきたこと

交流会後に寄せられたアンケートの自由記述からは、セッションの内容や、対話のあり方、場の雰囲気について、多くの声が寄せられました。

「組織運営・ガバナンスについて見直す機会になった」
「全国の仲間と、同じ目線で率直に話せる貴重な時間だった」
「悩みや課題を共有でき、活動に持ち帰れるヒントがあった」

参加者からは、一方的に話を聞く場ではなく、自然に対話できる場だったという声が多く寄せられています。また、むすびえも輪に加わり、参加者のみなさんと同じ円の中で考えや思いを共有することで、改めて支援のかたちを見つめ直す機会になりました。

地域ネットワークのみなさんの声にどう向き合い、どのような支援を共に作っていくことができるのか、これからも考え続けたいと思います。

むすびえでは今後も全国交流会をはじめ、様々な形で地域ネットワーク団体の皆さんの交流の場や、協働の機会をつくりながら、全国に広がるこども食堂の活動を支えてまいります。

ご参加・ご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございました。


イベント概要

日時:2026年2月28日(土)13:00〜19:00
会場:Deloitte Tohmatsu Innovation Park(東京都千代田区)
参加者:地域ネットワーク団体 138名/むすびえ 54名
参加地域:43都道府県
主催:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
共催:デロイト トーマツ ウェルビーイング財団