認定NPO法人
全国こども食堂支援センター・むすびえ
2025年10月20日(月)、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する「2025年度課題別研修『学校保健・栄養』」の一環として、愛知県名古屋市のNPO法人なごやAsovivaが運営する「やごっち」にて、アジア、アフリカ等をはじめ各国から来日した研修員12名に向けて、日本のこども食堂やむすびえの活動を紹介しました。
むすびえより「こども食堂」の紹介

こども食堂について、クイズを交えながら紹介しました。こども食堂の多くは、地域住民が自発的に立ち上げ・運営しており、その目的や活動内容は食事提供にとどまらず多岐にわたることを説明しました。特に、こども食堂の数を当てるクイズで、ほとんどの方は“1,000”か所に手を挙げ、「こども食堂が全国で1万か所を超えている」ことをお伝えすると、参加者から大きな驚きの声が上がりました。
また、「こども食堂と学校給食との違いは?」「こども食堂を運営する際に許可は必要?」などたくさんのご質問もいただき、日本におけるこども食堂について多くの関心が寄せられました。
NPO法人なごやAsoviva フリースクール八事のおうち「やごっち」の紹介

NPO法人なごやAsovivaは、「食」と「教育」で未来をつくる力を育てることを理念に掲げ、さまざまな地域活動を展開しています。
今回の視察先である「やごっち」は、Asovivaの事業の一つとして運営されている、学校に行きづらさを感じる子どもたちのためのフリースクールです。
やごっちでは、子どもたちが献立決め、買い物、調理、配膳、食事、片付けまで、すべて自分たちで行います。こうした体験を通じて、対話力・協働性・生活力・自然と共創といった非認知能力を育むことを大切にされていると紹介されました。
おわりに
今回の研修を通じて、こども食堂がもつ「食を介したつながり」や「多世代の交流」「子どもの主体性を育む場」といった価値が、国や文化を越えて共有・共感され得るものであると実感できました。
むすびえは、今後も国内外のさまざまな関係者とつながりながら、こども食堂の意義や可能性を発信し、誰も取りこぼさない社会の実現に向けて活動を進めてまいります。