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【令和6年能登半島地震支援】第2回 出張こども食堂開催レポート(2024年5月5日開催分)

むすびえでは、毎年5月5日のこどもの日に各地でイベントを開催しています。
この日は、「子どもの成長を祝い、これからも健康に育ってほしい」という願いが込められた日ですが、むすびえでは、この日にイベントを行うことで、「多世代の皆さまが集い繋がり合うきっかけになれば」という想いも込めています。

そして、今年は想いがもう一つ重なり「応援しよう能登!つながろうこども食堂!」と題し、2024年1月に発生した能登地震の影響で今もなお不安を抱えながら不便な生活を強いられている輪島地域で出張こども食堂を開催しました。今回は、その様子をレポートいたします。

地震発生から約4か月、そしてコロナの5類変更から初めての「こどもの日」になる5月5日。未だ震災の傷跡が残る輪島市にて、「出張こども食堂」を開催いたしました。初夏を感じさせる日差しに、若葉が風に揺れる気持ちのいい晴天のなかスタート致しました。


今回2回目となる「出張こども食堂 in 輪島」は、前回に引き続き、奥能登輪島市の中心地にほど近い正覚寺の駐車場をお借りしての開催です。石川県の地域ネットワーク団体「かなざわっ子nikoniko俱楽部(金沢市)」や、多くの企業にご協力いただきました。

開催前日、「かなざわっ子nikoniko俱楽部」による準備風景


当日は、85世帯、約400人という多くの方がご参加くださり大盛況となりました。
今回の出張こども食堂では、多くの企業から多種多様なご支援をいただいたので、一部ですがご紹介したいと思います。

食事部門では、九条葱チャーハン(京都)や高山ラーメン(岐阜)といった温かい食事から、デザートにはティラミス(岐阜)や焼きたてのベルギーワッフル、米粉ホットケーキ(かなざわっ子nikoniko俱楽部)など、子どもから大人まで楽しめるバラエティに富んだ内容です。

どれも想像を超える人気で、追加で調理するほど大好評を博していました。
そんな想定外な事態も楽しんで対応しているこども食堂運営者の皆さんが、大変頼もしく感じられました。


青空のもと、食事を楽しむ皆さんも一様に笑顔で、運営してる我々も元気をもらえました。
そんな中、ピカチュウが登場すると、子どもも大人も満面の笑み。中にはハグする大人の方もいらっしゃいました。

ポケモンのTシャツをプレゼントされた小さな男の子が、嬉しそうにTシャツを握りしめて帰る後ろ姿が印象に残っています。日常生活に比べて被災生活で感じることが少ない「楽しさ」という心の支援の必要性を感じました。

また、水や米と言った基本的な食糧の他、日用品や文房具なども配布品部門でお届けいたしました。来場者の女性が化粧品のブースで「わがままなお願いなのはわかっていますが、避難所にいる4人の友達の分もいただけますか?」とのお言葉に、あらためて「つながり続ける」ことの大切さを痛感しました。

今回は食事提供や日用品の配布の他に、ワークショップも開催しました。

ライオン株式会社のご支援として、子どもたちと一緒に歯ブラシをキラキラアイテムでデコレーションしてオリジナル歯ブラシを作ったり、ポケモン・ウィズ・ユー財団のご提供によるピカチュウの兜をつくったりと、コミュニケーションを取り合い、楽しいひと時を共有するスペースも設けました。

青空の解放感のもと、食事や会話を楽しみましたが、参加者の方からは「遠くから来てくれてありがとう。輪島がこんなになっちゃってねぇ。」と涙ぐまれながら率直なお気持ちをお話しいただく場面もありました。
GWで賑わう輪島の景色を思い出されていたのかもしれません。

そして、心に残ったことの1つに、現地の支援者の方の細かな配慮がありました。
金沢市で活動されている「かなざわっ子nikoniko俱楽部」は、能登地震発生後7回に及ぶ現地支援をされており、その支援体制はとても丁寧で現地の方に寄り添った内容でした。

例えば、お届けする物資はもちろん、現場では来場者への声掛けを欠かさず、会話を通して心のケアもされておりました。
そして、今回のイベントの400名近い参加者全員にアンケートをお願いし、困っている事や欲しい支援について、丁寧にご希望を確認されていました。

私たちむすびえのこども食堂防災拠点化プロジェクトでは、「いつものつながりがもしもにつながる」防災を主軸に活動しておりますが、今回のイベントを通じて、「もしも」のその先にある「いつも」のためにできることを考える、気づきと学びをいただけたと感じています。
プロジェクトメンバー全員で「もしもの先のいつも」について継続的に考えていきたいと思います。

イベント詳細

日程:2024年5月5日(日)11:30〜14:30
場所:正覚寺 (石川県輪島市河井町5-145-1)

内容:出張こども食堂 in 輪島
・ラーメン、チャーハン、ベルギーワッフル等のお食事提供
・おやつ、レトルト食品や日用品の配布
・ワークショップやキャラクター登場 他

主催:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
共催:かなざわっ子nikoniko倶楽部(特定非営利活動法人ささえる絆ネットワーク北陸)

協力:イオン株式会社、クロレラ食品ハック株式会社、こと京都株式会社、株式会社タカラトミー、株式会社ツナギ、株式会社ナチュラルサイエンス、株式会社バローホールディングス、一般財団法人ポケモン・ウィズ・ユー財団、ライオン株式会社(五十音順)、他

▪ プレスリリース
【5月5日こどもの日】今こそ「こども食堂」でつながろう!輪島市で出張こども食堂イベント開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000044382.html

本件に関するお問合せは、下記メールアドレスまでお願いします。
bousai@musubie.org(担当:遠藤、森谷)


むすびえは、令和6年能登半島地震の緊急支援として「令和6年能登半島地震 こども食堂応援基金」を立ち上げ、寄付募集をおこなっています。
▼詳しくはこちらをご確認ください。

むすびえ令和6年能登半島地震こども食堂応援基金

[Yahoo!ネット募金] 令和6年能登半島地震 こども食堂応援基金
https://donation.yahoo.co./detail/520002
※Yahoo!ネット募金では「Vポイント(旧Tポイント)」を利用してのご寄付も可能です

[ コングラント ] 令和6年能登半島地震 こども食堂応援基金

https://congrant.com/project/musubie/9945
※銀行振込、クレジットカードによる寄付がお選びいただけます

長期的な復興支援に向けて支援の輪が広がることを願っております。

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