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会食再開、入学・進級を祝う企画も実施 『ファミリーマート&むすびえこども食堂助成』 2023年度春募集 133団体からの報告

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、むすびえ。東京都新宿区、理事長湯浅誠)は株式会社ファミリーマート(東京都港区、代表取締役社長:細見研介)から、「ファミリーマート 夢の掛け橋募金」(店頭募金)をお預かりし、「ファミリーマート むすぶ、つながる、こども食堂応援プロジェクト」を推進しております。
第六弾として、『ファミリーマート&むすびえこども食堂助成』2023年度春募集〜繋がった手を離さない。今年の春もこども食堂を応援します〜を実施しました。
新型コロナウイルス感染症が5類に移行する中、多くのこども食堂では参加者が増えている一方で、物価や光熱費高騰に伴う資金不足の声が、運営者の皆さまから届いています。

全国のこども食堂の活動を支える一助になればと、今回の「春募集」を実施したところ、過去最多となる342団体の皆さまからご応募をいただきました。
団体のみなさまからいただいた報告からは、「こども食堂の会食を再開しました」「入学・進級を祝うための企画を実施しました」「春休みにイベントを開催しました」など、皆さまの子どもたちを想う気持ちが伝わり、とても温かい気持ちになりました。
むすびえとファミリーマートは今後も「繋がった手を離さない」との気持ちで、応援をお届けしてまいります。

【こども食堂の方々からの報告】

1.会食再開、みんなで一緒に食べるっておいしくて、楽しい

地域に密着した第3の居場所作りとして4月から本格的にスタートした活動でした。徐々に、地域の方々が来てくださるようになり、現在は毎回3〜10組くらいの親子や子ども、大人が集っています。毎回何かしら美味しいものをその場で作り(基本的に野外での活動のため野外炊飯)、みんなで食べる、というスタイルです。
参加者の方からは「こんな場所が坂東市にできて嬉しい」という声をいただけるようになりました。また、不登校のお子さんも何人か出入りしています。最初は母親付き添いの元で来ていた男の子が、徐々に居場所に慣れ、今では一人で来て一日過ごしていくようになりました。不登校児の居場所として行政も注目してくださっており、お世話になっております。今後広報などに載せていくようなお話もいただいたところです。4月から始めて大事な最初の3ヶ月に助成金を頂けたことで、活動にも弾みが付きました。今後も継続して地域の居場所となれるよう、励んでまいります。
(茨城県:ハレとケ広場)

春休みに開催したことで、普段は勉学や部活等で忙しい中高生が調理の手伝いをしたり参加したりする機会が生まれました。進路の話や心身の変化など、通常のこども食堂に比べてよりリアルな会話を深めることができ、異年齢の交流がつくられていました。
日頃は高価で購入しにくい肉・魚や果物等の食材を用いて、栄養面に配慮したメニュー展開ができ、いつも以上に子どもたちに喜ばれました。また、市内にはこども食堂が点在しており情報交換の場がありませんでしたが、市内初のこども食堂・地域食堂運営団体交流会の開催に携わり、他地区のこども食堂と情報の連携を図りました。夏休み期間にも、中高生のボランティア体験受け入れを予定しています。
兵庫県:寺子屋「おおきなき」)

3月の学習会の際に、4月からこども食堂を再開すると子どもたちに告げると「やったー!」と歓声が上がりました。学習会ではお弁当を配布していたため、こども食堂を再開してもそれほど喜んでもらえないと思っていたのでとても驚きました。
こども食堂の再開にあたり、子どもたちの見守りの他、調理をするためのボランティアを地域の方にお願いしたところ、地域のお母さん、学習会に参加している子どものお母さん、ホームページを見て応募してくれた方、地域で活動している食生活改善推進委員の方など多くの方が参加してくれています。こども食堂の再開を機に、地域の方との繋がりが深まり、協力してくれる人の輪が広がっています。子どもたちにとっても、高校生のお兄さんやお姉さん、親や先生ではない地域の大人と関わることは社会性を身に着ける上でとても貴重な時間となっていると感じています。
食事を一緒にすることで、子どもたち同士の繋がりも深まり、別々の学校、違う学年の子どもたちが一緒に遊ぶなど参加する子どもたちの変化が見えてきています。
(青森県:労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団・ちょうじゃこども食堂)

(写真提供:労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団・ちょうじゃこども食堂)

子どもたちの笑顔を間近で見ながら、多世代がふれあう地域交流の拠点

コロナ禍が一段落する中で新しい参加者が増えてきました。例えば小学生が同じクラスの友達を誘ってこども食堂に参加したり、高齢者の仲間同士が誘い合ってボランティアに参加したりしています。また、地域の住民センターや社会福祉協議会などとの連携がすすみ、こども食堂を地域の交流促進の場として利用してもらうための話し合いが行われています。
今後、各地域に移動してこども食堂を実施し、「地域の交流促進」を進めていきたいと思います。
(福島県:特定非営利活動法人あだたら青い空)

参加者や地域に生まれた変化として、地区の社会福祉協議会様が興味を持ってくださり、子どもたちと一緒に花植えなどの体験活動をしました。広報活動のおかげで、だんだん周知され、子どもだけでも食べに来てくれるようになりました。インターネット設備が充実したことにより、子どもたちも楽しそうにテレビを見たり、ゲームをしたりしています。親御さんと一緒に来て、親御さんが悩みを打ち明けてる居場所としても機能していると感じています。私たちも、日々模索している途中です。田舎ということもあり、もっともっと気軽に足を運んでもらえるよう、努力していきたいと思っております。
子どもたちの笑顔を間近で見ることが出来、笑い合うことが出来る幸せを感じております。
(富山県:特定非営利活動法人まいぺーす・こども食堂あこなち)

県営住宅いちょう団地は多国籍世帯の居住する大型団地で、ひとり親世帯や外国籍困窮世帯等事情を抱えた家庭が多くあります。多国籍なので、日常言語もバラバラで住民同士のコミュニケーションも少ないのが現状です。ですが、こども食堂やフードパントリー、自治会の行事等に参加し住民とコミュニケーションをとる中で少しずつ理解と信頼を深めていく活動を進めています。
こども食堂や学習支援の場には、団地の一室を使わせていただいており、自治会にチラシを配布したり、住民に手渡ししたりすることで、少しづつ参加者が増えてきました。また、住民の方と立ち話などする機会も増えており、この活動に対する理解が深まってきています。自治会や住民の皆さんと一緒に部屋の前の花壇の整備作業もできるようになりました。
神奈川県:特定非営利活動法人ユナイテッドかながわ)

(写真提供:特定非営利活動法人ユナイテッドかながわ)

3.家計応援、夕食提供に利用者から「大変助かる」と感謝の声

利用者の8割がひとり親の家庭なので、毎週夕食を子どもは無料・大人は300円で頂けることを、経済的に大変助かると非常に喜んでくれました。また、夕食を提供することで、仕事から帰ってすぐに子どもと一緒に食事ができて大変有難いと大変感謝されました。
今年度は、会として資金のやりくりが厳しかったため、活動の継続を不安に思っていたので、助成金を頂けて活動を少しでも長く継続でき、利用者から感謝されています。
会の活動を知り野菜や果物、お米やパンやお菓子などを寄付して下さる個人や企業さんが増えて、お弁当以外に沢山の食品を毎回お配りすることができ、利用者さんから本当にたくさんのお礼の言葉をいただいています。活動に誇りを感じています。
(福島県:つばさ会)

不登校や生活困窮世帯を対象としたこども食堂や居場所作りを実践しました。
こども食堂は、「体験型」「郷土食の伝承」をテーマとし、鹿児島名産のさつまあげ作りやあくまき作りを地域の高齢者と行い新聞掲載もしていただきました。
こども食堂は、地域住民が交流し、助け合う機会を創出することで、地域のコミュニティを活性化していくと考えます。その中で不登校や発達障害の子どもたちへの学習支援も並行して活動しました。こども食堂をきっかけに、学校にいけない子ども、支援センターや保健室登校の子どもたちも、当法人へほぼ毎日出向いてくれるようになってきています。
こども食堂や居場所作りは、地域の課題解決に貢献するとともに、子どもの成長を支える重要な役割を果たしています。
(鹿児島県:一般社団法人tuna)

4.オンライン報告会

7月末にオンラインでの報告会を2回開催し、助成を受けたこども食堂運営者からの活動報告、ファミリーマート担当者との意見交換を行いました。こども食堂運営者から、「高齢になっても、こども食堂の活動が生きがいとなっている」「物価高騰の影響もあるが、工夫をしながら開催している」などの報告がありました。また、新型コロナウイルス感染症が5類に移行してからの変化、長期休暇ならではの需要についてのテーマで意見交換も行いました。ファミリーマート担当者が「様々なこども食堂の取組みを聞くことができとても嬉しい気持ちです。子どもたちと一緒に楽しみながら、好きな活動していくこと大事だと感じました」と話されていました。お忙しい中、参加くださった皆様、ありがとうございました。

【ファミリーマート むすぶ、つながる、こども食堂応援プロジェクト」とは】

むすびえでは、みなさまの思いの結集である店頭募金「ファミリーマート夢の掛け橋募金」をお預かりし、これまでも「ファミマこども食堂」や「ファミマフードドライブ」など地域に寄り添い子どもたちの明るい未来のための様々な支援に取り組んでこられたファミリーマートさんとともに、「ファミリーマート むすぶ、つながる、こども食堂応援プロジェクト」を立ち上げました。感染症対策を徹底しながら子どもの居場所を守り、地域でつながり続けようとするこども食堂を応援したいとの思いから、助成事業を実施しています。

【『ファミリーマート&むすびえこども食堂助成』2023年度春募集
〜繋がった手を離さない こども食堂の継続を応援します〜】

第6弾となる今回は、過去最多となる342団体のこども食堂の皆さまからご応募をいただきました。物価が上昇したり、参加人数の増加に伴い、食数の増加が求められたりなど、日々環境が変化する中皆様が試行錯誤されながらご活動されているご様子が申請書から伺われました。選考条件に照らし慎重に検討を重ね、133団体を選考いたしました。

助成対象期間2023年4月1日(土)から2023年6月30日(金)までの活動
助   成   金  額:1団体当たり8万円

【問い合わせ先】familymart@musubie.org
(末岡・常田・合田)

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