むすびえ・こども食堂基金 2023年度秋募集の採択結果につきまして、以下の通り発表いたします。
今年度より、こども食堂の皆さん、地域ネットワーク団体の皆さん、それぞれ募集要項を分けて募集をさせていただきました。
その結果、全国44都道府県のこども食堂・地域ネットワーク団体より300件以上の応募をいただきました。
コロナ禍や物価高の影響が重なり、大変なご状況のなかでも、日々の活動に奮闘されていることと存じます。活動と並行しての助成金に応募していただきましたことを、ありがたく受け止めております。
ご応募くださった皆様に、心より敬意を表します。
選考の結果、こども食堂216団体、地域ネットワーク11団体を採択といたしました。
なお、助成上限50万円、または、300万円と設定していたC・D・Eの3コースにつきましては、選考委員の皆様と慎重に審議を行った結果となります。
こども食堂基金 2023年度秋募集 採択団体一覧
こども食堂対象
Aコース:プログラム支援 89団体
Bコース:“食のつながり”応援 127団体
地域ネットワーク団体対象 採択団体一覧
Cコース:地域を超えた連携促進 2団体
Dコース:市区町村域ネットワーク支援 4団体
Eコース:助成事業支援 5団体
C・D・Eコース採択団体一覧
申請書を通じて、物価高騰による運営費用の増加や、こども食堂に寄せられるニーズへのご対応、新型コロナの5類感染症移行後の活動形式の模索等、各地において、日々変わり続ける実情に合わせ、様々な検討を重ねられていることが伝わってまいりました。
これらのお声をもとに、今後も、皆さまの活動の一助となれるような助成事業を続けてまいりたいと思います。
不採択とさせていただいた団体様には、ご期待に沿えず、大変申し訳ございません。
むすびえでは今後も助成事業含め、こども食堂、および、地域ネットワーク団体の皆様の支援に取り組んでまいります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
なお、本助成事業は、イオン株式会社、株式会社 NTT ドコモ、個人等のご寄付からご支援を受けて実施しております。こども食堂及び地域ネットワーク団体の活動に関心をお寄せいただき、ご支援いただけましたこと心より感謝申し上げます。
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むすびえ・こども食堂基金選考会委員 委員長からのメッセージ
電車に乗った際や、テレビをみている時に、むすびえさんの広告を見つけることがあります。「おいしいねっていいあうと もっとおいしいんだよね。」って。まるっこい字で書いてあります。見ていてほっとする、気持ちがなごむ。そんな気持ちをもたせてくれるメッセージだな、と思っています。
今回、むすびえ・こども食堂基金の審査に関わらせていただきました。こどもたちのこと、地域社会のことを思い、今日を良くし、より良い未来を作り上げようとされているたくさんの方々の気持ちに触れる機会でした。とても感謝しています。
そして、むすびえさんの広告に描かれているような、暖かい、みんなの居場所が、この基金の活用によって、また増えるのだろう、と期待しています。
千住孝一郎(慶應大学大学院非常勤講師)
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選考委員からのメッセージ
現場のこども食堂に直接ではなく、それらこども食堂や活動資源をつなぐ地域ネットワーク団体への助成コース3件の審査に関わらせていただきました。
お互いの交流を促進したり、または寄贈食品の物流システムを構築したり、助成を行いながら伴走支援して、資金調達計画づくりまでサポートするなど、様々な構想を拝見しました。
急速に広がる、多様な地域の食を通じたこどもの居場所が、その質、量ともさらに充実するためには、各地の特色を生かしながら、核となり、資源をつなぐコーディネーター役である地域ネットワーク団体の活動や組織の充実が必須です。この助成を機に、採択団体はそのモデルづくりに取り組み、積極的に情報発信いただけたらと思います。
大野覚(認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ常務理事・事務局長)
今回の審査では、地域の多様なネットワーク組織のあり方に触れ、ボランティアコーディネーターとしても、改めて「ネットワークとはなにか」を考える機会をいただきました。
「ネットワーク」は、事務局も含め、そこに集うこども食堂のみなさんそれぞれが、こどもたちやまちへの思いを持ち寄り、「対等な」関係でつながってこそ、その機能を存分に発揮できるのだと思います。
そのためには、それぞれの団体と互いに理解し合い、団体自らが持つ力を発揮できるよう伴走したり、関係者間のパートナーシップの構築を促す「コーディネーター」の存在が必要不可欠です。
今後もそんなつながりと協力の輪を生み出すコーディネーターが全国各地で増えることを切に願い、私もそのために尽力したいと思います。
青山織衣(ボランティアコーディネーター/コミュニティワーカー)
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むすびえ理事長 湯浅誠からのメッセージ
こども食堂基金にご応募いただき、ありがとうございました。
元旦の震災から事件続きで大変な年明けとなってしまいましたが、被災地のこども食堂の中にはさっそく被災者支援活動を始めておられる方たちもいて、本当に頭がさがる思いです。ふだんのつながりづくりにご尽力されている方たちは非常時のつながりづくりにもアクティブだと、つくづく感じます。こうしたこども食堂を通じた市民の力がさらに発揮される世の中となるよう、私たちも微力ながらできることをすべて行っていきます。みなさんに「役に立ってる」と思ってもらえるよう、引き続き努めていきますので、今後も積極的なご応募をお願いできれば幸いです。
湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)
参考:
こども食堂向け「むすびえ・こども食堂基金」2023年度 秋募集要項
地域ネットワーク団体向け「むすびえ・こども食堂基金」2023年度 秋募集要項
問合せ先:
むすびえ こども食堂基金事務局
2023grant@musubie.org