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【開催レポート】 こども食堂×防災×地域 in愛知県

~今日からできる防災~

私たちむすびえでは「こども食堂×防災×地域」をテーマに各地で防災研修を実施しております。今回は第4回目の愛知県です。
一般社団法人愛知子ども応援プロジェクト、あいち子ども食堂ネットワークとの共催で実施されました。

この研修では、三部構成になっている「こども食堂防災マニュアル」を活用し「なぜ?こども食堂と防災なのか?」を参加者のみなさまと共有します。

では、研修内容をご紹介いたします。

スタートは、一般社団法人愛知子ども応援プロジェクトの藤野代表理事よりご挨拶です。

挨拶する一般社団法人愛知子ども応援プロジェクト代表理事の藤野様(奥)

今回の研修をきっかけに、県内の運営者同士の交流が持てれば良いとの想いで「防災」をテーマにした研修を開催されました。

< 講座・訓練パート >
第1章「知る」、第2章「備える」、第3章「行動する」

講師の黒木氏は、大阪出身で淡路大震災を経験されたことを活かすために、防災のコンサルタントをされており、こども食堂防災マニュアルはその知見をお借りしております。

防災コンサルタントMamoruwa代表の黒木様

第1章では「知る」住んでいる地域はどのような災害リスクがあるかなどを、参加者の皆さまに学んでいただきます。

ハザードマップを開いたことありますか?
災害は、地域によって大きく変わります。

市街地では、地下鉄や高層ビルが多く、在勤の方も多いので、帰宅困難や避難経路の確認が大切です。
一方、郊外は住宅地や農地が多く、用水路やため池なども見受けられます。

ご自分の地域にどのような施設、設備があるのか、一度運営者のみなさんと地図を広げて話してみませんか。

第2章「備える」について、こども食堂開催中の被災を想定して、最低限必要なものはなんだろう?と運営者のみなさんに考えていただくために、このマニュアルではチェックリスト方式を採用しています。
それぞれのこども食堂に適した備えを、運営スタッフのみなさんとお話しいただける仕組みです。

そして、被災時に必要な物として「ランタン」が参加者へ配布されました。こちらは、日頃からこども食堂へ深いご理解とご協力をいただいている地域の企業の株式会社ナショナルヤガタ様のご厚意によるものです。

ランタン体験の様子。参加者のみなさんと実際に使用してみました。

第3章「行動する」では、「今すぐ出来ること」「いつもやっていることが、実は防災だった」を大切に、毎日の生活に「防災」の視点を持つということをお話しされていました。

「降水確率80%です」
これから本格的に雨量が増えます」
「明日は猛暑日になりそうです」

こんな天気予報を見て、みなさんはどう考えますか?
これも、防災行動の1つです。

そして、講座は、訓練へと進みます。
こども食堂の運営者のみなさんにとって、一番の関心どころであるこども食堂開催時の発災について避難行動を体験します。

「こども食堂開催時に「地震」が発生した!」という想定で、参加者がそれぞれ、大人役と子ども役に分かれた訓練内容です。

「発災時は特に子どもが言うことを聞いてくれるとは限らない」との気づきが生まれ、「平時からどんな声掛けが有効だろう?」「恐怖を感じたとき、子どもはどんな行動をするだろう?」と意識することの大切さを再確認されたようでした。

訓練後の振り返りの様子

本研修に参加して、講師の黒木氏が「防災で大切なことは、無理はしない、出来ることを続けること」だとお伝えしていたことがとても印象的でした。

参加者からの声(アンケートより抜粋)
・日頃のこども食堂は指定避難所で開催しているので物資確認しているが、鍵の所在がわからないのであらためて確認したい。
・環境整備から進めていきたい、ため池(など地元にある施設を確認するべきだという指摘)は非常に参考になった。
・繋がりの大切さを改めて知った。
・無理をしないことの必要性。
・具体的なチェックポイントの説明もあり、「ジブンゴト」として捉えられた。
・「まずは出来るところだけでも良い」と言ってくれたので取り組もうと思えた。
・アクションを具体的にイメージできた。
・発災時は「短く分かりやすい言葉を繰り返す」重要性を体験できた。

■イベント概要
開催日時:2023年10月29日(日)10:30~12:00
開催場所:有限責任監査法人トーマツ名古屋事務所 JP名古屋タワー37階
講師黒木淳子(防災コンサルタントMamoruwa 代表)
内容:今日からできる防災~こども食堂防災研修・知る・備える・行動する~」
共催一般社団法人愛知子ども応援プロジェクト
   あいち子ども食堂ネットワーク
   認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ

「こども食堂防災拠点化プロジェクト」とは?
そこに集う人々の安全確保はもちろん、通常時だけでなく、有事の際にも地域の安心、安全な場として存在できるように、こども食堂の防災力を高めることを目的としています。
また、こども食堂の主体的な防災活動につながるよう、それぞれのこども食堂に「私たちに出来る防災」「地域みんなの防災」について考え・備える機会として防災研修や、さまざまな防災活動の支援提供をしています。
この活動を通して、地域における交流拠点(こども食堂)の認知向上と、つながりを再確認する機会の創出にも寄与しています。
こども食堂での防災研修、訓練をお考えの際は、是非ご相談ください。

本件に関するお問合せは、下記メールアドレスまでお願いします。
bousai@musubie.org(担当:森谷、久保井、松崎、和泉)

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