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2023年度「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」 募集要項

【はじめに】
むすびえは、すべての子どもやその場を求めている人たちが実際に立ち寄れるように、すべての小学校区にこども食堂があるという状態の実現を求めています。そしてそのためには、それぞれの地域でこども食堂の立ち上げや運営を支援する中間支援団体(こども食堂の地域ネットワーク団体)の役割がきわめて重要と考え、地域ネットワーク団体の設立や運営を応援してきました。

2018年の発足以来、全国各地に出向いて、地域ネットワーク団体のみなさんと意見交換し、親交を深め、仲間としてアドバイスしたりされたりという関係を積み重ねさせてもらいながら、年に一度の「全国交流会」で親交を深めてきました。近年は、「お宝シェア・プロジェクト」で地域ネットワーク団体相互の情報交換や関係構築を促進する、「休眠預金活用事業」で一部の地域ネットワーク団体とコンソーシアムを組む、実行団体に採択して伴走支援する、「こども食堂基金」で資金支援するなど、より組織的でよりシステマティックな支援活動に「発展」してきました。

今「発展」と書きましたが、率直に言って、良い面ばかりではないとも感じています。より組織的でよりシステマティックになれば「近さ」が失われます。組織的に行いながら「近さ」「親しさ」も失わないのが「伴走支援」の理想ですが、どうでしょう?地域ネットワーク団体のみなさんは今でも「近さ」「親しさ」を感じてくれているでしょうか?「遠くなった」「ビジネスライクになった」と感じられていないか、心配です。また、多くの地域ネットワーク団体が発足から数年経過するようになってきて、団体間の体力差、地域間格差も生じてきたと感じます。

今回の助成事業は、そうした、今むすびえが感じている課題に向き合った結果、生まれ、2年目を迎えたところです。

本件は、以下のような趣旨・段取りで進めます。

[趣旨]
都道府県単位の地域ネットワーク団体、とりわけボランタリーに手弁当ないしそれに近い形で運営してきた、事業規模の比較的小さな地域ネットワーク団体を対象としています。2年半という期間の資金支援と共に、多様な経験や専門性を持ったチームによる伴走支援(非資金的支援)を通じて、地域にとって最適な地域ネットワーク団体の役割をともに考えていきます。本プログラムは、地域ネットワーク団体としての組織、事業、地域の基盤を固め、次のステージへ進むことを支援します。

[段取り]
<参加表明:1次選考>
1)本要項をよくご確認いただき、本基金の趣旨や目的にご関心をいただける団体からの申請をお待ちしています。応募が多数となった場合は、審査を経て、このプログラムに参加していただく団体を決定します。

<第1段階:助走・準備 ⇒ 2次選考>
2)2024年1〜6月の助走期間(資金提供の前段階での計画策定期間)において、より良い地域の未来に向けて、組織・事業・地域の観点で「今の姿」と「目指したい姿」を描き(計画の策定)、地域ネットワーク団体としての方向性を掴んでいただきます。むすびえがそれを伴走します。
3)  助走期間での検討をふまえた申請書を作成いただき、資金支援を受けるための審査を受けていただきます。

<第2段階:事業実施>
4)その後描いた姿に向け、2年半で計画を実行(計画実施期間/資金提供を受けて事業の実施)していただきます。むすびえがそれを伴走します。

対象になりえる地域ネットワーク団体のみなさんにとっても、むすびえにとっても、チャレンジングな企画です。むすびえとしては、地域ネットワーク団体のみなさんが納得できる結果に到達できなければ、それは伴走支援したむすびえの責任、という気概で結果にコミットします。ともに納得できる結果に到達できるよう、力を合わせられたら、うれしいです。

――――

【目次】

  1. 説明動画
  2. 助成対象となる団体
  3. 助成対象とならない団体
  4. 助成する団体数
  5. 助成する内容
  6. 本件の事業期間
  7. 助成を決定する方法等
  8. 募集期間(第一次選考用)
  9. 応募先・応募方法
  10. スケジュール
  11. 募集にあたってのオンライン相談会
  12. お問い合わせ先
  13. ご注意

※応募に際しては、必ず本募集要項を末尾までお読みください。

【1、説明動画】
本事業の趣旨、概要、スケジュール、2022年度募集の参加団体のお声等をまとめた動画を以下にアップしました。
まずはこちらをご覧いただければと思います。

1. 本事業の趣旨
 (約7分)

2. 助走期間の概要
 (約18分)

3. 助走期間を経験した団体からの声(約9分)

【2、助成対象となる団体】
・【重要】都道府県単位のこども食堂の地域ネットワーク団体(法人格の有無は問いません)で、1年以上の活動実績のある団体。
・【重要】年間の予算規模が500万円程度かそれ以下で、地域ネットワーク団体としての専従スタッフがいないような、比較的事業規模の小さな地域ネットワーク団体
・【重要】むすびえの伴走支援を受け入れ、協力・協働しながら、結果にコミットできる地域ネットワーク団体
・【重要】2024年1〜6月の助走期間(準備期間)において、各種会議やWSに団体コアメンバーが参加できるよう、助走期間開始時(2024年1月)において、日程調整等に全面的に協力していただけること(スケジュールイメージはこちら)。
・団体名義の口座を持っていること。ただし、第一次選考申請時に団体名義の口座がなくても構いません。本採択前の6ヶ月間(2024年1月〜6月)に、口座を開設いただければ結構です。
・会則または定款を提出いただけること
・「資金提供契約」に合意いただけること
・非営利目的の法人または任意団体であること
※宗教法人、個人事業主が経営する飲食店、株式会社等営利事業者が、ネットワーク団体の運営主体である場合は、営利部分との経理区分が行われ、かつ、銀行口座の管理が営利/非営利事業とで別管理がされている場合のみ申請可能です。

【3、助成対象とならない団体】
・こども食堂
・市町村・圏域単位のこども食堂の地域ネットワーク団体
・特定テーマのみを扱うために結成されたネットワーク団体等で、県下のすべてのこども食堂を公平・中立の立場で支援することを目的にしているわけではない団体

【4、助成する団体数】
若干数

【5、助成する内容】
本採択前に6ヶ月間(2024年1月〜6月)の助走期間を設定し、団体としての方向性の検討と団体内の納得感の醸成、事業計画書等の策定を行っていただきます。助走期間中は伴走支援のみで、資金助成はありません。

助成金額は月額10万円から25万円の間で、助走期間中に策定する事業計画に基づいて、むすびえとの協議の上、決定いたします(助成期間は2024年10月〜2027年3月を予定)。助成金額の規模は、計画を実行していく上での事務局人件費等をおおむね想定して設定しています。

《団体としての方向性の参考例》
①基盤強化モデル
地域ネットワーク団体自ら事業を行うとともに、それを可能とする団体運営基盤の形成を目的とする。事業規模としては3年後に500万円程度を目指す。
②当事者団体+支援団体連携構築モデル
自らは当事者団体として存続しつつ、県内に支援系事業の引き受け手を探し(なければ創設し)、その団体との連携体制を構築することを目的とする。

※むすびえによる伴走支援では、地域ネットメンバー等による意思決定支援、企画立案支援、チームビルディング支援、実際の運営支援、地域連携構築支援等を行います。

【6、本件の事業期間】
助走期間:2024年1月1日〜6月30日(6ヶ月間)
本助成期間:【予定】2024年10月1日〜2024年3月31日(30ヶ月間)
※助走期間中は伴走支援のみで、資金助成はありません。

【7、助成を決定する方法等】
・【重要】第一次選考を通過した団体に助走期間として伴走支援を行い、団体としての方向性確定を支援します。
※2023年12月11日(13~16時)に、コミュニケーションを取る場として、申請内容に関する説明・質疑応答の場(オンライン会議)を設けさせていただきます(各団体30分程度)。基本的に、この場は審査には関係ありませんが、応募団体数が多数となった場合はその限りではありません。
・【重要】2024年7月に、その方向性に沿って作成した事業計画書・予算計画書等に基づいた第二次選考を行い、助成先を本決定し、2024年10月から本事業を開始します(予定)。
・助成決定は、応募団体宛にメールで通知します。

【8、募集期間(第一次選考用)】
2023年11月1日(水)〜12月3日(日)

【9、応募先・応募方法】
別紙申請書に、必要事項を記入の上、下記メールアドレスへ送信してください(メールのみで受け付けます。件名は「【2023助成応募】団体名」としてください)。
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ  
「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」事務局宛
Email:  bsk2023@musubie.org
件名:【2023助成応募】団体名

申請書はこちらからダウンロードください。
★2023年度 「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」 第一次申請書 (WORD

★2023年度 「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」 第一次申請書 (PDF
募集要項のPDF版はこちらからダウンロードいただけます。
★2023年度「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」募集要項(PDF

【10、スケジュール】
(進行状況により変更される可能性もあります)
2023年11月1日 募集(第一次選考用)開始
2023年12月3日 応募締め切り
2023年12月11日(13〜16時) 申請内容に関する説明・質疑応答(オンライン会議で各団体30分程度)
※コミュニケーションを取る場として、申請内容に関する説明・質疑応答の場(オンライン会議)を設けさせていただきます。基本的に、この場は審査には関係ありませんが、応募団体数が多数となった場合はその限りではありません。
2023年12月25日 第一次選考
2024年1月 助走期間開始(助走期間のスケジュールイメージ
2024年6月 助走期間終了
2024年7月 最終選考に向けたプレゼン発表
2024年8月中旬 最終選考
2024年8月下旬 本決定通知
2024年10月1日 本事業開始(〜2027年3月31日)

【11、募集にあたってのオンライン相談会】
2023年11月14日(火)10:00~11:00(30分×2枠)
2023年11月14日(火)18:00~19:00(30分×2枠)
2023年11月15日(水)10:00~11:00(30分×2枠)
上記の日程でオンライン相談会を実施いたします。
ご参加を希望される場合は、こちらのフォームから、お気軽にお申し込みください。
上記日程の都合が合わない場合は、下のお問い合わせにご連絡ください。

【12、お問い合わせ先】
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」事務局宛
Email: bsk2023@musubie.org

【13、ご注意】
・本助成事業によって感染が広がることのないよう、活動の環境整備その他、子どもやご家族、関係者の皆様の安全にはくれぐれもご配慮いただきますようお願い申し上げます。
・状況により、事業の継続が実施困難になることも想定されます。その場合は、安全第一に考え、実施時期の延期または中止について、それぞれの団体と協議のうえ決定いたします。
・事業が延期または中止となった場合には、既払い分を精算するなど、助成金の取扱いについて協議のうえ、決定いたします。
・事業の実施に際してチラシやホームページなどで告知、報告をする場合はむすびえの助成事業であることを明示していただけると幸いです。

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