従来「居場所」という概念は、「困っている人たちのための福祉活動」と受け止められるとともに、地域で居場所がないと感じる人たちの安心の場所を生み出してきました。
一方でこの数年、地域社会での人間関係の希薄化、ソーシャルキャピタル(つながり)の低下などが地域課題として浮上する中で、「居場所づくり」は地域課題を解決する「地域づくり」でもあるという視点が、人々の間でじわりと共有されてきました。
「困っている子のための福祉活動」としての居場所づくりと、「人間関係の希薄化という地域課題解決の処方箋」としての居場所づくりは、同じなのか違うのか。「居場所づくりは地域づくり」と言える場合、それはどのような視点、スコープ、そして意味においてなのか。これまでの3回のオンラインセミナーを通じて、全国で居場所づくりを実践する方々と議論してきました。全国の実践者の方々からは、
- 地域の強みは課題発見力、居場所やテーマ型NPOの強みは課題解決力。これらの両輪・連携が鍵。居場所が本来の良さに到達できるという意味では、発見力ある地域の存在は重要
- 多様な居場所でも、共通しているのはそれぞれ個性ある想いから始まる当事者参加と当事者。そうした居場所同士が、独立せず、関係が深まることで地域づくりになる
- 決して「まちづくり」の手段としての居場所ではない。居場所にくる一人一人が、他者との関わりの中でいろんな価値観を学び、想像力と安心感が高まることでまちの担い手になっていく。地域と居場所も一体していくことが大事
といった視点や意見が上げられてきました。
第4回目となる本セミナーでは、これまでの登壇者が一堂に介して、居場所づくりと地域づくりのあり方について、その可能性や課題について議論します。さらなる気づきや学びを得る機会となることを願って、皆様からのご参加をお待ちしております。
【開催概要】
■主催者
「居場所づくりは地域づくり」実行委員会(NPO法人エティック、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ)
■開催日時
ー第1回目:11月8日(火)16:00〜18:00(終了)
ー第2回目:12月20日(火)16:00〜18:00(終了)
ー第3回目:1月23日(月)16:00〜18:00(終了)
ー第4回目:4月5日(水)16:00〜18:00
■開催方法
オンライン(ZOOMウェビナー)
(※お申し込みいただいた方に、ウェビナー登録URLを別途ご案内いたします)
【登壇者】※順不同
(パネリスト)
■公益財団法人 さわやか福祉財団 新地域支援事業担当リーダー 高橋 望 氏
■NPO 法人新座子育てネットワーク 事務局長 竹内 祐子 氏
■NPO 法人つくばアグリチャレンジ 代表理事 伊藤 文弥 氏
■NPO 法人 f.saloon 代表執行役 守谷 克文 氏
■NPO法人放課後NPOアフタースクール 代表理事 平岩 国泰 氏
■認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸 事務局長 飛田 敦子 氏
(※他調整中)
(実行委員)
■認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長 湯浅 誠
■認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事 三島 理恵
■NPO法人エティック ソーシャルイノベーション事業部 川島 菜穂
■NPO法人エティック ソーシャルイノベーション事業部 番野 智行
(※登壇者は変更する可能性があります)
【プログラム内容】
16:00 セミナー開始・趣旨説明
16:10 参加者自己紹介
16:20 これまでに議論のおさらい
16:25 パネリストディスカッション
- 居場所づくりと地域づくりの関係性に、世代によるギャップ、テーマによるギャップはあるのか?
- 同じ地域における居場所同士のあつれきが、地域づくりに与える影響は、良い?悪い?
- 居場所は、居場所に来られない人たちにどう向き合うのか?向き合えるのか?
- 地域づくり(地域活性化、地方創生系)の文脈において、居場所の意味・存在とは?
17:50 クロージング
(※内容は変更する可能性があります)
【参加申込】
■参加対象
ー日本全国の地域で、子どもや高齢者などを対象に、「居場所づくり」に関する活動を展開されている方々
ー日本全国の地域で、子育てカフェや空き家活用など、「地域づくり」に関する活動を展開されている方々
ー上記以外に、本イベント趣旨にご関心のある方々
■参加人数
100人程度
■参加費
1,000円(税込)
※1回あたりの料金となります。
■申込方法
Peatix上のページよりお申し込みください(お申込者には、後日録画リンクを共有いたします)
4/5(水)9:00
「居場所づくりは地域づくり」実行委員会(※Peatix上の本ページよりお問合せください)