あけましておめでとうございます。

昨年は、長引くコロナに加えて、物価上昇も私たちの暮らしに大きな影響を与え、大変な一年となりました。ただ、そんな中でも、こども食堂の皆さんは奮闘し、その活動を支えようとする人たちの輪も広がりました。そして、コロナ禍でもこども食堂は増え続け、この一年だけでも1,300以上増加し、7,331箇所になったことが明らかとなりました。つながりが希薄になったと言われて久しい私たちの社会において、確実にそれを越えて、やさしいつながりのある社会をつくっていこうとするあたたかさとたくましさを実感する、そんな一年となりました。

私たちは、「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる」という思いを実現するために設立された団体です。

そして、その思いの実現は、私たちだけで進めていくことはできません。思いをともにする皆さんと一緒だからこそ、乗り越えていこうとする知恵や工夫が生まれ、諦めずに何とか抗っていこうとする勇気を持つことができます。

私たちの社会は、2023年も想定できないことが起こるかもしれません。だからこそ、こども食堂の皆さんが示してくれたように、より多くの人たちがあたたかい眼差しで子どもたちを見守り、行動を起こし、やさしい未来をひらいていけるように精進してまいります。

本年も、皆さんと一緒だからこそ活動を推し進めることができたとそう実感できる一年にしていきたいと思っています。皆さんにたくさんの相談をさせてもらいながら、今年も活動を進めてまいりたいと思います。

2023年も、どうぞよろしくお願いします。