【はじめに】
むすびえは、すべての子どもやその場を求めている人たちが実際に立ち寄れるように、すべての小学校区にこども食堂があるという状態の実現を求めています。そしてそのためには、それぞれの地域でこども食堂の立ち上げや運営を支援する中間支援団体(こども食堂の地域ネットワーク団体)の役割がきわめて重要と考え、地域ネットワーク団体の設立や運営を応援してきました。
2018年の発足以来、全国各地に出向いて、地域ネットワーク団体のみなさんと意見交換し、親交を深め、仲間としてアドバイスしたりされたりという関係を積み重ねさせてもらいながら、年に一度の「全国交流会」で親交を深めてきましたが、近年は、「お宝シェア・プロジェクト」で地域ネットワーク団体相互の情報交換や関係構築を促進する、「休眠預金活用事業」で一部の地域ネットワーク団体とコンソーシアムを組む、実行団体に採択して伴走支援する、「こども食堂基金」で資金支援するなど、より組織的でよりシステマティックな支援活動に「発展」してきました。
今「発展」と書きましたが、率直に言って、良い面ばかりではないとも感じています。より組織的でよりシステマティックになれば「近さ」が失われます。組織的に行いながら「近さ」「親しさ」も失わないのが「伴走支援」の理想ですが、どうでしょう?地域ネットワーク団体のみなさんは今でも「近さ」「親しさ」を感じてくれているでしょうか?「遠くなった」「ビジネスライクになった」と感じられていないか、心配です。また、多くの地域ネットワーク団体が発足から数年経過するようになってきて、団体間の体力差、地域間格差も生じてきたと感じます。
今回の助成事業は、そうした、今むすびえが感じている課題に向き合った結果、生まれました。
本件は、以下のような段取りで進めます。
1)都道府県単位の地域ネットワーク団体、とりわけボランタリーに手弁当ないしそれに近い形で運営してきた、事業規模の比較的小さな地域ネットワーク団体を対象とします。
2)そして2023年1〜6月の助走期間(準備期間)において、地域ネットワーク団体としての方向性を見定め、コース選択をしていただきます。むすびえがそれを伴走します。
3)その後2年半で選択したコースを実現していただきます。
4)むすびえはそれを資金面・非資金面で支援します。
対象になりえる地域ネットワーク団体のみなさんにとっても、むすびえにとっても、チャレンジングな企画です。むすびえとしては、地域ネットワーク団体のみなさんが納得できる結果に到達できなければ、それは伴走支援したむすびえの責任、という気概で結果にコミットします。ともに納得できる結果に到達できるよう、力を合わせられたら、うれしいです。
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【目次】
- 説明動画
- 助成対象となる団体
- 助成対象とならない団体
- 助成する団体数
- 助成する内容
- 助成する期間
- 助成を決定する方法等
- 募集期間(第一次選考用)
- 応募先・応募方法
- スケジュール
- 問い合わせ先
- ご注意
※応募に際しては、必ず本募集要項を末尾までお読みください。
【1、説明動画】
本事業の趣旨、概要、スケジュール等を詳しくご説明した動画を以下にアップしました。
まずはこちらをご覧いただければと思います。
URL:https://youtu.be/XEapr810bMo
【2、助成対象となる団体】
・【重要】都道府県単位のこども食堂の地域ネットワーク団体(法人格の有無は問いません)で、1年以上の活動実績のある団体。
・【重要】年間の予算規模が200万円程度かそれ以下で、地域ネットワーク団体としての専従スタッフがいないような、比較的事業規模の小さな地域ネットワーク団体
・【重要】むすびえの伴走支援を受け入れ、協力・協働しながら、結果にコミットできる地域ネットワーク団体
・団体名義の口座を持っていること。ただし、第一次選考申請時に団体名義の口座がなくても構いません。コース選択前の6ヶ月間(2023年1月〜6月)に、口座を開設いただければ結構です。
・会則または定款を提出いただけること
・「助成金受領における誓約書」を提出いただけること
・非営利目的の法人または任意団体であること
※宗教法人、個人事業主が経営する飲食店、株式会社等営利事業者が、ネットワーク団体の運営主体である場合は、営利部分との経理区分が行われ、かつ、銀行口座の管理が営利/非営利事業とで別管理がされている場合のみ申請可能です
【3、助成対象とならない団体】
・こども食堂
・市町村・圏域単位のこども食堂の地域ネットワーク団体
・特定テーマのみを扱うために結成されたネットワーク団体等で、県下のすべてのこども食堂を公平・中立の立場で支援することを目的にしているわけではない団体
【4、助成する団体数】
若干数
【5、助成する内容】
A、基盤強化コース
地域ネットワーク団体自ら事業を行うとともに、それを可能とする団体運営基盤の形成を目的とするコース。事業規模としては3年後に500万円程度を目指す。
→むすびえは資金支援+非資金支援(伴走支援)を行う
資金支援は、月額20万円×2年半(2023年10月-2026年3月)
B、当事者団体+支援団体連携構築コース
自らは当事者団体として存続しつつ、県内に支援系事業の引き受け手を探し(なければ創設し)、そことの連携体制を構築することを目的とする
→伴走支援基金では、主に非資金支援(伴走支援)を行う
資金支援は、月額10万円×2年半(2023年10月-2026年3月)
※なお、コース選択前に6ヶ月間(2023年1月〜6月)の助走期間を設定し、コース選択のための検討と団体内の納得感の醸成、コース選択後の事業計画書等の策定を行っていただきます。助走期間中は伴走支援のみで、資金助成はありません。
※むすびえによる伴走支援では、地域ネットメンバー等による意思決定支援、企画立案支援、チームビルディング支援、実際の運営支援、地域連携構築支援等を行います。
【6、助成する期間】
助走期間:2023年1月1日〜6月30日(6ヶ月間)
本事業期間:2023年10月1日〜2026年3月31日(30ヶ月間)
※助走期間中は伴走支援のみで、資金助成はありません。
【7、助成を決定する方法等】
・【重要】第一次選考を通過した団体に助走期間として伴走支援を行い、団体としての方向性確定とコース選択を支援します。
・【重要】2023年7月に、その方向性に沿って作成した事業計画書・予算計画書等に基づいた第二次選考を行い、助成先を本決定し、2023年10月から本事業を開始します。
・助成決定は、応募団体宛にメールで通知します。
・採択団体からは、助成金受領における誓約書をご提出いただきます。
*助成金受領における誓約書は、電子契約サービス「クラウドサイン」にて行う予定です。
・助成金は、誓約書と口座情報を確認次第、振り込みます。
・助成決定団体には、活動終了後1ヶ月以内に活動・精算報告書をご提出いただきます。
・活動実態が確認できなかった場合は、助成決定を取り消し、助成金の返還を求める場合があります。
・助成事業活動報告会の開催を予定しております。活動の発表などご協力をお願いする場合があります。
【8、募集期間(第一次選考用)】
2022年11月10日(木)〜12月2日(金)
【9、応募先・応募方法】
別紙申請書に、必要事項を記入の上、下記メールアドレスへ送信してください(メールのみで受け付けます。件名は「【2022助成応募】団体名」としてください)。
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」事務局宛 Email: bsk2022@musubie.org 件名:【2022助成応募】団体名 |
申請書はこちらからダウンロードください。
★2022年度 「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」 申請書 (WORD)
★2022年度 「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」 申請書 (PDF)
募集要項のPDF版はこちらからダウンロードいただけます。
★2022年度「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」募集要項(PDF)
【10、スケジュール】
(進行状況により変更される可能性もあります)
2022年11月10日 募集(第一次選考用)開始
2022年12月2日 応募締め切り
2022年12月 第一次選考
2023年1月 助走期間開始(〜2023年6月)
2023年7月 第二次選考(プレゼン発表)
2023年8月中旬 最終選考
2023年8月下旬 本決定通知
2023年10月1日 本事業開始(〜2026年3月31日)
【11、問い合わせ先】
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
「むすびえ・地域ネットワーク団体伴走支援基金助成」事務局宛
Email: bsk2022@musubie.org
【12、ご注意】
・本助成事業によって感染が広がることのないよう、活動の環境整備その他、子どもやご家族、関係者の皆様の安全にはくれぐれもご配慮いただきますようお願い申し上げます。
・状況により、予定した事業が実施困難になることも想定されます。その場合は安全第一に考え、実施時期の延期または中止を柔軟に検討してください。
・中止の場合は助成金の返還をお願いします。
・事業の実施に際してチラシやホームページなどで告知、報告をする場合はむすびえの助成事業であることを明示していただけると幸いです。
以上