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繋がった手を離さない~『ファミリーマート&むすびえこども食堂助成』春募集対象の100団体から報告

 認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、むすびえ。東京都新宿区、理事長湯浅誠)は、株式会社ファミリーマート(東京都港区、代表取締役社長:細見研介)とともに、『ファミリーマート&むすびえこども食堂助成』の第二弾を、全国のこども食堂100箇所を対象に行い、このほど全ての団体からの報告を受け取りました。

 2021年冬の第一弾に続く「春募集」は、2022年3月から同年6月末までの活動に対しての助成で、子どもたちに給食のない春休みやゴールデンウィークなどの活動を支える一助となればと実施したものです。今回、報告してくださったこども食堂運営者の皆さんからは「助成金を活用し、お菓子のつかみ取りなどのイベントを開催しました。子どもが笑顔で接してくれる機会が増えました」「ロシアによるウクライナへの侵略戦争に伴う物価上昇で、皆さんの生活が非常に厳しくなってきた時でもあり、助成によって普段よりバラエティ豊かな食材にできました」などの声が寄せられました。むすびえとファミリーマートは今後も「繋がった手を離さない」との気持ちで、支援を進めてまいります。

【こども食堂の方々からの報告】

1 イベントや卒業のプレゼントに活用、「子どもが笑顔に」

 助成金を活用し、お弁当の提供はもとより、受け取りに来たこどもたちが少しでも楽しめるようにと、お菓子のつかみ取りやお菓子釣り等のミニイベントを実施するとともに、子どもの日には縁日イベントを開催することができました。楽しいイベントに参加することで友達関係が構築されたり深まるとともに、表情の乏しかった子どもが笑顔で接してくれる機会が増えました。(栃木県・ちゅんちゅんこども食堂すずめのす)

 春休み中、助成金を使わせていただき、子ども食堂を開催し、卒業を迎えた6年生へプレゼントを渡したり、レクリエーションを行ったりしました。2年間、子ども食堂へ通ってきた6年生、下級生、食事を作ってくれた地域のボランティアの方、みんなで楽しい時間を過ごすことができました。地域の農家さんから朝、収穫されたばかりのイチゴを寄付していただきました。ファミリーマートさんからの資金面でのサポート、地域の方々のご支援をいただきながら、今後も子ども食堂を続けていきたいと思います。ありがとうございました! (千葉県・認定NPO法人スポーツアカデミー)

(写真:赤城子ども食堂提供)

2 地域へ定着と広がり、「帰ってくる場所」にも

 毎回少しずつ広報を充実させ、地道に活動を重ねてきたことにより、この活動の趣旨に賛同してくださる方達が徐々に増えるなど、地域への定着と広がりを実感しています。通常のパントリーに加え、5月から導入し大人気の「お菓子のつかみ取り」コーナーでは、スタッフや来場者の拍手や声援が自然に起こり、またおもちゃコーナーでは、スタッフが遊び方を教えたりと、今後、世代を超えた地域交流の場としての子ども食堂の可能性を重視していく大切さを感じています。(千葉県・赤城子ども食堂)

 主にひとり親家庭へのお弁当費用に使用させていただきました。多くの方が働いておられ「助かります」という声をたくさん頂きました。それに加えて子育て世帯を応援してくれている事や、ファミリーマートさんをはじめ支援して下さる団体や個人が遠近問わずいてくれる事自体が嬉しいという声もあります。(奈良県・たかだまちこども食堂)

 私たちのこども食堂はスタッフの半分が高校生や学生ボランティアです。進学や就職などで、入れかわり立ちかわりではあるものの、一度就職で県外に離れたボランティアが、転職で帰ってきて、また仕事の合間にボランティアとして参加する姿が見られるようになりました。そうした先輩の姿が、今ボランティアで参加している学生たちを刺激しているように見受けられます。小さな循環ではあるものの、今利用しているこども達にとっても、地域の「帰ってくる場所」として根付いていければと思います。(鹿児島県・ナポリ通りのこども食堂@ナガヤタワー)

(写真:ナポリ通りのこども食堂@ナガヤタワー提供)

3 助成金でコロナや物価上昇に対応

 地域住民の好意によりこども食堂の開催場所を提供していただき活動をしてきたが、回を重ねるごとに参加者の人数が増え屋内が手狭になってきていた。当助成金により、折り畳みベンチを購入できたおかげで屋外でも活動することが可能となった。屋外でのびのびした環境を得ただけでなく、コロナの感染拡大の懸念も軽減され、子どもたちだけでなく親にも多いに安心感を与えることができるようになったと考えている。(福島県・NPO法人ふるどの)

 ロシアによるウクライナへの侵略戦争に伴う物価上昇で、皆さんの生活が非常に厳しくなってきた時でもあり、今回のような助成をいただけたことで、配布する食材・食事を普段よりバラエティ豊かにすることができました。所得水準の低い都営住宅に住む子供たちがほとんどで、本当に助かりました。心より御礼申し上げます。(東京都・良い子食堂)

(写真:NPO法人ふるどの提供)

【オンライン報告会】

 7月末にはオンラインでの報告会を2回開き、助成を受けたこども食堂運営者とファミリーマート担当者によるリレートークが行われました。こども食堂運営者からは「コロナ禍の非常事態の中で、心あたたかいご支援が涙が出るほど嬉しかった」(東京都・一般社団法人地域包括ケアサポート47風鈴研究会議)などと報告があり、ファミリーマート担当者が「役に立っていることが分かり、私たちが元気をもらった」と答える場面もありました。

【ファミリーマート むすぶ、つながる、こども食堂応援プロジェクトとは】

 むすびえでは、みなさまの思いの結集である店頭募金「ファミリーマート夢の掛け橋募金」をお預かりし、これまでも「ファミマこども食堂」や「ファミマフードドライブ」など地域に寄り添い子どもたちの明るい未来のための様々な支援に取り組んでこられたファミリーマートさんとともに、「ファミリーマート むすぶ、つながる、こども食堂応援プロジェクト」を立ち上げました。その第一弾として、感染症対策を徹底しながら子どもの居場所を守り、地域でつながり続けようとするこども食堂を応援しようとの思いから、助成事業を実施しました。第一弾は2021年11月に助成対象として全国のこども食堂様94団体を決定、今回の第二弾は2022年4月、100団体を決定したと発表しました。さらに第三弾となる「夏募集」にも多数の応募があり、同年8月、130団体を採択したと発表しました。

「春募集」助成対象期間:2022年3月1日~2022年6月30日までの活動

助成費用:こども食堂1団体当たり8万円

【問い合わせ先】familymart@musubie.org渋谷、常田、末岡

 

 

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