【趣旨】
○父親の仕事が夜。子どもが5年生以下4人、一番下は1歳になったばかり。食事の時間を取れないほど母親は仕事と育児で疲れている。その父親から「いつも苦労をかけているので妻の誕生日に二人で食事に行きたいので子どもを預かってくれないか」と頼まれた。母親の大変そうな姿を見ているので、とてもいいプレゼントになると快諾して送りだした。迎えにきた夫婦の笑顔が印象的だった。(岩手県)
○中3の子ども5名。夏休みに夏期講習を行いました。最初は15分もたなかった子どもたちが、夏休みが終るころには自分からもっと勉強したいから、日にちと時間を取って欲しいと言うようになりました。先生にお礼色紙も自ら用意してくれました。感動しました。(茨城県)
○小学3年の男の子。下膳時に、「ごちそうさま」がなかなか言えなかったが、明るく「ごちそうさまが聞きたいなあ」と声をかけていたら、自分から言うようになってきた。最近は子どもから話しかけてくれるようになってきた。(兵庫県)
○ある母親に、特に事情を聴くことなく、7人家族のお弁当を準備して渡していた。1年経って、実は、元夫が、うつ病で離婚していた。すぐに離婚して距離をとれたことで、お互いに傷つけずにすみ、この度復縁の話となった。精神的にしんどい時に、毎週手作りのお弁当を食べられて、本当に支えられた。詳しく事情も聴かず、実家の家族全員分のお弁当をもらえてありがたかった。と、報告を受けた。誰でもどうぞ!の強みを生かし、詳しく事情を聴かずにお弁当を渡し続けることで、信頼関係が築けることもあることを学ばせてもらった。(鳥取県)
○小5の女子。食堂に来始めたころは一番年下だった。泣き虫で、思い通りにいかないことがあるとすぐ涙が出ていました。年ごとに新しい子が増え、自分よりも小さな子がやってくるようになると、張り切ってお世話をする姿が見られるようになりました。特に初めて来た子には「名前なんていうん?」と声をかけ、「手はここで洗ってね。」とかいがいしく面倒を見ています。いつのまにか泣くこともなくなり、みんなから慕われるしっかり者のお姉さんに成長しました。(山口県)
こども食堂にあふれているこのようなエピソードが多くの人たちの共感を得て、こども食堂は6,000箇所まで広がってきました。こども食堂の「エピソードの力」には人を感動させる力があると感じます。
他方、長引くコロナ禍の中、こども食堂の現場では「コロナ禍の長期化で再開のメドが立たず、しんどい」「フードパントリーの希望者が増えて、資金的に厳しい」「必要な活動なのに、地域や行政が応援してくれない」といった声も聞こえてきています。
こういうときだからこそ、こども食堂で起こってきたさまざまな変化のエピソードを通じて、こども食堂が地域で果たしてきた役割をみんなで共有したい!と強く思います。そのための全国ツアーを開催します。
「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる」と、かつて魯迅は言いました。今年はこども食堂の誕生10周年。こども食堂が作ってきた道を、みんなで振り返りましょう。
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【開催してくれる地域ネットワーク団体を募集します】
公開ワークショップをむすびえと共催してくれる都道府県単位の地域ネットワーク団体を募集します。2022年度は10都道府県で開催予定。3年間で全都道府県での開催を目指します。
*公開ワークショップとは…
こども食堂の人たちが「やっててよかった」と感じられたエピソードを披露しあう。その一連のプロセスを参加者(聴衆)に見てもらう。
それを通じて、こども食堂の人たちはがんばってきた自分たちを抱きしめ、参加者(聴衆)は、それを通じてこども食堂の意義や役割を実感する。
【ねらい:それを通じて、何をしたいか】
・こども食堂の人たち同士で、自分たちががんばってきたことを確認・共有したい。
・聴衆(参加者)の人たちに、こども食堂で起こっていることを知ってもらい、より積極的に応援しようという気持ちになってもらいたい。
【以下よりエントリーください!】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeeatqbry9iLLHk9hYtLrke9YS_oz1U4Y4GV9Cj0qexXZ13lg/viewform?usp=sf_link
(第一次〆切:6月22日(水))
ですが…、以下をお読みいただいた上で記入してもらうのがスムーズかも、です。
【呼びかけビデオメッセージもあります】
とはいえ、あらかじめイメージを持つのが難しい企画でもあると自覚しています。そのため、ワークショップを経験したことのあるこども食堂の方に「やってみてどうだったか?」の感想を語っていただきました。ぜひご覧ください(5分程度)。
https://youtu.be/JXRLuHCOoAM
▼こども食堂10周年 特設サイト
https://ks10th.musubie.org/
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【開催時期】
2022年6月〜2023年3月
※まずは今年度中に実施してくれる10箇所を募集します。
※エントリー状況(箇所数等)に応じて、今年度実施調整が叶わない場合もありますこと、ご容赦ください。
【イベント名称】
こども食堂10周年記念全国ツアー
公開ワークショップ 食べるだけじゃない!?こども食堂で起きていること
【開催内容】
エピソードをベースにした公開ワークショップを推奨しますが、他の形式(シンポ、お祭り…等々)をご希望の場合は、各地域のご希望に従います。
【主催(共催)】
都道府県の地域ネットワーク団体
むすびえ
【開催時期・会場の規模などは相談の上、決めていきます】
むすびえと地域ネットワーク団体が共催団体として、相談&役割分担しながら進めていきます。
〈むすびえの主な役割〉
・経費の負担(20万円/箇所)
・チラシ雛形の作成
・告知
〈地域ネットワーク団体の主な役割〉
・企画(開催内容・形式の検討・決定)
・会場の確保
・チラシの作成
・告知
【公開ワークショップのイメージ】
・こども食堂の方たちに集まっていただく。
・みなさんから「やっててよかったと思う、子どもや地域の方たちの変化のエピソード」を出していただく。
・なぜそのエピソードが大事なのか、運営者の想いを聞く。
・みなさんのエピソードから浮かび上がってくる、「こども食堂が大切にしたいこと」を分かち合う。
・それぞれの地域で同様のワークショップを開催できるよう、ノウハウを共有する。
・聴衆にはそれを聞いてもらって、こども食堂で何が起こっているか、イメージを持ってもらう、大事な場所だと知ってもらう。
上記全体で2〜3時間。
※エピソードを披露してくれるこども食堂の運営者さんは5〜15人程度が理想ですが、それ以上でも可能です。
※地域ネットの方に現場のイメージをあらかじめ持ってもらうための紹介動画をつくってあります(上記の呼びかけビデオメッセージとは別)。
・概要編(7分)
https://youtu.be/iZxMHwzeNHI
・実践編(14分)
https://youtu.be/hoknMsSm6_I
【最後に】
みなさんのご応募、お待ちしています!
【問合せ先】
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 三島・梅林
kodomo10th@musubie.org