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むすびえ・休眠預金通常枠「こども食堂をハブとした地域の資源循環促進事業−多世代がつながり子どもを見守るまちづくりを目指して−」採択結果について

むすびえ・休眠預金通常枠こども食堂をハブとした地域の資源循環促進事業−多世代がつながり子どもを見守るまちづくりを目指して−」採択結果につきまして、以下の通り発表いたします。

本事業の公募に対し、1都8県から12団体のご応募をいただきました。
長引くコロナ禍、感染の拡大など、各地域での活動が制限される中、思いのこもった申請書を作成いただきましたこと、心より感謝いたします。日々の活動の中から感じられた地域の課題に正面から向き合おうとされる皆様の姿勢に、選考委員・事務局ともども大変感銘を受けました。

ご応募いただきました皆様に、心から敬意を表します。ご申請いただきありがとうございました。


選考委員会 内田委員長からのコメント

★「こども食堂の未来予想図」を現実のものとするチャレンジを皆で見守り応援しよう

このたびは、2021年度のむすびえ休眠預金事業「こども食堂をハブとした地域資源の循環促進事業」に、全国からたくさんの御応募をいただき、誠にありがとうございました。
書面審査、プレゼン審査、そしてプログラムオフィサーによる現地訪問などを経て厳正な審査を行い、5団体を採択させていただきました。「地域の子どもたちのために」という思いから始まった子ども食堂は、爆発的な増加を見せ、その役割は「子どもを中心とした地域のみんなの居場所」へと広がってきています。
また、地域の様々な社会課題を解決するインフラとしての役割も期待されるなど、子ども食堂は「まちづくりそのもの」であるといっても過言ではないでしょう。
一方で、地域住民による草の根の活動であるがゆえ基盤が脆弱であり、活動継続のためには社会全体で支えていく仕組づくりが必要です。
そこで、地域の様々なステークホルダー同士の顔の見える関係づくりを行い、ヒト、カネ、モノ、場所、ノウハウ、情報などの様々な社会資源が集まる仕組みをコーディネートしていくことが不可欠になります。
今回の事業は、県域のネットワーク団体が中心となって、こうした社会資源が集まる仕組みを地域に実装することをねらっています。
この仕組みができれば、子ども食堂は自走できるようになるばかりでなく、防災やコミュニティ再生、高齢者や障がい者の見守り、孤立防止などより多機能なインフラとして進化していくでしょう。
今回の事業は、こうした「子ども食堂の未来予想図」を現実のものとするための大変意義のある事業であり、応募された全ての団体の皆さんの高い問題意識と行動力に敬意を表したいと思います。
そして、採択団体の皆さんには、成果を大いに期待したいと思います。頑張ってください。
採択団体の皆さんの果敢なチャレンジを、皆で見守り、応援していきましょう。

内田 貴之
戸田市副市長(前 埼玉県福祉部企画幹) 


選考委員からのメッセージ

今回、「多世代がつながり子どもを見守るまちづくりを目指して」をテーマに、全国から多くの意欲的な提案をいただき、ありがとうございました。最終的に5団体の採択を決定しましたが、審査過程では、書類審査に加え、応募団体の皆さんからのプレゼンや事務局の皆さんの現地訪問を踏まえ、真剣に議論を重ねた上で採択を決定しました。
私はこれまで、生活困窮者支援や地域共生社会づくりの政策に携わってきました。今回、はじめて審査委員を務めさせていただき、草の根の実践を学ぶ貴重な機会となりました。
私自身も父として、周囲からの支えが少ない中で子育てをする大変さを体感しています。こども食堂の実践が全国各地で急速に広がっているのも、貧困や孤立、親との距離感など、子どもたちを取り巻く環境が厳しいことを象徴しているのだと思います。
同時に、こうした困難はあらゆる世代、社会全体に広がっています。私たちが目指していきたいのは、すべての人がその人らしく生きていきやすい社会であり、こども食堂にもつながれない子どもたちのことも忘れず考えていくことが大切だと思います。
今回応募いただいたすべての団体の皆さんには、都道府県域における活動を通じ、地域のつながりを縦横に広げ、人と人との関係性が豊かな社会に向けた土壌づくりにつなげていただくことを心から期待し、応援しています。

野﨑 伸一
厚生労働省 高齢者雇用対策課長

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休眠預金を活用した助成金の審査を終え、これから3年間、むすびえが一緒に走っていく事業の実行団体が決定しました。
ご応募いただいた事業それぞれ、特徴、魅力、可能性があり、一次、二次、三次審査それぞれで、私自身、審査委員の方々、そしてむすびえのPOの方々と審査会で論議、検討、葛藤がありました。
採択された団体の皆様、おめでとうございます。さて、これからです。
残念ながら採択されなかった事業も非常に大切な事業内容でした。ぜひ、ブラッシュアップして事業を実現していただきたいと切望します。
休眠預金は言い換えれば国民の財産。その資金を社会のために活用していただくには、慎重な審査、選考が重要です。
私も資金分配団体なのですが、その事業を実施する場所へは必ず足を運び、現場にて関係者と直接お会いすることで、申請書には表しきれない事業の背景や立ち向かう情熱、人々の姿を理解、肌で感じることができます。
まさに、むすびえの事務局チームは現地に足を運び、応募団体との対話を大切にし、審査委員は、POを通じて実行団体それぞれの真摯な声、課題を理解しました。
採択された皆さんはこれから3年間、むすびえからの資金助成、そして非資金的支援=伴走支援を受けながら、4年後以降のそれぞれの大きな成果に向かって歩んでいきます。進む中で、悩んだり壁にぶつかったりすると思います。そんな時は、むすびえのPOに遠慮なくお話しするのがいいですよ。
皆様の事業の成功と団体の成長を祈念するとともに、このような機会をいただき、ありがとうございました。

高橋 潤
公益財団法人長野県みらい基金

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この度は休眠預金を活用した助成金の審査を終え、今後3年間むすびえと共に活動する協働団体を選びました。大きな金額ですし、申請書類なども多岐にわたって求められ、応募する団体様もなかなか大変です。ただ書類審査をするのではなく、むすびえのメンバーが直接ヒアリングをし、その情報も審査員に共有されます。最後まで見落としや隔たりがないか、丁寧な議論をしています。

選考基準はこども食堂の地域連携に大きな役割を果たす「中間支援」の役割を担う団体です。こども食堂がない地域に子ども食堂ができるように応援したり、こども食堂をやっている人同士を繋ぎ、県や市区町村と連携したりと、こども食堂への寄付を仲介したりと重要な役割です。
いわば縁の下の力持ちをして地域を支えることが今回選ばれた団体の役割です。
今回印象的だったのは、多様な方達が応募してくださったことです。ビジネス経験が長く、ビジネスの視点を取り入れた方たち、地銀との協力ができている団体、学術分野との共同研究など実績がある団体など、今までの「福祉」分野とは一味違う方達が参画してくれています。多様な視点や方法論は今後、地域の担い手にとって大きな力となるでしょう。

今回選ばれた皆様、本当におめでとうございます。
そして残念ながら選ばれなかった皆様も、またぜひチャレンジしていただきたいと思います。

白河 桃子
相模女子大学大学院特任教授、昭和女子大学客員教授、ジャーナリスト


むすびえ理事長からのメッセージ

むすびえ・休眠預金通常枠「こども食堂をハブとした地域の資源循環促進事業」の実行団体にご応募いただいたみなさま、ありがとうございました。

採択に至らなかったみなさま、大変な申請作業を行なっていただいたのに、ご期待に添えず、すみませんでした。選考プロセスの中で、みなさんの活動から多くを学ばせていただきました。ありがとうございました。
採択されたみなさま、これから長いおつきあいになります。どうぞよろしくお願いします。

「地域」「循環型経済(サーキュラーエコノミー)」「ごきげんな暮らし(Well-being)」が、時代のキーワードとして浮上してきている、と感じます。
多くの人々がそのエリアで大半のときを過ごす生活圏(地域)で、人・モノ・カネを始めとするさまざまな資源をもっと循環させられたら、みんながもっとごきげんに暮らせるようになる–そんな願いをもつ人が増えているように感じます。
そのような暮らしは、こども食堂だけでは到底実現できませんが、それでもこども食堂はその促進剤になれる潜在力がある、その潜在力を最大限発揮できる環境を整えよう、そのための取組みが今回の事業となります。

3年間でどこまでいけるのか、そのために何をすればいいのか。私たちができるわけでも、やり方を知っているわけでもありません。だから、ともに学び合い、育ち合いながら、一緒に山を登っていただければと思います。
たくさんの困難があると思いますが、私たち自身が支え合って、一つひとつ乗り越えていければと願っています。

湯浅 誠
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長、社会活動家、東京大学 特任教授


事務局より

この度は、ご申請くださいましたこと、誠にありがとうございました。
年末年始を挟む短期間でのご準備にご負担をおかけしたことと思います。

今回の選考について、全ての事業を応援申し上げたい気持ちがありつつ、予算上の制約や事業の特性もあり、選考基準に基づき、取り組みを選考委員会で検討を重ね、優先順位をつけさせていただきました。

個別の審査結果についてはお答えできかねますが、今回の選考委員会で各委員から出たコメントを踏まえますと総合的にみて、次のような申請書が高い評価を得た傾向がありましたこと、ご報告申し上げます。

  • 募集事業内容の活動に一致している事業計画になっている
  • 事業計画を実施するための現状の把握されていることが申請書から読み取れる
  • 連携を促進し、内部・外部問わず、ステークホルダーとの対話が重視されている
  • これまでの継続的な活動からの学びや経験を活かして、新しいチャレンジに事業担当者のみならず関係者が覚悟を持って取り組もうとしていると感じられる

今後の参考になれば幸いです。


採択団体一覧

  • 一般社団法人さが・こども未来応援プロジェクト実行委員会
  • 一般社団法人熊本県こども食堂ネットワーク
  • 認定NPO法人くびきのNPOサポートセンター
  • 特定非営利活動法人山口せわやきネットワーク
  • 特定非営利活動法人かごしまこども食堂支援センターたくして

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本件に関するお問い合わせは以下までお願いいたします。
事務局 E-mail: kyumin2021@musubie.org

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