今年度、むすびえでは、厚生労働省「生活困窮者及びひきこもり支援に関する民間団体活動助成事業」の採択を受けて、全国の取り組み(お宝)を都道府県単位の地域ネットワーク団体間で共有するプロジェクトを進めています。
5月にプロジェクトへの参加を呼びかけた(https://musubie.org/news/3470/)結果、現在、37の道県の地域ネットワーク団体が、毎月テーマを設定して情報を共有するとともに定例会議を開催して交流・情報交換しています。
<これまでのテーマ例>
○食品スーパー/メーカーとのコラボ事例
○地域NW団体として行った研修で効果的だったこと
○ネットワークの運営資金の集め方や運営方法
○寄贈品(食材・物資等)や寄付の取扱・配送について
○専門職団体との連携状況
○ネットワーク加入率を向上させるための取組について
○失敗から学ぶこども食堂のヒヤリハット
○参加者のエピソード100
○県域だからできること(市域との役割分担)
○ボランティアの集め方
○こども食堂立ち上げ希望者について
○提供する食事メニューの決め方・気を付けていること
共有された各県の取り組みやノウハウを活用し、エリアを越えて食材の提供を受けることができた、ボランティア確保の方法が参考になった、災害時の支援体制について先行例の情報を積極的に取り入れるようになった、という成果も生まれています。
また、もっと掘り下げたい問題があっても定例会議では時間が足りず、自主企画として議論を深める次のようなテーマも生まれてきています。
「食品衛生法関係の対応」
「市町を巻き込むきっかけとしてのフードパントリー」
「代表はつらいよ。事業化…有給化…悩みは尽きない…お悩みシェア!」
参加してくれている地域ネットワーク団体の方からは、「悩みを共有できただけでも良かった」との声をいただいており、これからも、他県の実践から学び、活動のヒントにしてもらう情報連携のプラットフォームづくりをみんなで一歩ずつ進めてまいります。