新着情報

【ご報告】「2021年全国箇所数調査及び第1回全国こども食堂実態調査」記者発表

★(追記)全国箇所数調査の確定値の発表をさせていただきました。(確定値は「6,014箇所」になります)最新版についてはこちらをご覧ください。
https://musubie.org/news/4792/

★(追記)こども食堂実態調査の確定版を発表をさせていただきました。最新版についてはこちらをご覧ください。
https://musubie.org/news/4881/

2021年12月21日、厚労省記者クラブにて、「2021年全国箇所数調査及び第1回全国こども食堂実態調査」の結果を記者発表いたしました。

プレスリリースは、こちらから。(発表資料も掲載しております。)
https://musubie.org/news/4524/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000044382.html

冒頭、2つの調査結果を踏まえ、むすびえ理事長の湯浅より、もっともお伝えしたいこととして、「コロナ禍でも増え続け、4,960箇所から6,007箇所になったこと」と「子ども専用食堂4%、生活困窮家庭限定5%の実態から、「貧困対策」という表現でスティグマをつけないでほしい」ということについて、お話させていただきました。

次に、全国箇所数調査結果の発表を、プロジェクトリーダーの寺田より速報としてご報告しました。

寺田から、関係者のみなさんのご協力への感謝とともに、箇所数の発表と詳細分析、考察を述べました。発表数は、こども食堂が届出を必要とする活動ではないため、あくまで「少なくとも」6,007箇所まで確認できた、という速報値であること、今回の全国箇所数調査結果のポイントとして、コロナ禍でも昨年度と同程度の増加となった点があげられました。
この結果は、こども食堂を開設しようとする人々の思いや行動が「コロナに負けていない」ことを明らかにしました。

全国箇所数調査結果の詳細については、以下、資料をご参照ください。
資料1:こども食堂全国箇所数調査2021結果(速報値)のポイント
資料2:都道府県別箇所数・充足率一覧
資料3:各県コメント
別表1:回答主体と内訳(充足率・人口比)
別表2:調査指標別 都道府県順位

そして、今回、むすびえでは、全国箇所数調査に加えて、こども食堂の実態や活動の発展に関する情報をできるだけ正確に把握して地域社会に伝えていくために全国調査を実施し、その結果を調査を担当した野田より、速報のご報告をいたしました。

この調査は、こども食堂とこども食堂に回答を呼びかけてくださった地域ネットワーク団体、自治体関係者の皆様のご協力のおかげで実施でき、私たちが知る限りでは、もっとも回答数の多い全国のこども食堂の実態調査となりました。

調査結果からうかがえるこども食堂の実態として、「多世代交流拠点としてのこども食堂」が挙げられ、また、コロナ禍での活動として、屋内での共食が(回答時期202110/15-12/15でも)一定程度続けられている半面、食の配布・宅配という新しい方法によって食を通じた活動が広がっていることが示唆されたと発表しました。

さらには、ほとんどのこども食堂は単独での活動ではなく、他団体・他機関との連携がなされていることが明らかになりました。周知・広報については、8.5割が自治体・社協と連携して行なっており、学校・教育機関とも6割が何らかの連携がなされていることを報告しました。

詳細は、以下、資料をご参照ください。

資料4:第1回全国こども食堂実態調査結果(速報値)のポイント
資料5:第1回全国こども食堂実態調査結果(速報値)詳細

以上の「2021年全国箇所数調査及び第1回全国こども食堂実態調査」結果発表後、報道関係者からの質疑応答を受けました。調査方法等への質問に加えて、以下、ご質問(一部)を受けました。

Q:10年間で社会的に浸透してきていると思うが、子ども食堂の役割の変化がどうなってきているか、期待しているものは何か?

A:(湯浅個人の意見として)だんだんさんが初めて立ち上げた。2010年代に増えてきたが、2010年代は東日本大震災で始まって、コロナで終わった年代。絆、つながりを強調しなきゃいけないような社会状況にある。無縁社会、貧困が広がる、などが起こっているがゆえに、この問題をどうにかしようとしていく人たちが立ち上がった形態の一つがこども食堂。「こども食堂」はその人たちの自分の気持ちを盛るのにちょうどいい器だったんだと思う。こども食堂自体は大きくは変わっていないが、社会の捉え方が変わってきた。最初から地域交流として立ち上がってきているが、子どもの貧困対策として取り上げられた側面があった時期があるため、役割が変わってきたように見えているのでは?と思う。

Q:こども食堂を利用したいという人も増えてくる時期だと思う。冬休み前のいま、利用したいという人に対してコメントがあれば。

A:利用していただきたいと思うし、自治体も配慮してほしいと思う。公民館の利用ができるように通知を出してくれていたので、引き続き、配慮をお願いしたい。

記者発表には、報道関係者をはじめとして、こども食堂運営者等の皆さんがオンラインにて100名以上の方がご参加くださいました。関心を持ってご参加いただきましたこと、お礼申し上げます。

当日の様子は、以下にて報道をいただきました。一部、ご紹介します。
・時事ドットコム
「地域みんなの食堂」となった「こども食堂」コロナ禍でも増え続け、6,000箇所を超える
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000033.000044382&g=prt
・東京新聞 TOKYO Web
子ども食堂、6千カ所超に 過去最多、コロナ禍で弁当も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/150466
・農業協同組合新聞
「地域みんなの食堂」へ コロナ禍も増え続け6000か所超 こども食堂の実態調査
https://www.jacom.or.jp/ryutsu/news/2021/12/211223-55826.php
・財経新聞
「地域みんなの食堂」となった「こども食堂」コロナ禍でも増え続け、6,000箇所
https://www.zaikei.co.jp/releases/1523589/

新着情報一覧へ
トップへ戻る