冬を「あたたかく」
こども食堂に贈る5つの支援パッケージ
緊急事態宣言が明けて5ヶ月が経ちますが、感染症拡大懸念は収まるどころか、冬を前に深まっている状態です。9月に実施した第3回全国アンケートでも、6月に続いて困りごとの第一位は「感染症対策が難しい」でした。withコロナの長期化に伴い、こども食堂運営者にも疲弊が見られます。本支援パッケージでは、こども食堂の疲れが身体の芯に達しつつある現状を受けて、ヒト・モノ・カネや運営・再開に関する活動のベースとなるところを、より踏み込んだ形で、より柔軟に、支えていきます。そして、この一年がんばってきてくれたこども食堂のみなさん、こども食堂を応援してくれた多くの企業・団体のみなさんへの感謝の意を込めたキャンペーンも行います。
1、感染症対策チェックシートとステッカーの開発
子どもたちから居場所が奪われる状態が長期化しています。開きたくても周囲の目が気になって開けないという声を聞きます。10月から実施している感染症対策等の個別相談会を受けて、専門家の協力の下、こども食堂向けの感染症対策チェックシートを開発し、こども食堂が内外に対して感染症対策を宣言できるようステッカーを制作・配布します。こども食堂の安全とともに、こども食堂に対する安心をはぐくみます。
2、「ありがとう」キャンペーン
全国一斉休校、緊急事態宣言とコロナの影響が人々の生活に大きなダメージを与え、様々なイベントや活動が中止、自粛される中でもこども食堂の活動は息を途絶えていません。むしろ、その日頃のつながりと居場所の価値を明確に示したとも言えます。コロナの影響が長期化する中でも、何とか私たちの暮らしを支えてくれているこども食堂のみなさんへの「ありがとう」とその活動に心を寄せてくれたみなさんに「ありがとう」を届け、応援しあうつながりを全国に届けます。
3、むすびえ・こども食堂基金miniの創設+食材支援
アンケート結果から、(一堂に会する形での)こども食堂の活動費は月2万円程度以下が約6割、5万円程度以下になると85%にのぼることがわかりました。そこで、5万円程度の小口助成制度「むすびえ・こども食堂基金mini」を新たに創設し、これまでより簡易な申請方法で、より多くの団体に対して1〜2ヶ月分の活動費を助成できるようにします。また、これまでに売価換算でおよそ1億7000万円相当を仲介してきた食材支援も引き続き継続していきます。
4、むすびえ・こども食堂基金第5回募集
こども食堂の活動を助成する「むすびえ・こども食堂基金」第5回では、子どもたちの子ども時代の楽しい思い出づくりを応援するため「プログラム支援コース」とフードパントリー等の活動で食材費がかさんでいるこども食堂を支えるための「食材支援コース」に助成を行います。また、コロナ禍で余儀なくされたオンライン化をサポートするオンライン通信環境整備や安心して活動していただくための保険加入費用も追加して申請いただけるようにし、withコロナ時代のこども食堂の活動を応援します。
5、見守り強化事業オンラインセミナー第2回
コロナ禍で大変な子どもと家庭が増えていますが、地域と社会の見守り力は低下しています。このままだと深刻な事態を引き起こしかねないことから、コロナ禍でも人々とつながり続け、見守り続ける民間活動と行政が連携して対処しようーーそうした趣旨で、国で初めてこども食堂を明記した政策が生まれました。その活用状況と課題を検証するため、7月に続いて第2回のオンラインセミナーを「一社)こども宅食応援団」と共催で実施します。
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[お問合せ先]
NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ
〒151-0053 東京都渋谷区代々木二丁目12番2号こども食堂ネットワーク内
E-mail:kodomo@musubie.org
HP:https://musubie.org/