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【令和6年能登半島地震支援】第7回 出張こども食堂開催レポート(2024年10月13日開催分)

出張こども食堂in輪島市

こども食堂があなたのまちにやってくる!

むすびえでは、令和6年度能登半島地震被災地支援プロジェクトの一つとして、出張こども食堂を実施し、今回で7回目となります。
災害時の炊き出しとの違いは、やはり「コミュニケーション」。集い、一緒に食事をする空間を作ることでコミュニケーションが活性化し、復興に必要なコミュニティの再生にも寄与できると思っています。
そして、なによりこども食堂が地域に根差した活動になるよう、地域の方たちへバトンを渡せるよう、運営体験や立ち上げの相談をいただく機会でもあります。

今回は、石川県輪島市 道の駅輪島 ふらっと訪夢で開催しました。

今回の出張こども食堂は、9月に訪問した際にご協力を頂いたNPO法人カタリバ(以下、カタリバ)との改めての協働開催。

また、9月にカタリバのボランティアで参加されていた輪島在住ボランティアチームの山崎さんからの「こども食堂やりたいと思っているんですよ!」という言葉を聞き漏らさず、その日のうちに日程調整してスタートしたプロジェクト。輪島市の方との共同開催も初だったのですが、お陰さまで繋がりが繋がりを生む形となり、当日参加のママからも「私もこども食堂やりたいと思っていたんです」という声があったり、近隣のこども園の先生からも「うちでも出来るかな?」という声があったり、たくさんの繋がりを作る機会にもなりました。

メニューは鶏そぼろ丼、ポップコーン(フレーバー多数あり!)、クラッシュゼリー。そして株式会社ナチュラルサイエンス、一般財団法人ポケモン・ウィズ・ユー財団などから多数のご支援をいただき、スキンケア用品、乳幼児の生活必需品、お菓子などを配布させていただきました。

ご提供品の鶏そぼろ丼
地元ボランティアさんが作ったカラフルなクラッシュゼリー
物資配付の様子

活動のエネルギー

天気も良く、暑いくらいの気温の中の開催です。

9:00頃会場到着。

会場となる道の駅は、まだまだ人出も少なく、駐車場には県外から来られたボランティアのみなさんが、市内の被災地へ支援活動に入るための準備をしています。
私たちも準備を始めます。

「どうかな・・・みんな来てくれるかな・・・告知しっかりできたかな・・・」と心配の声も聞こえましたが、11時のオープンが近づくにつれ、「今日は何があるの?」「11時に来たらもらえるの?」と通りかかる方から関心の声を寄せていただきました。

この道の駅の隣には仮設住宅があり、お昼ご飯を食べに出るにはとても良いロケーションだと感じました。
13:00の終了時には、鶏そぼろ丼も想定以上の162食が全てなくなりました。

丁寧に話しかけコミュニケーションをとる様子

赤ちゃんからお年寄りまで

インスタントハウスでのこども食堂開催はおそらく初!
容器はフィルムを剥がして再利用できる株式会社ヨコタ東北社製の「P&Pリ・リパック」を株式会社Ripplesより提供いただきました
好みのフレーバー(味付け)でポップコーンを楽しむ子どもたち
遊び場にも鶏そぼろ丼をお届け

ご協力いただいたボランティアのみなさん

左から むすびえ森谷、防災の研究をしている大学生、地元輪島市でこども食堂「わもっそ」に参加されている西内さん、新潟県長岡市のこども食堂ネットワークから参加の佐竹さん、かなざわっ子nikoniko倶楽部の喜成さん、輪島でこども食堂を立ち上げたいと考えられている山崎さん達ボランティアメンバー。

「おいしい!」「たのしい!」笑顔があふれるこども食堂の輪が確実に広がっているんだ!と確かな手ごたえを得られました!

もっともっと、こども食堂の輪が広がることを願って、自分は何ができるだろう?と自分に問いかけながら活動していきたいと思いました。

参加者との交流

ご飯を食べながら、服を選びながら、ちょっとした待ち時間などでボランティアスタッフと参加者、参加者同士がおしゃべり出来るのも、出張こども食堂の強みです。

配付物のおしゃれな冬用手袋を見ながら、冗談混じりに「おしゃれ!どこにつけていこうか!」という声が聞こえ、物資支援が「ものを配る」というだけにとどまらず、その先の日々の生活に影響していくことを実感しました。

また、「まだ自宅にブルーシートをかけた状態で住んでいる。震災と豪雨と続き、家の状態も良くない」という声も聞かれ、不安な生活を余儀なくされている方がいらっしゃるということを感じました。

ポップコーンができるのを待つ間「この場所は、普段はバスを利用する人や、災害ボランティアさんなどが立ち寄る場所ですが、このようなイベントがあると子どもたちがたくさん来て、賑わっていいですね。」というお話を聞きました。

子どもたちの笑う声、おしゃべりを楽しむ声、ポップコーンが弾ける音、缶に入ったラムネが踊る音。約2時間の出張こども食堂は、終始賑わいの音が鳴り止みませんでした。

また、この音が聴きたい、みなさんとお話ししたい。そんな想いで、輪島をあとにしました。

■イベント概要 

開催日時:2024年10月13日(日)11:00〜13:00
開催場所:道の駅輪島 ふらっと訪夢
内容:こども食堂があなたのまちにやってくる!出張こども食堂in輪島市
主催:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
協力:輪島市民ボランティアチーム
   NPO法人カタリバ
   かなざわっ子nikoniko倶楽部
後援:石川県

こども家庭庁が実施する「令和6年度こどもの居場所づくり支援体制強化事業」のご支援により活動しております。

むすびえは、令和6年能登半島地震の緊急支援として「令和6年能登半島地震 こども食堂応援基金」を立ち上げ、寄付募集をおこなっています。

▼詳しくはこちらをご確認ください。

[Yahoo!ネット募金] 令和6年能登半島地震 こども食堂応援基金
https://donation.yahoo.co./detail/520002
※Yahoo!ネット募金では「Vポイント(旧Tポイント)」を利用してのご寄付も可能です

[ コングラント ] 令和6年能登半島地震 こども食堂応援基金
https://congrant.com/project/musubie/9945
※銀行振込、クレジットカードによる寄付がお選びいただけます

長期的な復興支援に向けて支援の輪が広がることを願っております。

本件に関するお問合せは、下記メールアドレスまでお願いします。

令和6年度能登半島地震被災地支援プロジェクト 
bousai@musubie.org(担当:森谷)


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